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第99回全国高校サッカー選手権決勝 山梨学院vs青森山田

初出場で初優勝を決めて以来、11年ぶりの決勝進出を決めた山梨学院。
2度目の決勝戦は11年前と同じ1月11日に同じ相手、青森山田となった。

一方の青森山田は3年連続の決勝戦となる。
2年ぶり3度目の優勝を目指す。
主なOBとしては日本代表の柴崎岳選手や室屋成選手、ヴィッセル神戸の藤本憲明選手、郷家友太選手等がいる。
名実共に高校サッカー界の頂点に君臨するチームは昨年と11年前の悔しさを晴らす試合としたい。

11年前の決勝戦も合わせて紹介したい。
山梨学院にはカターレ富山の碓井選手や元ヴァンフォーレ甲府の加部選手や元ガイナーレ鳥取の宮本選手がいた。
一方の青森山田には日本代表の柴崎選手やモンテディオ山形の櫛引選手、カターレ富山の椎名選手、長野パルセイロの三田選手がいた。
結果は碓井選手のゴールで山梨学院が1−0で勝利を収め、初出場で初優勝を決めた。

コロナ禍の中、緊急事態宣言が発出されながらも無事に全試合行われることになった99回大会も最後の試合となる。
11年前の再現となるか。
あるいはリベンジとなるか。

1.藤原封じ

スタメンはこちら。

山梨学院は準決勝からスタメンを1人変更。
板倉選手が初戦での負傷交代以来の出場となる。

青森山田は初戦から同じスタメンで戦っている。
藤原選手は浦和レッズ、タビナス選手いわてグルージャ盛岡内定選手となる。

前回大会の決勝戦以降、公式戦全勝の青森山田。

試合後の山梨学院長谷川監督のコメントより。

『10回戦って1、2回勝てればいいという相手。その1回が今日、来るようにどう戦うか準備して臨んだ』

山梨学院が取った策は中心選手の藤原選手を封じ込めることであった。
守備時には久保選手をマンツーマンで見させることでボールを触らせない。

試合後の山梨学院長谷川監督のコメントより。

『(青森)山田の出発点はセンターバックの藤原くんかなと。マンマークをつけることを考えた。あまり思いつかないんじゃないかと思った』
『早稲田大と戦ったときに、ビルドアッパーがいた。サイドチェンジやらビルドアップやら声掛けが本当に素晴らしくて、そこをどう抑えようかと考えた作戦がこれだった。これが今回出せるんじゃないかなと。藤原くんはゲーム中のボールタッチは不参加。全くボールに触らせないことにしようと思った』

この作戦が効果的なものとなる。

試合後の青森山田藤原選手のコメントより。

『センターバックにマークがつくという、斬新と言いますか、選手権の決勝になって自分についてきてどうすれば良いのかと頭が回らなかった。ハーフタイムでコーチにアドバイスを受けて良くなったけど、プロになるなら自分で考えられるようにならないといけない』

一方で野田選手は宇野選手へのパスコースを消しながら秋元選手へプレッシャーを掛けていく。

最初のチャンスは青森山田。
鈴木選手と一瀬選手の間にできたスペースを安斎選手と松木選手で攻略し、松木選手がGKと一対一の場面を作るも熊倉選手が防ぐ。

直後に久保選手がタビナス選手の背後に抜け出し、藤原選手とのフィジカルバトルで勝る。
山梨学院としてはサイドバックの背後を突くことと藤原選手に対し、久保選手が肉弾戦を仕掛けることを狙う。

守備時には藤原選手をビルドアップに関与させず、攻撃時にはフィジカル勝負で藤原選手を消耗させていく。

青森山田を混乱に陥れることに成功した山梨学院は11年前と同じ時間に試合を動かす。

試合後の廣澤選手のコメントより。

『本当に、山梨県予選決勝の同点ゴールや鹿島学園との試合のゴールだったり、自分でいうのもあれなんですけれども、『持っている』のかなと思っちゃいましたね』

試合後の山梨学院長谷川監督のコメントより。

『青森山田の攻撃のやり方で、サイドバックが高い位置を取るのが特徴で相当な強み』

試合後の青森山田藤原選手のコメントより。

『(試合の)入り、ディフェンスラインがびびって下がってしまった。それによって中盤がぽっかり空いてしまって、そこに何本もパスを入れられた。(最初の)失点のシーンも相手にアタックできずに、ラインが下がってしまったのがチームとしての反省点。』

