アスペが飲み会をこえていく
※このnoteはプロ奢のオンラインサロンで開催された儀礼研究所の課題レポートです。※
こんにちは。今回は『儀礼』についてのお話。例によって課題図書を全然読んでない僕が、訳者解説とサロンメンバーの発表から掠めとった知識で儀礼についてのレポートを書いてみたいと思う。
今回の課題図書はこちら。
読んで字がごとく、「宗教生活」の「基本形態」について書かれたものだが、本書の中で、宗教と儀礼には密接な関係があることが語られている。
プロ奢サロンでは、ここから儀礼とは何かをみんなで学び、私達の生活になんたらかんたらであーだーこーだ。いぇい。
と、いうわけ。はい。
次行ってみよう。
■儀礼とは
まず、ここで語る「儀礼」について定義しておきたいと思う。
儀礼とは、
①二人以上で
②定期的に行われる
③大事な(とされている)
やつだ。
これだけを聞いてもよくわからないと思う。安心してほしい、僕もそうだ。
少し例を出そう。
あいさつ、朝礼、発表前の円陣、誕生日にケーキに顔をつっこむ・・・みたいなやつが、儀礼だ。
ね。
作法というのか、とにかく形式がきまっていて、一緒にやる相手がいて、大事(とされている)でしょ〜。仮にそれをやらないやつがその場にいると「なんやこいつ」となるのだ。
そして、ポイントとなるのが、儀礼には合理性がないことだ。
別にやらなくても死にはしない。むしろ、儀礼をこなすのはめんどくささすらある。なんなん?エイエイオーて。どゆこと。
では、何のために儀礼はあるのか。
それは、集団の為だ。「私たち」を認識するために儀礼はある。(らしい。多分)
あいさつをする関係の「私たち」。
「私たち」の一日を始めるため、朝礼をする。
いくよ「私たち」、エイエイオー。
誕生日ケーキに顔突っ込むのが「私たち」のオヤクソクってわけ。
人はひとりでは生きていけない。けど、世の中には色んなタイプの人がいる。
つまるところ儀礼とは、社会の中で「私たち」を形成し、よくわからなくても決まった動作をすることで、なんやかんやで集団がうまく回っていく人類の発明なのだ。(多分。。。)
■飲み会をこえてゆけ
さて、ここで僕のだいっきrちょっぴり苦手な会社の飲み会について、儀礼の視点から考えてみたい。
ぶっちゃけ僕は会社の飲み会ってまじで意味ないと思っていた。
上司から話が聞けるチャンスとか知らんし(仕事中でええやろ)、親睦深まるとかそもそも興味ない人と親睦深めるの無理だし(親睦深めたい人とはもう深まってる)、タダでご飯が食べられるよりお金だしてすきなものを食べたい。
でも、多分、そうじゃないのだ。
一般に挙げられる会社の飲み会のメリットは、会社の飲み会を開催する本質的な理由にはならないのだ。
会社の飲み会は、儀礼のてんこもりパックである。
座席のマナー、乾杯の挨拶、上司にお酌、だれかのグラスが半分以下になったら次の飲み物を頼む、、、数えだしたらきりがないほどの謎ルールが存在する。謎だけど、とても大事なことだ。できないと怒られる。(くそが。)
おそらく、この儀礼をこなしきり、「私たち」を示すことこそが会社の飲み会の本質なんじゃないだろうか。
そう考えると、会社の飲み会のメリットがいまいち腑に落ちなかったのにも納得がいく。儀礼に無理やり理由付けをしているのだから合理性がなくて当然というわけだ。
逆に言えば、心の内でどのようなモチベーションで参加していようが、儀礼さえこなせていれば、「私たち」の仲間入りをすることが出来る可能性が高い。
儀礼スタンプカードを埋める時間だと思えば、アスペでも少しはこなせる気がしてくる。
(飲み会が嫌いなことは変わらないけどネ)
アスペが行動するには、納得が必要なのだ。
■まとめ
このように、世の中の「儀礼」を認知することで、嫌々こなしていた謎の行為の本質を考えるきっかけとすることができる、ということが今回の儀礼研の学びであった。
また、儀礼とは集団をいい感じに動かすためのパッケージみたいなものなので、これを理解し、使い方を極めてしまえば組織を牽引する存在の意図を探ることができたり、逆に、組織を意のままに操る為に使うことが出来そうだ。 ハックした時の力は計り知れない。
一見すると意味のわからない気持ち悪いものだけど、しっかりと向き合っていくと生きやすくなりそうだ。
がんばってこう。
ちゃんちゃん。
生きられそうです