6年半の日々の終わり.そして7年目に本当のお仕舞い。
前回の記事では、安心して生活ができるように選択したのが、私も通うことに負担がない範囲の「居宅サービス型有料老人ホーム」に落ちついた、ところまで記しました。
結果的には良い選択だったと思います。トータル3年くらい過ごしたでしょうか… この間に2回、胆管炎からくる敗血症になりかけて再入院もありましたけど。居場所は確保されていることは、私の精神面では助かりました。
これからお身内の介護を必要を感じていらっしゃる方に少し情報を差し上げるならば、
「ショートステイ利用」
何らかの援助を得ながらご自宅にて介護を希望される方もおられるかと思います。その場合、介護者の負担を軽減する目的の「ショートステイ」→要支援、要介護問わずに 宿泊してのケアを行なってくれる施設があります。月の2週間は、ショートステイ、帰宅してしばらくして、ショートステイ、という方も増えております。
「レスパイトケア」
レスパイト→休止、介護をする側が1時的に介護から離れる、ことを目的としています。介護者の為に、レスパイトケアを受け入れている病院なり、ショートなりな施設にて受け入れてもらえる。目的は、介護する側の措置といえます。最近はかなり多くなってきました。
2つとも、介護保険適用です。
ただし、介護保険にて許されている行為は、かなり細かな規定があります。
介護保険にてできないサービスは「一般介護サービス」にて自費で行えます。
2013年4月23日… 早朝4時頃 ホームから電話
…「いつもは、加藤さんが、目覚めてる時間なんですけど、声かけても目覚めないんです」
…ついに来たか…
すぐに救急車を呼んでもらい、私も向かいました。脈、血圧、瞳孔など調べ 以前の病院へ。
2回目の梗塞発作でした。
治療の選択肢は、もはやありませんでした。
家族としての2つの意思のみ。延命治療するか、しないか。
1. 残念ながら脳内は機能せず、中心静脈栄養
にするか。
2. 水分点滴1日に500ml
1. は延命治療のひとつです。これは体の弱っている高齢者に行うと、感染症リスク大となること。そして、始めれば途中「もうやめてください」とは言えません。日本では安楽死は認められてませんし、そもそも、栄養をいれても体は吸収する能力は無いだろうと…
2. はターミナルナルケアです。
言葉を選ばすに言うと、穏やかな死を迎える為
。生命維持ギリギリの、浮腫も起きにくい最期の形です。
人間の生命力は不思議なものです。心臓に負担をかけないように、「涙の滴」ほどの水分を静かにゆっくり、落ちていくのを見て、人間って凄いと感じました。水分だけで1か月あまり生命を維持したのですから。
2013年5月27日 逝去
ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。今回にて「父の介護について」は終わりです。これに関連して、番外編?として7年の年月を要した、相続による不動産、遠方ゆえ大変苦慮した戸建て賃貸問題を書きます。昨年の8月末に終了し、今日の命日にて自分の中で全て お仕舞いとする気持ちです。
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