マガジンのカバー画像

2022年 ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 レポート

5
2022年のラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭をレポートします。 「ピアノのメッカ」とも呼ばれる同音楽祭は、世界でも最大規模のピアノ音楽祭。 数百本のセコイヤとプラタナスが生… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その5 (最終回)

皆さんこんにちは。パリ在住クラシック音楽もの書き屋で翻訳家のVictoria Okada です。 ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭の写真レポートも今回で最終回となりました。 8月1日の巻です。 この日は、メシアン没後30周年を記念するコンサートの第一弾として、児玉桃さんのリサイタルが行われました。 会場に到着すると、ホールのエントランスに、いつものように、CD担当のローラン・ルボンディさんがその日のピアニストの録音を中心に豊富な品揃えで出迎えてくれます。終了後の

「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その4

こんにちは。パリ在住の音楽もの書き屋兼翻訳家、Victoriaです。 ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭のレポート4回目は7月31日の巻です。 この日も朝からすでに30度を超える猛暑となりました。 まず、15キロほど離れたホテルから朝のリサイタル会場に向かう車中からのプロヴァンス地方の風景をお伝えします。 青い空と緑の木々が印象的です。 今年はコロナの関係で、普段フランス国外にヴァカンスに出る人が南仏に殺到したということで、ラ・ロック市内に宿が確保できず、遠くのホテル

「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その3

皆さんこんにちは。パリ在住クラシック音楽もの書き屋で翻訳家のVictoria Okada です。 前回から少々日が経ってしまいましたが、ラ・ロック・ダンテロンのピアノ音楽祭のレポート3日目です。 この日は朝に小林愛実さん、夜に藤田真央さんが出演しました。その間夕方のバロックコンサートは、クラヴサン(チェンバロ)界の大御所、ピエール・アンタイ氏が登場。充実した1日となりました。 朝のコンサートのマルセル・パニョル スポーツ文化センターです。今日もとても良いお天気です。

「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その2

みなさんこんにちわ。 パリ在住のクラシック音楽もの書き屋&翻訳家、Victoriaです。 昨日に引き続いて「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭を写真でレポートしていきます。 第2回目は7月29日(金曜日)の巻。 今年から朝のコンサートはフロラン公園のメイン会場ではなく、街の反対側にある(と言っても公園から歩いて10分くらいです)、「マルセル・パニョル スポーツ文化センター」というところで行われています。その名の通り、地階に体育館のようなスペースがあり

「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その1

南仏ラ・ロック・ダンテロンはエクサンプロヴァンスから車で約半時間の、緑豊かな田舎にある小さな街です。 そこで1981年から毎年行われている国際ピアノ音楽祭は、年を追うごとにおおきくなり、現在では「ピアノのメッカ」 と呼ばれる、世界有数のクラシック音楽祭になりました。 2年間、コロナ禍で規模を縮小し、メイン会場だけに絞って開催されていましたが、42年目の今年はほぼ通常通りに戻り、周辺都市も含めて13会場で7月18日から8月20日まで開催されています。 私は7月28日夕方から