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フィーリング重視のオイル選定:Moty’s、ペトロナス、MOTULの比較レポート

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先週、愛車であるポルシェのエンジンオイル交換を行った。この交換作業は単なるメンテナンスの一環ではなく、自分自身のドライビング体験を向上させるための重要な実験でもある。今回は、異なる種類のエンジンオイルを試すことにした。

まず最初に試したのはMoty'sのM111である。このオイルを使用してみると、フィーリングが重く感じられた。メーカーの担当者に尋ねると、Moty'sのオイルは他社製品に比べて粘度が固めであることがわかった。同じ粘度40という表記でも、50寄りか30寄りかで感じ方が大きく変わるとのことだ。担当者の話では、エンジンのレスポンスや回転上昇の軽さを求めるのであれば別の種類のオイルが推奨される一方で、M111は油膜保持によるエンジン保護を重視しているという。これは、エンジンの寿命を延ばすためには理想的な選択であるが、スポーツドライビングにはやや重く感じるかもしれない。


次に試したのはペトロナスのRacerX1だ。このオイルはフィーリングが非常に軽く、すぐに気に入った。ペトロナスはロータスのアプルーバルオイルでもあり、輸入車に広く使用されている。さらに、トヨタ系の高級車にも多く使用されることから、その品質には定評がある。エンジン回転がリニアに感じられ、レスポンスも非常に良好であったが、その分フィーリングが荒く感じる部分もあった。また、ペトロナスは製油所を自社で所有しているため、他社の同じグレードのオイルよりも価格が抑えられている点も魅力的である。


最後に試したのはMOTULのオイルだ。今回のテストでは、このオイルが最も気に入った。フィーリングは滑らかであり、まさに高級オイルといった印象を受けた。アクセルオフ時のエンジンの転がり感も非常にスムーズで、車のグレードが一段階上がったような錯覚を覚えた。MOTULはワールドスタンダードと呼ばれ、新興オイルメーカーがまずはMOTULを目指すほど、その品質と信頼性が高く評価されている。

今回の記録はあくまでフィーリングに基づいた感想であり、実際に油圧計や油温計でモニタリングを行ったわけではない。オイルの優劣を断じるつもりはなく、車種や用途、さらにはチューニングの度合いによって適したオイルは異なるものである。当然、有名なメーカーだからといってすべてが優れたオイルというわけではないが、弊社で取り扱っているオイルは実際に検証を行い、品質が確かめられたものばかりなので、安心して使用できる。

エンジンオイル選びは、車のパフォーマンスを左右する重要な要素であり、その選択肢は多岐にわたる。今後も、さらなる試行錯誤を重ねながら、最適なオイルを見つけ出していきたいと思う。

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