ウイニングポスト9 2022 サイアーラインまとめ#ヒムヤー系

 こちらも親ヒムヤー系ー子ヒムヤー系でまとめられている系統。
 始祖Himyarは1875年の生まれということで、約150年間の産駒が同一系統として扱われている状態ですが、他の系統に圧される中でよく保っているなという感覚です。


ヒムヤー系

 始祖であるHimyarはTouchstoneを4代父に持つ馬で、Eclipse(父Orlando)以降アメリカ土着父系を築きました。母父にはこちらもアメリカのヘロド系大種牡馬Lexington。
 競走成績ではケンタッキーダービー2着など中距離戦でも結果を残していますが、本業としては短距離向きの馬のようです。
 種牡馬としてはDominoとPlauditが現代競馬にまで父系をつないでいます。
 前述のように、始祖以下すべて同一系統という括られ方をしていますので、両者は1890年代の生まれということで130年前に分かれた系統が同じヒムヤー系で括られている状況です(エクリプス系よりはマシですが)。
 ゲーム開始年と時を同じくして活躍し始めるAck Ackの系統が種牡馬・競走馬として登場します。
 牝馬の父としてModel Cadet、テツノチカラの名前が出てきます。

Himyar 1875
┣ Domino 1891
┃ ┗ Commando 1898
┃   ┣ Peter Pan 1904 → ピーターパン系(後述)
┃   ┗ Colin 1905(以下5代略)
┃     ┗ Ack Ack(アクアク) 1966*種牡馬
┃       ┣ Youth(ユース) 1973
┃       ┃ ┗ Teenoso(ティーノソ) 1980
┃       ┣ Joanie's Chief(ジョニーズチーフ) 1977
┃       ┗ Broad Brush(ブロードブラッシュ) 1983
┃         ┣ Concern(コンサーン) 1991
┃         ┣ ノボトゥルー 1996
┃         ┣ Best of Luck(ベストオブラック) 1996
┃         ┗ Include(インクルード) 1997*種牡馬のみ
┗ Plaudit 1895(以下3代略)
  ┗ Questionnaire 1927
    ┣ Requested 1939
    ┃ ┗ Model Cadet(モデルカデット) 1946
    ┗ Free for All 1942
      ┣ Rough'n Tumble 1948 → ラフタンブル系(後述)
      ┗ テツノチカラ 1950

ピーターパン系

 Peter PanはベルモントSの勝ち馬。競走馬としては二流ながら種牡馬としては出世したBlack ToneyやフューチュリティS勝ち馬Pennantが活躍しましたが父系としてはすでに絶えています。
 登場するのも名前が出るのもBlack Toneyを経た系統がほとんどという形になっています。
 9 2022から登場があったのはCrimson Satan、Tarboosh、Carry Back。
 Crimson Satanはスカーレットインク→スカーレットブーケ→ダイワメジャー・ダイワスカーレットとして日本競馬に血を残しています。
 10で追加されたのがOld Bag、Fiddle Isle。

