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北米獣医師免許試験・備忘録93、約一週間ぶりの職場では

手術+歯科治療、歯科治療、グルーミングがほぼ一週間ぶりに出勤した朝に待っていた診療予約だった。朝勤務を担当していたのは受付のジル、勤務歴約3カ月のアメリア、そして私。必然的に麻酔が絡む診療補助が私の担当になる。本来であればアメリアが獣医看護士であることを鑑みて、私と彼女で一件ずつ手術を担当するのが普通だけど、彼女の経験の低さと要領の悪さから私が1.5件、彼女が0.5件の担当となった。その上、診療担当の獣医師はアメリアが処置を行っている間も私を補助(バックアップ?)として待機させたがったので、結局2件の診療の間その場を離れられなかった。


私の居ない間に、一体何が?


いや、何があったかは伝達事項として朝のうちにジルから聞いていましたけど、何か雰囲気がそれ以上のことがあったぞと言っているような気がしてしょうがない。麻酔中に心肺蘇生を必要とするケースがあったとは聞きましたが、そこですか?なんてことを聞く余裕をどこにも見つけられないまま一日が終わった。

試験がどうだったかは仕事上がりに聞かれ、前回ブログに書いたことをかなり短くした内容を伝えた。周りの何人かは「そんなこと言っても、大丈夫じゃない?」という見解。確かにそういう話も聞くけれど、とても自分がそれに当てはまるとは思えない。今から心の準備をしている。それと結果がどうあれ、今回の件を通して誓ったのは、もう今回みたいな勉強の仕方は絶対にしないということだった。最初の挑戦だから仕方ないけど、かなり自分に無理を強いたと思う。日常がすり減るような生活はもうしたくない。絶対にダメだ。


それより試験が終わって、一つやりたいことが明確な形をもって浮上してきた。冒頭に書いた獣医学関連のノートを二カ国語で編集しなおしたいという、若干無謀とも言える企画。実は数年前にすでに構想自体はあったのだけれど、こちらの現場で働いたことも、NAVLEを受けたこともなかったので実際にまとめるところまでいかなかった。私の頭の中で、日本の獣医学関連知識と英語のそれとは並行していない。それらはほぼ完全に独立しており、だから pulmonary effusion が肺胸水だというのもうろ覚え。レントゲン写真を見れば肺がどういう状態なのかは理解できるという何だかよくわからない脳内図が出来上がっている。しかも最近特に知識量と獣医学英語の発音能力の差が激しくなってきて苛々するようにもなってきた。状況を理解しているのに説明できないなんて無様だ。悲しい。


この散らばりきった脳内を、片っ端から片付けたい。壮大なデータベースを作ってやる。


…ある意味、本当に無謀。とりあえず、まずはまとめたいノートの骨組みを明確にして、データを電子ファイルの形で入れられるような箱を誰かに作ってもらって。獣医学用語の発音についてはドクターネイトかドクターケイトが手伝ってくれるだろう。画像データや表なんかはおいおい考えればいい。その辺をやりたくなったら出来るように、このパソコン(Surface)を購入した訳だし。大学時代に自分が欲しかった資料を、これから作る感じがする。あの頃はパーソナル・コンピューターが普及し始めた頃で、今よりデータを収集するのが手間だった。紙の資料を手作りしていた。色々辛いことがあって、手放した資料も多いけど、引き取り手には困らなかった。あれは役にたったのかな。そうだといい。

2017.12.12 Tuesday

あははは、過去の自分、息巻いてるな〜って感じです。ノートをまとめるのは小学生の頃から好きでしたが、最近ではちょっと無駄な感じがします。ネット上で情報を集めるのが普通になっている所為もあると思います。情報をまとめるより「正しい情報を保存・入手・迅速に取り出す方法をまとめる」事のほうが重要な気がします。

そして結局、私の脳内は散らばったままです。最近は日本語が出て来ません。日本語も英語も変換しないまま処理するので、翻訳はできないし、こちらの事を説明する時に時々すごく悩みます。

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