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ご注文は魔法ですか?

2024年4月29日渋谷ヨシモト∞ホールにて
つぼみ大革命7人体制としては初のデカワンマンが行われました。
(デカワンマンとは、3時のヒロイン福田麻貴さんがコントの脚本・ライブ演出を担当するライブ)

ストーリーとしては、主人公の千紘がバイト先の後輩に片想いしているシーンから始まります。『いつキスすんねん』からオープニング。
少女漫画的展開を予感させながら、後輩君からの
「それ、普通にセクハラっすよ」の一言で現実に引き戻され
『まじモテんわ』で一気につぼみコントワールドに引き込まれます。

風邪気味の風邪薬泥棒から『アケテーヤ』された千紘は
自分を変えるべく魔法使いとなり魔法の国を救う使命を託されます。
(補足説明:デカワンマンのたびに優華さんの声いじりがある気がしますが、麻貴さん曰くつぼみのデカワンマンを初見で見た人がいた場合優華さんの声が気になりすぎてストーリーに集中できなくなってしまうので必ず序盤で優華さんの声の説明をしなければいけないと、どこかで言っていた気がします)麻貴さんがこのくだりがただ好きなだけ説もありますが、
そんなお約束のくだりの後『さぁ行こうぜっ!』で魔法の国に出発します。

挿入VTRでKOMAさんが魔法の衣装(9衣装)に変身すると
赤の新衣装でカッコ良く決めた5人も登場します。
優華さんは魔法の国の防衛大臣スギヤ大臣だったことがわかり、
ちーちゃんは猫のような特殊能力を手に入れたことも説明されます。
(補足説明スギヤとは?:岡本りんはソイヤであり、ソイヤのセンター曲はJOYちむであり、杉山優華がJOYちむのセンターをした場合、杉山優華はスギヤになるのである。どういうことかわからないだろうが、きっと誰もわからない)
一人称が「ボクちん」のなんかザコそうなソイヤに案内されて森へ入ると『ちゅき♡らびゅ〜HARD ver.〜』に合わせて魔法の世界を支配しようとする5人が登場します。『TOO BAD 』でカッコ良く決め美しくも悪い5人組であることがわかります。
(補足説明:TOO BADは吉岡、恵梨華、糸原によるユニット曲であり、恵梨華さんの卒業後は披露されることはないかと思われていたが5人によるスペシャルver.での登場に会場からは、おぉーという声があがった)

電車で5人から逃げようとする2人だが、乗り込んだ列車は暴走列車であり脱出するには5人を倒さなければならない事態に、戦うことを決意した2人。そして『魔法トマホーク』が流れます。
(補足説明:魔法トマホークは杉山、松下のユニットKOMAGOMEの楽曲であり、デカワンマンで披露することはなかったので、驚きの声が上がり会場のボルテージはぶち上がり状態だった)

1号車VSソイヤ
なんとソイヤは電気人間だった!触れると感電するので千紘も迂闊には攻撃できない!しかし、ソイヤ本人も感電する残念仕様。最終的には電気を通さない絶縁体ピコピコハンマーで勝利。
2号車VS久美子
なんとクミコは相手の心が読める透視能力を持っていた!
千紘がバイトを飛ぶ前に制服を返すべきだったと後悔していることも見透かされてしまう!(バイトを飛ぶ、制服をパチる、このワードを聞くとなぜか某コーヒーショップを思い出してしまう。何故だろう。しかし、本編には関係のない話である)しかし、透視するには相手の目を見ることが必要であった為、音だけでも相手の動きがわかる千紘が目隠しをして戦い勝利する。
3号車VSいとす
可哀想な身の上話をするいとすに、すっかり騙される千紘。
さらにいとすは時間を操れる能力を持っていた!これは強い!
しかし、スギヤ大臣は魔法を防ぐマントを持っていた!もうチートだ!
時間を止める時計を奪い、いとすに勝利する。
4号車VS依音
なんと依音は相手を眠らせる能力を持っていた!
スギヤ大臣には魔法を防ぐマントがある!だが弱かった!
魔法は防げるが、攻撃力は皆無なのだ!
スギヤ大臣は人の夢に入れる能力があった!
夢の中から千紘を起こし、依音に勝利する。
夢から覚めた千紘は傷が治っていた、
依音の能力には眠らした人を回復させる作用もあったのだ!
5号車VSしより
しよりはサイコキネシスの持ち主。
2人はしよりに指一本触れることすらできない。
ピンチかと思われたが、1号車の電気人間ソイヤが照明をショートさせ、
しよりは暗い場所ではサイコキネシスをうまく使えないことを教えてくれる。暗闇でも猫の能力で暗視が効く千紘はしよりに勝利する。