青森山田の強みを逆手に取り、サイドバックの背後を突き野田選手が起点を作ることで宇野選手を引き出し、谷口選手が空いたスペースを使う。
それに対し、青森山田のDFラインはズルズルと下がってしまい、2ライン間を空けてしまい廣澤選手がミドルシュートを決めた。
持っている男は、大舞台で貴重な得点をチームにもたらした。
持ち味のドリブル突破だけでなく、全力でハードワークし続けた姿勢が実った。

青森山田は藤原選手がビルドアップに関われないことで宇野選手が下がってボールを受ける。

だが、これにより後ろが重くなり、逆に山梨学院の野田選手にスペースをあってることとなる。

山梨学院はパスを中盤で引っ掛け、2ライン間で野田選手が起点となることとタビナス選手の背後に久保選手が流れ、藤原選手と肉弾戦を続けることを狙う。

山梨学院はドリブルで打開を図る昌平、パスワークで崩していく帝京長岡と対戦をしてきたが、共に前線には高さが無いため中央で密集を作りサイドへ外回りにボールを回させる守り方をしてきていた。

だが、青森山田は中央からの打開もサイドからのハイボールでも強さを発揮する。
中央に密集を作ってもフィジカル勝負で後手を踏む可能性があるため、山梨学院は意図的にオープンな展開を作り、走力で上回る戦い方を選択した。

その結果山梨学院も2ライン間は空けてしまうが、取捨選択した中でクロスやロングボールを蹴られるよりは2ライン間を空けてしまうことを許容した。

藤原選手を狙う戦略がハマり、青森山田を混乱に陥れる中で11年前と同じく山梨学院がリードする展開となった。

2.猛攻

11年前と同じ展開で進む試合。
セットプレーへの警戒を強めて戦う山梨学院だが、青森山田もロングスローやCKを積み重ねゴールに迫る。

51分に小原選手に代えて藤森選手を投入する。
藤森選手は右サイドに入り、仙石選手が左サイドへ移った。
藤森選手の積極的な仕掛けが右サイドを活性化させる。

11年前の再現となる雰囲気が漂い出す流れとなる中で青森山田が武器を活かし、同点に追いつく。

内田選手のロングスローから得点を重ねてきた青森山田だったが、決勝戦の舞台でも魅せた。
流れの中で久保選手のマンツーマンに合い、セットプレーでも一瀬選手のマークに苦しんでいた藤原選手だったが一発で仕留めた。

59分にはCKにタビナス選手が合わせるもクロスバーに直撃する。
藤森選手の投入から、より押せ押せの展開を青森山田が作りだす。

山梨学院も62分に廣澤選手が左サイドでのドリブル突破を仕掛け、ゴール前でFKを獲得する。
だが、このプレーがきっかけとなり試合が動く。

廣澤選手がピッチの外に出ている中、青森山田は右サイドで数的優位を活かし、クロスを上げると安斎選手が合わせる。
青森山田の猛攻を凌ず、逆転を許してしまう。

猛攻を続けた青森山田は11年前の失敗を繰り返さなかった。

3.死闘

一方的に押し込まれてしまう山梨学院だが、逆転を許した直後にピッチの外に出ていた廣澤選手に代えて山口選手を投入する。
山梨県大会決勝で全国大会出場を決める得点を挙げた山口選手に託す。

試合の流れが変わらない中で山梨学院は70分に切り札を投入する。
笹沼選手、茂木選手のペアを同時に起用。
準決勝では初めて別々に投入したが、決勝戦ではセットでの起用となった。
これまでは久保選手と野田選手を代えていたが、リードを許している展開ということもあり野田選手は残し、石川選手が交代となった。
久保選手は長谷川監督の課したタスクを大会屈指の選手相手に忠実に遂行し続けた。
石川選手は谷口選手と共に中盤を引き締めた。
この交代により笹沼選手と茂木選手が2トップに入り、野田選手がボランチに入った。
この交代が当たることとなる。

