くけと裁ち板
『くけ』は写真左側に写っている金属製の小さな道具で、布を挟むのに使うもの。英語では third hand (3番目の手)と言うらしいです。和裁では反物を引っ張っりながらする工程が多いので、あると非常に便利。
そうは言っても、佐古先生は「まどろっこしい」と足を使っていました。先生のようなやり方を『男縫い』と言うらしいです。足袋靴下を履いて、足の親指と人差し指(?)で布を挟んで、くけと同じように使うのです。私も試してみたのですが、足の筋肉がなくて挫折しました。布を挟んだ状態を保つのが辛かったんです。
『断ち板』はおよそ41-46 センチ幅、長さは様々ですが、出来れば180センチくらいの長さの木製の板です。木材が適度にやわらかくて、針が挿せるぐらいだと最高!なんですが…そんな長い板は一般家庭にはありませんよね。でも昔はどの家にもあったそうです。私が日本で使っていた裁ち板は、父方と母方の家から引き継いだものでした。
カナダでは、断ち板が無かったので、こちらで購入した板を切って使っています。勿論、180センチの長さはないのですが(場所の問題です)、何とかなるので。
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