やっと列車が止まるかと思われたが、5人の上司大魔王が登場し、
「約束なんて信じる方が悪い、人を簡単に信用しちゃいけないよ」と
線路は海まで続いており、列車は暴走を続け7人まとめて処分されることを宣告される。
、、、が大魔王の気まぐれで
「自分より能力が上だと思うものにお互いに投票し、一番低能のものを決める」ことを提案される。最下位の者以外は列車から脱出できると、、、
(この投票ゲームの重要な点は
自分より能力が下の者に投票し票が多かった者が最下位になるのではなく
自分より能力が上の者に投票し票が少なかった者が最下位になる点だ)
つまり単純な多数決であれば5対2なのでスギヤ大臣か千紘が最下位になるのだが、票を互いに入れあうと考えるとスギヤ大臣と千紘が互いに入れ合い1票づつ、5人もお互いに票を入れあうことになる。
スギヤ↔︎千紘(お互い1票)
依音↔︎ソイヤ(お互い1票)
久美子↔︎いとす(お互い1票)
しより(0票)しよりが投票した誰かが+1票ということで
必然的に5人側が揉めることになる。大魔王も酷いことをするものだ。
(全員同票の場合誰も脱出できず全員海の藻屑になる)

依音はソイヤに、久美子はいとすに票の交換を持ちかける。
話合いが進む中、昔は5人で仲良く暮らしていたことを思い出す。
魔法学校の劣等生だった5人は仕方なく大魔王の手下になったことを
ソイヤは千紘に語り始める。誰かに認められたい一心で悪事に手を染めたと。一方、依音は何度も人のことを信用して失敗してきた千紘は裏切るのではないかとスギヤ大臣に問いかける。
さらにその頃、ソイヤに邪魔され千紘との戦いに敗北したしよりはソイヤにサイコキネシスを使い投票用紙に自分の名前を書かせる。その結果、ソイヤから票を入れて貰うはずだった依音が0票となり最下位となる。

残りの6人の脱出が決まった時、千紘は7人全員で列車から脱出することを提案する。「みんな認められたかっただけだと、5人は自分の存在を認められたくて、必要とされたかっただけだと」千紘自身も優秀な姉を羨んで、自分も必要とされたくて頑張ったが何も上手くいかなったことを語る。

「でも、誰もが特別な存在なの。
みんなでそれを証明しましょうよ。
だから、私たち7人は自力でこの電車を脱出します。
絶対大丈夫!こんなに凄いみんななんだもん!
みんなの能力を合わせればなんでもできると思うんです!」
千紘の言葉が7人の心を一つにしたとき新Overtureが会場に響く。
そして新曲の『美しき疲労感』

7人は協力して暴走列車を止めるべく能力を出し合う。
いとすの時間を戻す能力で時間をループさせつつ
ソイヤの電撃で制御装置をショートさせて電車を止める。
電源は止まったが余力で走り続ける列車をしよりの
サイコキネシスでギリギリで止めて事なきを得る。

一件落着で歓喜する一同だが、全てはスギヤ大臣が計画通りだったと発覚する。「みんなを救ったのは魔法の力ではなく
優しさや信じる心、可能性に賭けてみるチャレンジ精神が、
ちーちゃんの人間性そのものがみんなを救ったんだよ」と語りかける。
するとみんなは寝ぼけた言葉をむにゃむにゃと話しだし、
そろそろ千紘もスギヤ大臣が見せていた夢から覚める時が来たようだ。

夢から覚めた千紘。
飛んだはずのバイトの日に戻ったようだ。
スギヤ大臣にそっくりな千紘のお姉さんは
どこか逞しくなった千紘の背中を嬉しそうに見送るのだった。
そしてラストの曲は『スーパーヒーロー』

〜ここからは個人の感想〜
今回のデカワンマンはワンテーマだったと思います。
千紘のセリフ
「でも、誰もが特別な存在なの。
みんなでそれを証明しましょうよ。」
これが麻貴さんが観客に、そしてなによりメンバーに伝えたかった言葉のように思います。今回のストーリーでは繰り返して信じることの難しさと
裏切られてしまう現実が出てきます。
大魔王の裏切りもそうですし、投票ゲームで5人がお互いに信じ合えない状況もそうです。それでも千紘は、みんな認められたかっただけだ、必要とされたかっただけだと、だからこそ7人で力を合わせようと語りかけます。
そして成功した秘訣は優しさや信じる心、可能性に賭けてみるチャレンジ精神だったと気づきます。

7人体制になりきっと未来を不安に思う時もあるかも知れないが、
7人がお互いを必要として優しさと信じる心を持ち寄ってチャレンジすれば
きっと大丈夫だと、なぜならみんなは特別な存在だから。
それを証明していこうとメンバーに麻貴さんは伝えたかったのかなと
勝手に想像しました。

つぼみ大革命にはこんなに凄いメンバーがいるんだよという
人の魅力を見せる演出。
千紘のセリフに全てを賭けて丁寧に演出されていくストーリー。
難しい演出をしながらもそれを複雑にみせず、
高度な構成力をあえて簡潔に見せる技術(特に投票ゲームのシーン展開等)
そして、役を完璧に演じ切った7人の演技力。
特にちーちゃんのクライマックの演技には心を動かされました。

7人体制の初のデカワンマンで
これからの未来へ向けて
わかっていたようで改めて気付かされる
メンバーの魅力を丁寧に書き上げる麻貴さんの優しさ
やはりつぼみ大革命は最高だし、
麻貴さんは天才なんだと気づくデカワンマンでした。

僕も今後ともつぼみ大革命のことを全力で応援して
時間があるときは、由緒正しい栗きんとんをして、
メンバーひとりひとりを心からレインボーの将棋盤にしたいです。
やっぱりつぼみ大革命は焼きたてのジャムパンだなぁ。。。
むにゃむにゃ。。。ZZZ。。。おしまい。。。



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