どうして僕がアブリルラヴィーンと結婚できなかったのか 〜その①〜

最近、携帯を格安にかえて通信容量が劇的に増えたため、You Tubeなるものをよく見るようになった。


以前よりミュージックビデオの類はよく見ていたが、通信制限もあり家の外で見ることはなかった。


昨日、私は疲れた体を癒やしたかったので、営業車の中でアブリルラヴィーンのPVを見ることにした。


再生して2秒。


彼女が顔、スタイル、性格、匂い、育ち。

全てがパーフェクトだと納得する。


足の先からツムジまで、全てがアブリルで満たされていく。



幸せだ。



……あれ、でも待ってほしい。



幸せと不幸せは表裏一体。

僕が今、幸せを感じるといことは、

普段、僕がアブリルで満たされていない何よりの証拠である。




全身が幸せで満たされるや否や、落雷に直撃したような衝撃を受けることに。



「なんで俺……アブリルと結婚してないの?」



お釈迦様の指の隙間から抜け落ちたかのような、ありえない事態が起こっていることに、ようやく気づく。


どうして?

どうして僕はアブリルと結婚していない?

結婚して然るべき人間だったはずだ。


分からない……


僕という歯車がアブリルと噛み合っていない(結婚していない)という事実は、間違いなく地球規模のミステイクだ。

それを証明するかのように、

台風の大型化、温暖化、マイクロプラスチックの流出などが止まらず、生命は終焉に向かっている。



はぁっ……はぁっ!



動悸がッ!!



人類に、地球に、宇宙に申し訳ない!!




えーーいっ!!
でもまだ間に合う!

お互いに気持ちは向き合ったままだ!!

これから多角的に2人のあり方を見つめ直し、

解決策を練りだしていくことをライフワークにしようではないかッ!!


ストップ地球温暖化!!