汗ってえっちよねって話

北海道はまだまだ涼しく、初夏というにはまだ肌寒い。

ただ時折東京の気温を上回るときだってある。

まじやめてくれって感じである。

4月から新社会人として勤めている。

朝の満員電車は未だに慣れない。

入社して1週間経った頃、あいにくの人混みにうんざりしているとショートカットの女性が乗り込んできた。

車内は熱気に溢れ、じんわりと汗がにじむ。

ショートカットの女性に目をやると、

ひとすじの汗が垂れていった。

綺麗に切りそろえられたえりあし。

首筋の白さ。

透き通ったしずく。

コントラストがたまらなくえっちだった。

生まれて初めて汗を舐めたいと思った瞬間だった。

その日の仕事がめちゃくちゃはかどった。

ありがとうショートカットのおねえさん。

いつかあの汗に感謝を告げるその日まで、私は明日も働くことにする。

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