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立山・黒部

私は登山を始めた最初の頃は地元の奥武蔵や秩父、遠出しても奥秩父や志賀高原くらいだったのだが、山の本をいろいろ読んでいくうちに佐々成政の「さらさら峠越え」や播隆上人の「槍ヶ岳開山」などが気に入って、その手の類の本を読み漁るうちに立山・黒部に魅了されるようになった。その後、社会人になり金銭的にも少し余裕ができ仕事に対する意識も変わって来ると毎週金曜日の夜に夜行寝台北陸や能登で富山へ向かい、立山・黒部界隈や播隆上人が辿った大山から有峰、飛越経由で飛騨高山や美濃太田を目指して走りに行ったりしていた。その後、高熱隧道や黒四ダム、黒部底方の声などを読み、これらの土木工事や建設工事の当時の裏の事情なども知り、その場所へ行ってみたくなり当時は抽選だった関電ルート見学会や、立山砂防博物館の砂防ダム見学会などに応募しては毎月のように富山通いをしていた。他にも佐々成政がいた加賀から富山方面への旧北国街道を辿ることや、それに伴い北前船などにも興味があり、立山・黒部だけでなくさらに北陸各地への興味が止むことなく続いていったのだった。

そんなこんなで今でこそ東北通いをしているが、何年もの間、東日本大震災があるまで北陸通い中心の生活をしていた時代があったのである。当時は本気で「富山県と都内の職場との二地域居住」ができないか考えていたくらいである。

閑話休題。話がだいぶ逸れてしまった。

今回は「そろそろ屋号を決めねば」という切羽詰まった気持ちで、こんな時間まで考えていたので思いつきをここへ書き留めておこうと思ったのである。で、散々迷った末、決定はできないのだが、最終的に4つ候補を絞った。明日以降、どこかでもう一度見直しをして、それでも「あ、これいいな」と思えるのがあれば、それで行くのもいいかな。

ということで、本日の時点で下記4つを候補とすることにした。3つ目の「KUROBEI」は「くろべえ」でもいいかなとも思っている。

私設図書室と古本 往古堂(過去から未来へという意味の「往古」から)
私設図書室と古本 奥山堂(黒部奥山廻りの「奥山」から)
私設図書室と古書 KUROBEI(直球で黒部)
私設図書室と古本 粗忽文庫(自分自身が粗忽者だから)

★立山砂防博物館にあるトロッコとVooDoo ERUTHRIE(今日のイラスト)

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