【大正の少女雑誌から】#1 投稿欄という乙女の花園
少女雑誌との初めての出合いは、はたち前くらいの頃でした。
当時、弥生美術館で少女文化にまつわる内容の展覧会があって、少女的な世界観が好きだった私と友人は、誘い合って一緒に観に行きました。その展示品のなかに少女雑誌があったのですが、私たちが最も大興奮したのが、読者投稿欄のページだったのです。
当時の少女たちの、生の言葉が躍っている。内容、文体、ペンネーム、どれを取っても本物にしか出し得ないこの感覚。漫画や小説で憧れてきた、うるわしの乙女たちの世界が、そこには本当にありました。帰