うちの長男が敏感気質(HSC)だという話。
おはようございます。
今回は、うちの6歳の長男の「敏感気質」についてお話してみようと思います。いわゆるHSCと言われるものです。
HSCとは
HSC(Highly Sensitive Child)
アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン氏が提唱した言葉です。
「人一倍敏感な子ども」という意味で、アーロン氏はHSCのことを「感覚や人の気持ちに敏感で傷つきやすい子ども」と定義しました。
最近巷でよく目にする言葉「HSP(Highly Sensitive Person)」のいわば子ども版で、”繊細さん”と言われたりもします。
うちの子の、その気質になんとなく気づいたのは0歳の時でした。
その時はコロナ前だったこともあり、しょっちゅう近くに子育てプラザに子どもと共に通う日々。その中で
「この子は1人で隅っこに座って、1つのことを黙々と行うなー」
とか
「私のそばから離れようとはしないなー」
とか
「他の子のように動き回ることはあんまりないな」と。
ただ、その時は今のように「HSP/HSC」という言葉もなかったので、昔の私と似ていて「空気を読む子なんだ」と感じるのみでした。
なんとなく、その時はその気質を見てみぬふりしようとしていた自分もいます(まぁ、そのおかげで深刻にとらえることもなかった)。
敏感気質の特徴
うちの子の特徴としては、ざっとこんな感じです。
人の目がかなり気になる。
初めての場所、初めての人、慣れない環境、大勢の人がいる場所が苦手。慣れるまでにかなりの時間を要する。
というわけで、初めての食べ物も苦手。食わず嫌い。
予想がつかないことが起きるのが怖い。
完璧主義。自分で納得できないと大泣き。
自分の意見を言えない。察してほしい、もしくはママに言ってほしい。
ひたすら様子をうかがう。だから、観察力はあるかも。
緊張すると自己表現することを全てやめる。言葉を発しない、笑わない、動かない、顔を伏せるなどふさぎ込む。そして抱っこをせがむ。
この気質が強く表れ始めたのが4歳の時でした。
世間ではたまに「4歳の壁」という言葉を聞きますが、まさに私にとってはその壁を感じた年で、イヤイヤ期よりも大変な時でした。
というのも、息子の場合、世間一般で聞くようなイヤイヤ期とは少し違っていました。思っていたほど手を焼くなんてことはなかった記憶があります。多分「イヤイヤ言うことすら恥ずかしい」という感覚が近いかもしれません。
けども、4歳にもなるとこのような言動が見られました。
「HSC×4歳の壁」がめちゃくちゃ大変だった
想像力が膨らむ
これまで何とも思っていなかったことが怖くなったようで、うちの息子はトイレに行くのが怖くなったり、リビングで一人になる瞬間が耐えられず、私や夫が家事をしてその場を離れようものならば、すぐさまに「大人はどこー?」と泣いて探していました。今しか見れなかったのに、未来と過去を考えられるようになる
自己中心だった思考から他者の様子が気になるようになるそうです。
元々、他者の目をかなり気にする息子。
以前に保育園で習うスイミングの様子を見学しに行った時のこと、私を見つけるなり大泣きし始めました。完璧主義の性格も相まって「いいところを見せなきゃ」と勝手にプレッシャーを感じたのでしょう。1度、他者の目線が気になると、全く動かず言葉を発さず。表現することを全てやめて、ふさぎこみます。言葉の発達
保育園で色んなお友だちと触れ合う中で、色んな言葉を習得してくるのはいいのですが、意味も分からずにとりあえず言いたいだけ、ということもしばしば。私の目を見て「豚🐷」「しお(皺)があるねー」と言ったときには、大人げなく感情的になりそうでしたw
「4歳の壁」については、こちらの記事に詳しく書いてありますね。
とにかく、4歳の1年間は常に「ママー!」と呼ばれる日々。そして抱っこ。
これまで出来ていたこともやろうとしなくなり、「ママがご飯を食べさせて」と要求することも増えていたような気がします。
正直、私は一人の時間がないと潰れるタイプなので、常にママーママーと呼ばれることに疲れることもありました。その時、下の子のイヤイヤ期もちょうど始まりだした時期でしたし(^_^;)
そんな日々が続くと、私も精神的な余裕がなくなり、ついつい苛立つこともでてきてしまいます。そして、その矛先は子供たちに向かってしまいました。(なので、信頼している幼児教育関係者の方に、オンラインで子育て相談にのってもらったりしました)
また、彼の爪噛みが始まったのも、ちょうど4歳の頃でした。
6歳になった今でも、もちろんその気質はあります。昔に比べると「やらなきゃいけない」と一生懸命に我慢しながらも、立ち向かおうとする姿もしばしば。
親としては、壁を乗り越えてほしい気持ちがありつつも、その前に彼のメンタルがやられるのではないかという不安もあります。そして、生まれ持ちながらにして苦手であることを、無理にやらせることに何の意味もないのではと思ったりもします。
本人が「やりたくない」ということに対してどこまで頑張らせるか、どこまで「やらないでいいよ」と許容するべきか、その境界線に悩む日々です。
でも、彼には彼の良いところがいーっぱいある。
だから、親である私たちが、彼の良いところにもっと着目して、「そのままでいいよ」と伝えていきたい。日々そう思いながら成長を見守りたいと思います。
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