こちらも親ヒムヤー系ー子ヒムヤー系でまとめられている系統。
始祖Himyarは1875年の生まれということで、約150年間の産駒が同一系統として扱われている状態ですが、他の系統に圧される中でよく保っているなという感覚です。
ヒムヤー系
始祖であるHimyarはTouchstoneを4代父に持つ馬で、Eclipse(父Orlando)以降アメリカ土着父系を築きました。母父にはこちらもアメリカのヘロド系大種牡馬Lexington。
競走成績ではケンタッキーダービー2着など中距離戦でも結果を残していますが、本業としては短距離向きの馬のようです。
種牡馬としてはDominoとPlauditが現代競馬にまで父系をつないでいます。
前述のように、始祖以下すべて同一系統という括られ方をしていますので、両者は1890年代の生まれということで130年前に分かれた系統が同じヒムヤー系で括られている状況です(エクリプス系よりはマシですが)。
ゲーム開始年と時を同じくして活躍し始めるAck Ackの系統が種牡馬・競走馬として登場します。
牝馬の父としてModel Cadet、テツノチカラの名前が出てきます。
ピーターパン系
Peter PanはベルモントSの勝ち馬。競走馬としては二流ながら種牡馬としては出世したBlack ToneyやフューチュリティS勝ち馬Pennantが活躍しましたが父系としてはすでに絶えています。
登場するのも名前が出るのもBlack Toneyを経た系統がほとんどという形になっています。
9 2022から登場があったのはCrimson Satan、Tarboosh、Carry Back。
Crimson Satanはスカーレットインク→スカーレットブーケ→ダイワメジャー・ダイワスカーレットとして日本競馬に血を残しています。
10で追加されたのがOld Bag、Fiddle Isle。
ラフタンブル系
Rough'n Tumbleはサンタアニタダービー勝ち馬。Dr. Fagerを排出したことで種牡馬としても活躍を見せました。
米競馬史上最強の短距離馬とも評され、22戦18勝の成績を残したDr. Fagerは76年に12歳という若さで死亡しながらも、米リーディングを獲得するなど成功。産駒の収録はほとんどが牝馬になっていますが、ゲーム開始時点では生存していますので、十分確立の猶予はあります。産駒で収録のある牡馬はTree of Knowledge(Theatricalやタイキブリザードを出したツリーオブノレッジ(牝)とは同名別馬)のみ。
なお現代まで繋がっているのは、シカゴアンHを勝ったMinnesota Macのライン。ダノンレジェンドがもはやヒムヤー系最後の砦となっているようですが、ダート向け種牡馬で後継が繋がるのかでしょうか。ダート改革が追い風になればよいのですが。
次回はハンプトン系を予定