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吉田、主務になるってよ Ep1 始まりは...

みなさんこんにちは。
創価大駅伝部で主務をしておりました吉田です。

先日の第96回箱根駅伝ではたくさんのご声援をいただきありがとうございました。
結果は総合9位のシード権獲得!最高の結果をもって最後の一年を終えることができました。

キャプテンのつっきーや一年生学年主任をしていたいっちーがノートを始めてまして、「主将や一年代表が言葉として形に残しているのに、主務がやらんわけにはいかん」って(勝手に)思ったので始めることにします(笑)

題しまして「吉田、主務になるってよ」

これは吉田が主務になる前から箱根駅伝までの話です。

前置きが長くなってしまいましたが、「吉田、主務になるってよ」をご覧ください。

________________以下 本文______________

「よっしー主務だって!」

2年生の10月下旬だっただろうか、マネージャーの同期Hは私にむかって言った。
どうやらHはスタッフから仕事を頼まれた際にスタッフルームで次の執行メンバーのメモを見てしまったらしかった。まだ発表前の出来事である。

主務。マネージャーのトップ。チームの運営を裏で支える大事な役割だ。
そんな光栄なポジションに3年生からつかせてもらえるのか!と少し胸が踊る。

とはいえ、2年生の夏にマネージャーに転向したばかり。自分にできるかという不安もよぎる。

しかしHの見たメモ書きは事実。
その変えようもない未来に嘆いても仕方ない。

覚悟を決めるか。。。

様々複雑な気持ちもありながら決意をした。

色々と新たな取り組みを考えているうちに新体制の発表ミーティングがきてしまった。

主将や寮長が発表されていく。呼ばれていく名前はもちろん新4年生がほとんど。それもそう、Hの言っていたメモ書きでは新3年生の名前は私一人だったはず。そんな中呼ばれると思うと緊張し、胸の鼓動が速まる。
私の胸はどんな速いテンポにも対応できるドラム奏者のようにドクドクと鼓動を打った。

そして呼ばれた主務の番。

あれほどドクドクなっていた胸の鼓動は指揮者の合図でバシッと止められたかのように鳴り止んだ。

ん? あれ?

私の名前は呼ばれていなかった。
何が起きているかわからなかった。動揺を隠せない。あれほどにまで主務だと思いこんでいた自分がいたから。

頭がボワーンとしていた。
誰もいない広い"みんなの原っぱ"で一人立ち尽くしているような感覚に陥る。

しばらく事実を飲み込めないうちに発表のミーティングは終わっていた。

そして新3年生としてのマネージャー生活が始まることになる。
この一年後に正式に主務になるわけだが、今思えば、急に主務を降ろされたこの時が、私にとっての始まりだった。

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Ep2に続く。


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