今回は親マッチェム系-子マッチェム系を取り上げます。
同時期に活躍した基幹種牡馬である、Eclipse(1764)、Herod(1758)の中では1番先に生まれていたこともあり、最初に覇権を握ったのはこの系統でした。
現代まで続いているのは(今回は取り上げない)マンノウォー系の1本に集約されているような状況です。
9 2022ではハリーオン系Precipitationを経ない系統の種牡馬収録はありませんが、10で追加されています(ほとんどがハリーオン系というのは変わりませんが)。
○登場種牡馬の表記について
太字:(SP)種牡馬、競走馬としての登場あり
通常:種牡馬、競走馬としての登場なし(母の父として名前が出る場合も)
カタカナ名のみ:(○外等含む)日本馬
カタカナ名(英名):日本輸入馬
英名(カタカナ名):外国産馬のうち父として名前が出るもの
マッチェム系
Beppo産駒のチャペルブラムプトンは前回のエクリプス系で触れた日本の初代リーディングサイアー、イボアに続く2代目のリーディングサイアーとなっています。父系は広がりませんでしたが母系に入っては優秀で、ダイナナホウシュウの父母母父などになっています。さすがに血統表では見えないかもしれませんが。
フェアプレイ系
当時の3歳路線最終戦にあたるローレンスリアライゼーションステークスの勝ち馬Fair Playの系統です。
なにより現代まで続くMan o'Warを排出したことで成功していますが、マンノウォー系を除いたラインでは、TowsonがSP種牡馬として導入できるほか、高齢で日本に輸入されたカナディアンチャンプ、Bunty's Flightが牝馬の収録があるなどにより名前が登場しています。
この系統ではBold RulerやNative Dancerなどの母父となったDiscoveryも出ています。さすがに登場は難しそう。
ハリーオン系
Hurry Onは英セントレジャーの勝ち馬。種牡馬としても、種牡馬の父としても活躍を見せました。
9 2022同様、10でも種牡馬としての登場はPrecipitationを経た系統のみ。
ダブルマークは競争馬名ブゼントシユキとして第1回大井記念勝ちなどがあり、初代白毛馬ハクタイユーの母ホマレブルの父として名前が残ります。
他にWaldcanter、Niccolo dell'Arca、Postin、シャミエ、Crackman、ユアハイネス、Preciptic、Airborne、ヤサカ、Supreme Court、Pipe of Peace、ゼモングース、Dickensは牝馬の父として名前が出てきます。
こちらではPrecipitationを経ない父系の種牡馬の名前もあるので、ここから種牡馬として登場の可能性はありそうです。
Reindeer、サムタイム、Always Thereは9 2022では種牡馬として登場していませんでしたので10での新顔です。
先に紹介したエクリプス系と比べると範囲の狭さが際立ちますね。
次回は残りの基幹種牡馬からヘロド系を取り上げたいと思います。