Peter Pan 1904
┣ Black Toney 1911
┃ ┣ Black Servant 1918
┃ ┃ ┗ Blue Larkspur 1926
┃ ┃   ┗ Revoked(リヴォークド) 1943
┃ ┃     ┗ Reneged(レネジッド) 1953
┃ ┣ Brokers Tip 1930
┃ ┃ ┗ Market Wise 1938
┃ ┃   ┗ To Market(トゥマーケット) 1948
┃ ┃     ┣ Art Market(アートマーケット) 1958
┃ ┃     ┗ Viking Spirit(バイキングスピリット) 1960
┃ ┣ Balladier 1932
┃ ┃ ┣ Spy Song 1943
┃ ┃ ┃ ┗ Crimson Satan(クリムゾンサタン) 1959*種牡馬
┃ ┃ ┃   ┗ Whitesburg(ホワイトバーグ) 1969
┃ ┃ ┣ Double Jay(ダブルジェイ) 1944
┃ ┃ ┃ ┣ Clandestine(クランデスティン) 1955
┃ ┃ ┃ ┣ Bagdad(バグダット) 1956
┃ ┃ ┃ ┃ ┣ Old Bag(オールドバグ) 1963*SP種牡馬
┃ ┃ ┃ ┃ ┣ Fiddle Isle(フィドルアイル) 1965*SP種牡馬
┃ ┃ ┃ ┃ ┣ Barb's Delight(バーブズデライト) 1964
┃ ┃ ┃ ┃ ┗ Tarboosh(ターブーシュ) 1969*SP種牡馬
┃ ┃ ┃ ┣ Sunrise Flight(サンライズフライト) 1959
┃ ┃ ┃ ┣ Bupers(ビューパーズ) 1961
┃ ┃ ┃ ┣ Spring Double(スプリングダブル) 1963
┃ ┃ ┃ ┣ Rose Argent(ローズアルジェント) 1966*SP種牡馬
┃ ┃ ┃ ┗ Honey Jay(ハニージェイ) 1968
┃ ┃ ┗ Ky. Colonel(キィコロネル) 1946
┃ ┗ Bimelech 1937
┃   ┣ Better Self(ベターセルフ) 1945
┃   ┃ ┗ Call the Witness(コールザウィットネス) 1956
┃   ┣ Hilarius(ヒラリアス) 1950
┃   ┗ Dark Ruler(ダークルーラー) 1952
┗ Pennant 1911
  ┗ Equipoise 1928
    ┗ Swing and Sway 1938
      ┗ Saggy 1945
        ┗ Carry Back(キャリーバック) 1958*種牡馬

ラフタンブル系

 Rough'n Tumbleはサンタアニタダービー勝ち馬。Dr. Fagerを排出したことで種牡馬としても活躍を見せました。
 米競馬史上最強の短距離馬とも評され、22戦18勝の成績を残したDr. Fagerは76年に12歳という若さで死亡しながらも、米リーディングを獲得するなど成功。産駒の収録はほとんどが牝馬になっていますが、ゲーム開始時点では生存していますので、十分確立の猶予はあります。産駒で収録のある牡馬はTree of Knowledge(Theatricalやタイキブリザードを出したツリーオブノレッジ(牝)とは同名別馬)のみ。
 なお現代まで繋がっているのは、シカゴアンHを勝ったMinnesota Macのライン。ダノンレジェンドがもはやヒムヤー系最後の砦となっているようですが、ダート向け種牡馬で後継が繋がるのかでしょうか。ダート改革が追い風になればよいのですが。

Rough'n Tumble 1948
┣ Dr. Fager(ドクターファーガー) 1964*種牡馬
┃ ┣ Tree of Knowledge(ツリーオブノレッジ) 1970*現役
┃ ┣ Yu Wipi(ユウウィピ) 1972
┃ ┗ Dr. Blum(ドクターブラム) 1977
┗ Minnesota Mac(ミネソタマック) 1964*種牡馬
  ┣ Great Above(グレイトアバウ) 1972
  ┃ ┗ Holy Bull(ホーリーブル) 1991
  ┃   ┣ Macho Uno(マッチョウノ) 1998
  ┃   ┃ ┣ Macho Again(マッチョアゲイン) 2005
  ┃   ┃ ┣ Mucho Macho Man(ムーチョマッチョマン) 2008
  ┃   ┃ ┃ ┗ Mucho Gusto(ムーチョグスト) 2016
  ┃   ┃ ┣ Private Zone(プライヴェイトゾーン) 2009
  ┃   ┃ ┣ ダノンレジェンド 2010
  ┃   ┃ ┗ ベストマッチョ 2013
  ┃   ┗ Giacomo(ジャコモ) 2002
  ┗ Mac Diarmida(マックディアーミダ) 1975

 次回はハンプトン系を予定