笹沼選手が入ったことで野田選手と起点が二つできたことで山梨学院もボールを持てる時間が増えていく。

チャンスが作れず苦しい展開が続いていた山梨学院だが、ワンチャンスを活かし同点に追いつく。

FKのリスタートを早く行った山梨学院。
笹沼選手のDFの股を通すスルーパスに山口選手が青森山田のSBとCBの間を抜け、背後へ飛び出す。
GKの韮澤選手が反応するもこぼれ球に野田選手が反応した。

試合後の山梨学院野田選手のコメントより。

『いままで得点を狙ってきたんですけど、ずっと決められていなくて』
『そういった中でも『つぎは決めろ』とか『がんばれよ』というメッセージをたくさんもらって、自分を応援してくれる人がたくさんいると感じていた』

ここまで得点が挙げられなかった野田選手だが、決勝戦の舞台で大きな得点を挙げる。
得点以外での貢献度は非常に高く、毎試合もう少しプレータイムを与えても良かったのではないかという存在感は示していた。
この得点のきっかけも野田選手のインターセプトを狙ったプレーからであった。

試合後の山梨学院野田選手のコメントより。

『歴代の先輩たちと比べるとタイプの違う10番だとは思いますが、やっぱり10番はゴールという結果を残さないといけない立場なので、絶対にゴールを決めたかった』
『ボールを扱うことは得意だったので、小学校の時からずっと自分によって周りが生きるプレーを心がけてきました。新人戦の時に10番を渡された時は、『僕でいいの?』と正直思いました(笑)。僕の中ではてっきりチームで一番うまい笹沼がつけると思っていたので驚いたのですが、『お前には期待している。プロになれる選手だ』と長谷川大監督などに言われて、自分なりの10番像でプレーしようと思っていました』
『新しい10番像を見せたいし、かつ山梨学院の10番は僕であることを示したい。それを証明するのはやっぱりゴール。自分は点を取る力があると信じていました」』

山梨学院の歴代の10番はストライカーが着けることが多かった。
ゲームメイクを持ち味とする10番は山梨学院では珍しい。
だが、献身的な守備や味方を活かす新しい10番像を示した。
野田選手に憧れ山梨学院にやって来る選手も多くいるだろう。

82分にはCKに藤原選手がフリーで合わせるもポストに阻まれる。
決定機を作るも決めきれない青森山田に対し、逆転を目指す山梨学院は82分に新井選手に代えて浦田選手を投入する。
3回戦の藤枝明誠戦で得点を挙げた浦田選手を投入し、前線の活性化を図る。
新井選手はロングローを中心にチームへ大きな貢献をしてきた。
決勝戦は満身創痍で戦っているのが伝わるほどやりきった大会だったのではないだろうか。

90分に大きなチャンスが青森山田に訪れる。
熊倉選手のクリアが短くなると青森山田に拾われ、右サイドからクロスが上がる。
大外の仙石選手は押し込むだけのボールが来るがシュートはゴールの上へと外れた。
山梨学院としては救われた場面、青森山田としては痛いシュートミスとなった。

90+2分にはまたも仙石選手に決定機。
このシュートは枠内を捉えるも熊倉選手が防ぐ。
このまま試合は動かず、死闘と呼べる試合は延長戦へ突入する。

4.最後の20分

高校サッカー最後の20分が始まった。
延長に入り、お互いに限界を越えた戦いを見せる。

延長前半5分には野田選手が足を吊ってしまい、中根選手と交代となる。
中根選手はSBの選手であるが、野田選手のポジションにそのまま入った。
投入直後の中根選手のボール奪取から山梨学院に決定機。
中根選手が奪ったボールを笹沼選手が右サイドの浦田選手へと展開する。
浦田選手のクロスにファーサイドで茂木選手がフリーとなるもシュートを打ちきれず。
お互いに2年生が決定機で決めきれない。

9分には仙石選手に代えて内間選手を投入する。
仙石選手にとっては悔しい試合となってしまった。
10+1分には名須川選手に代えてべべニョン日高選手を投入する。
ターゲットマンを投入し、前線の圧力を高めていく。

