ビタミンK

ビタミンKには実は2種類。

・ビタミンK1
主な働き:血液凝固作用
最も適した食品:生の緑の葉野菜。

・ビタミンK2
ビタミンK2はさらに、メナキノン-4(MK-4)とメナキノン-7(MK-7)の2種類に分かれる。
 ビタミンK2 MK-4:臓器や神経組織のカルシウムの量を調整するととも に、脳の重要な抗酸化物質となる。
 ビタミンK2 MK-7:骨や歯の健康を保つ。

ビタミンK1とビタミンK2 MK-7は、食事から必ず摂る必要があるが、ビタミンK2 MK-4は、腸内にすでに存在している他のビタミンK群から合成することが出来る。とはいえ、どれだけ体内で合成できるのかはまだはっきりと分かっていないため、3種類とも毎日の食事から摂ることが望ましい。
ビタミンK2 MK-4を摂るのに最も適した食品:内臓類(レバー)やグラスフェッドバター、放し飼いの鶏の卵(黄身)。
ビタミンK2 MK-7を摂るのにずば抜けて適している食品:納豆。
小さじ1程度の量で1日に必要な量のビタミンK2 MK-7が摂れる。過剰摂取の心配はない。

なお、ビタミンKはコレステロールの分子によって体内に運ばれるため、コレステロール値が低ければ、ビタミンKも不足している可能性が高くなります。MK-4とMK-7の両方が十分に摂れていないと、動脈石灰化や骨粗鬆症などを発症する確率が上がります。
2015年、「Expert Review of Clinical Pharmacology」という学術ジャーナルにて発表された日本人科学者たちによる研究結果によれば、
「現代社会の大きな課題とも言える、心疾患やアテローム性動脈硬化症の発症率の増加には、逆説的ではあるが、スタチン(コレステロール低下薬)の
過剰摂取が原因であると考えられる」とされています。
この研究について詳しく知りたい方は、下記のリンクからご覧いただけます。
研究タイトル「Statins stimulate atherosclerosis and heart failure」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25655639

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Source:
https://www.draugust.com/blog201903-004/

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