固定電話で会話終了後に起こった事

突然思い出したどうでもいい事があるので書きとめておきたい。

大学に入学してしばらく、調子が悪い上に、なぜかいきなりストーカー被害にもあっていた私は完全にホームシックになっていた。家に電話をして話している間はいいのだが、通話が終わると超絶ロンリー。

PHSやポケベル全盛期、今のようにネットも自由に使える時代ではなかったので、ただただ時間を持て余してロンリーだけが増大するのだった。

「じゃあねー」と母が受話器を置いた後の「ツーツーツー」音にロンリーしていたある日、ふと「この音をずっと聞いていたらどうなるのだろうか」とヒマを持て余したローマ貴族のような疑問が湧いた。時間ならなんぼでもあるで!(急に漂う成金感)

ツーツーツーツーツー…1分ほど聞き続けたが変化はない。

ツーツーツーツーツー…うーん、やはりずっとこのままなのだろうか。

ツーツーツーツーツー…こういう音はなぜこんなに大音量なんだろう。

そんなこんなで、計っていないので定かではないが5分くらい経っただろうか。急に、音が、止まった

シーーーンとした静けさが耳に刺さる…のも束の間、「うん、そうなの、○○ちゃんがね…」と、知らないオバサンの声が聞こえてきたのだ!!これには驚いた。

どこかの誰かが通話している片方だけの声が、結構遠くの方から聞こえてくる感じ。なので何の会話をしているかは分からないが、そうか、ツーツーツーの大音量はコレをかき消すためにあったのか。

しかし、それから何度か試してみたが、聞こえてきたのはこの時だけだったので、今まですっかり忘れていた。それなら、何かもっとこう「今…電話回線を通して…あなたに話しかけています…」みたいなドラマチックな内容が聞こえてきてたら、いや、それはそれで怖いのでいいや。

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