延長後半に入っても試合は動かない。
安斎選手が足を吊る場面もあり、限界を超えて気持ちで戦う両チーム。
7分には秋元選手に代えて三輪選手を投入する。

終盤になり、山梨学院が畳み掛ける。
浦田選手が連続してロングスローを入れていくが、青森山田が跳ね返していく。

90+20分でも決着は付かずPK戦へと突入する。
高校へ上がる前最後の試合。
当時FC東京U15深川に所属していた山梨学院の熊倉選手と笹沼選手、青森山田の安斎選手は高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権の決勝戦でサガン鳥栖U15に試合終了の直前、熊倉選手のミスから同点に追いつかれ、PK戦の末敗れ中学サッカーを終えた。
3年の時を経て、悔しい想いをした選手達は高校最後の試合でPK戦を戦うこととなった。
そして彼らがこのPK戦の主役となる。

試合後の山梨学院熊倉選手のコメントより。

『泣いても笑っても最後だし、楽しんで蹴ってこいと。今大会で3回目のPK戦で、自分でも自信があった。PKになれば絶対に止めると。今日は自分の日だなと感じたし、『俺がいるから外しても良い』という声も掛けることができた』

プレーではもちろんだが、この強烈なキャプテンシーがチームを支えた。
山梨学院は歴代でも強烈な個性やキャプテンシーを備えた選手がキャプテンを務めてきた。
近年のキャプテンには昨年の平松柚佑選手(早稲田大学)、一昨年の西澤俊選手(青山学院大学)、その前の加藤拓己選手(早稲田大学)や小林友也選手(東京国際大学)といる。
いずれも素晴らしいキャプテンであったが、彼らが示してきた姿勢が今の山梨学院へと繋がっている。
歴代のキャプテンの中でも熊倉選手が周りに与えた影響は大きかった。
熊倉選手が見せた姿はこの先続く選手達にとっても道標となるだろう。

ここまで2度のPK戦を勝ち上がってきた山梨学院だが、初めて後攻となる。
青森山田最初のキッカーはキャプテンの藤原選手。
落ち着いて熊倉選手の逆を突く。

山梨学院の最初のキッカーは笹沼選手。
笹沼選手は3年前途中で交代しており、PK戦には加わっていなかった。
その笹沼選手のキックは韮澤選手の逆を突く。

青森山田の2番手は安斎選手。
安斎選手も3年前は途中で交代しており、PK戦には出ていない。

試合後の山梨学院熊倉選手のコメントより。

『最後まで我慢して、体の向きでこっちかなと思えました。3年前、あいつ(安斎)と同じチームで悔しい思いをして、今回決勝でやれて、そして最後勝てて良かったと思います』

熊倉選手が安斎選手のPKを止める。
泣き崩れる安斎選手。
今大会得点王の安斎選手。
安斎選手の活躍があったからこそ決勝まで勝ち上がってきた。
決して責められない。

一方の山梨学院はピッチに帰ってきた板倉選手。
1回戦での負傷の影響で欠場していたが、決勝の舞台に間に合った。
青森山田の猛攻も板倉選手の存在もあり、粘ることができた。
板倉選手も落ち着いて決め、山梨学院が一歩リードする。

続く青森山田は内田選手。
彼の活躍もあり、ロングスローについての議論が起こった。
それだけ内田選手の活躍は印象を与えた。
内田選手は真ん中に蹴り込みゴールの中へ。

山梨学院の3人目は山口選手。
ここまで途中出場での起用ながらPK戦3回とも登場し、全て決めている。
決勝の舞台でも落ち着いて決め、リードを守る。
足を吊りながら、涙を堪えきれない山口選手。

青森山田の4人目は2年生の三輪選手。
PK戦の直前に投入された選手だが、枠の外へと外れてしまう。
これにより山梨学院は優勝に王手をかける。

決めれば勝ちの山梨学院は4人目に2年生の谷口選手。
これまで2度のPK戦ではいずれも決めている。

谷口選手が韮澤選手の逆を突き、山梨学院が11年ぶり2度目の選手権優勝を決めた。

試合後泣き崩れる安斎選手を熊倉選手、笹沼選手、後輩の松木選手が慰める姿は感動的な場面であった。
試合後山梨学院の長谷川監督は勝ち負けではなく、伝えられるものがあると述べた。
それを象徴する場面となった。

