ウルトラマンブレーザーの映画を観てきました!!!!!!!!!!

ネタバレします!!!!!
ネタバレを見たくないやつは、世界がお前にネタバレを配慮してくれるという甘えを捨て、今すぐ観に行け!!!!!
お前の個人的な不満を、社会への怒りに転嫁する大人にはなるな……それが私の最後の願いだ……。


ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突

ブレーザーの映画です!!!!!
TV本編終わった瞬間は「劇場版やるのめっちゃ先!10年後じゃん!」って思ってたけど、知らんうちに公開されてた!ので観てきました。
なお冒頭でかなり長い時間かけてTV本編のダイジェストが流れるので劇場版から入っても多分楽しめます。

ウルトラマンブレーザー第26話

劇場版!って感じで、かなり身構えて観に行ったけど、感覚的にはTV本編と地続きな感じで「第26話」観てる気分だった!
ちょくちょく小粋なギャグが挟まるけど、内容自体はだいぶシリアスだったぜ。ヤバ企業のヤバ社長も社会においては単なる歯車にすぎないという現実的な描写も、かなりブレーザーみを感じたぜ。
人類が!地球がヤバい!みたいなクソデカ案件ではなかったけど、確かにTV本編の「先」の話だという感じを、俺はマジで感じたぜ。
予告編の段階では登場怪獣が地獄から蘇った!みたいなこと言うから結構スピリチュアルなのか?とか思ってたし、国会議事堂ぶっ壊してるからポリティカルにかぶれちまうのか?とか思ってたけど、そんなことはあんまりなかったぜ!俺はかなり良いと思ったぜ。俺は魔理沙だぜ!
地獄から蘇ったとかいう怪獣は、ネクロマス社という企業が研究していた、完成すれば不死を実現できるナノテクノロジー『ダムドキシン』が暴走したという設定だったぜ。
ザイゴーグみたいな「地獄⁉なに⁉どこ由来⁉何それ怖い怖い怖い……」的な、劇場版特有の謎由来の雑に強いパワー系怪獣というわけではなく、思った以上に地獄から蘇った理由がしっかりしていたぜ。
あと国会議事堂ぶっ壊してたのは、多分シンプルに「国会議事堂ぶっ壊してぇ~~~」って思ったんだと思うぜ!俺だって国会議事堂ぶっ壊す機会があれば、間違いなく「じゃあ試しに」くらいのノリで壊しておくと思うぜ!
劇中、利発的なお子様が「汚い大人が~~~!!!おまえーっ!大人がなーっ!血税をなーっ!ゆるさーん!ころすーっ!」みたいなことを言ってたけど、あれも別に「我、政治の腐敗を糾弾す!」みたいな大層なことやるつもりじゃないと思うんよ。そもそもあの歳のキッズの視野で言っとることなんよ。エミ隊員もあのキッズを指して「黒歴史」って言ってたんよ。
あとブレーザー本編の登場人物がほぼ全員「この世界、マジままならねえ~!でもやれることやろうぜ、最善!」みたいな感じなので、わざわざ「ダメな大人のせいで~!未来の子供が~!」みたいなことを本気のメッセージとして出さないんじゃないかと思うんよ。これもブレーザーのテーマであるコミュニケーション不全を表したうちのひとつだとウチは思うんよ。有愛うららなんよ。

映画最大の不満点、妖骸魔獣ゴンギルガン

今回の怪獣なんよ。
デカい!強い!でも鳴き声が「イヤッ!!イヤッ!!イヤーッ!!」なので、マジで一瞬ちいかわなのかと思った。

完全にちいかわ

よく見たら宇宙原人も「プルルルルルルルルr」って鳴いとるし、これ劇場版ちいかわなのでは?違う?違うか!そっかそっか!
ゴンギルガンがちいかわかどうかは、俺が決めることにするよ。

劇中、先述のキッズを吸収してパワーアップし、触手が伸びたりイカツい肩パッドがついたりする。
しかも身体の各部のパーツが外れて、メリケンサックとして運用できるギミック付き。
俺はこれを見て、TV本編の最終回付近でウルトラ怪獣アドバンス(ソフビ玩具)のヴァラロンを買って「これは最高のプレイバリューだぜ!俺は魔理沙だぜ!」とはしゃいでいた記憶を思い出さずにはいられなかった。
そして同時に、俺はマジでキレそうになっていた。
この映画の唯一にして最大の不満点である。
それは、ゴンギルガンが通常サイズのソフビしか売っていないことだ。
もっと具体的に言うと、ウルトラ怪獣アドバンスで商品化されていないことだ。
何でこんな玩具的ギミックまみれのデザインで、それを一切拾わずに小さいサイズのソフビで満足しているんだ?
聞いてるのかバンダイ?お前のことを言ってるんだぞ!
マジでキレそう。今この文章を書いてる瞬間も、脳の血管が全部キレそうになってる。
これには慈愛ブッダ級の俺も「これがホビー業界を牛耳る汚い大人たちのやることだ!イヤッ!イヤッ!全部ぶっ壊してやるーっ!」という気持ちに支配され散らかしたたぜ。
まさかこんな角度から劇中の「追体験」をさせてくるとはね。やるじゃん。
褒めてねえ。早くアドバンスでゴンギルガン出せ。俺の拳が世界を破壊し尽くす前に……!

円谷版『狂骨の夢』

映画のラスト、ゲント隊長宅でSKaRDが焼肉食いながら談笑してるところに、ゲント隊長の第2子が生まれることが知らされる。
これにはマジで完全にTV本編の「先」を感じたぜ。
多分結構な人が映画前半からオチわかってたと思うけど、これ以外にないぜ!っていう感じのオチだと思ったぜ。ゆえに説得力しかなかったと俺は思ったぜ。
ただ、この焼肉シーンで「ダムドキシンって結局何したかったん?」「最終的に生命の創造では?」「でも魂が入ってなかった」的な会話があったけど、やっぱりネクロマス社の社長は最終的に奥さんを蘇らせたかったんですかね?でもそこには魂は無いんよ、魂が無ければ意味がないんよ、っていうオチは、京極先生の『狂骨の夢』を思い出しました。
よくよく考えたらバラバラになった怪獣のパーツを組み合わせて復活させたぜ!ってのも狂骨じゃないですか?俺はそう思うぜ!
※オタク特有の「己の狭い知識を頼りにでっち上げた、こじづけの考察(やめろよ、考察という言葉に失礼だぞ)」

面白かったです

映画自体はめちゃくちゃに面白かったのぜ!
でもブレーザーめちゃくちゃ楽しかったから、次回のウルトラマンのハードルかなり上がっちゃった感じがするぜ。次どうなるんでしょうね。

あとそういえば、映画にマイゴジの艦長がドサンピン役で出てて「何してんだよ艦長!誉はどうした!」って気分になりました。

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