試合後の山梨学院長谷川監督のコメントより。

『プリンスリーグで昇格できた。その財産でチームの強化ができた。去年からのレギュラーは3人しかいない。先輩たちの壁は厚かった。ただ今年は、突出していなくても個性と可能性のある選手が多かった。役割を与えて強みを磨かせて、通用する武器がある、と気づかせたのが良かったと思う』

就任2年目での選手権制覇。
昨年は全国大会への出場は叶わなかったが、プリンスリーグに昇格をしたことで強化を図れた。
全国優勝を達成した間の世代であり、上手くいかなかったように見えるが昨年の頑張りがあったからこその選手権制覇である。

試合後の山梨学院野田選手のコメントより。

『喜ぶみんなの顔を見て、すごいことを成し遂げたんだなと思いました』

試合後の青森山田黒田監督のコメントより。

『サッカーをやっている以上は決めるところを決めないとダメ。チャンスの数で勝負するわけではないし、いろんな意味であらためて勉強させられた』
『やはり山梨学院のほうが一人ひとりがやるべきことを徹底して、チーム一丸となって、おそらくこういう勝ち方をするというイメージを共有して、みんなで一生懸命取り組んだのだと思う。我々は、サッカースキルでは相手を一枚上回っていたかもしれないが、それぞれが役割を果たせず、その差がこういう形で結果に出たのではないかなと思います』

サッカーに判定勝ちがあるならば、青森山田が勝ちだったのかもしれない。
それだけにPK戦での決着は残酷だとも言える。
だが、黒田監督の仰るように決めきれないとツケがやってくるのがサッカーという競技であり、任された役割を愚直にこなし続けてきたからこそ山梨学院に勝ちが転がってきたのかもしれない。

試合後の青森山田藤原選手のコメントより。

『準決勝でいい試合ができたけれど、決勝ではラインが下がってしまってコンパクトにできずに、青森山田のサッカーができずに延長まで行きましたが、たくさんチャンスがあった中で決めきれませんでした』
『去年、悔しい思いをしてから1年、こだわってきたつもりでしたが、それは『つもり』でした。結果が出なければ何も意味がありません』
『悔しさはありますけど、このチームでやってきたことは後悔ないと言ったらおかしいけど、自分はやりきったつもりです』

『つもり』で勝ち上がれるほど甘い大会ではない。
青森山田の選手たちは懸命な努力を重ねてきたからこそ、この舞台まで勝ち上がってきた。
青森山田は素晴らしい戦いを見せた。

山梨学院は今の3年生達が入学してからの3年間で行われた全国大会は5つ。
内2つで山梨学院が優勝している。
立派な全国屈指の強豪校である。

おめでとう山梨学院!!

4.あとがき

感動的な試合となった。
結果は11年前と同じ山梨学院の優勝で幕を下ろした。
PKでの決着は残酷と言える青森山田の強さ。
勝つことが当たり前と思われながら戦うことは難しく、プレッシャーも想像をできないものであったはず。
その中で決勝まで戻ってきた青森山田の強さは見事であった。
一方の山梨学院は戦略、気持ち、持っているもの全てをぶつけ戦い抜いた。
米子北、鹿島学園、藤枝明誠、昌平、帝京長岡、青森山田。
これだけの強豪校を倒しての優勝は偶然ではなし得ない。
山梨に感動をありがとう。
山梨に来てくれた選手、山梨に残ってくれた選手と様々いるが立派に山梨県の代表であった。
3年間ありがとう。
サッカーを続ける選手も辞めてしまう選手もいるだろうが今後の活躍を期待しています。
下級生の選手達にとっては今度は追われる立場となる。
これからも山梨のサッカー界を引っ張っていって欲しい。
そして、高校サッカーに携わる全ての皆様。
大変な1年でありましたが、こんなに素晴らしい大会を開催していただいたことに感謝しかありません。
お疲れ様でした。
感動をありがとうございました。

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