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FRENZ2024 参加・出展のこと

2024年9月14日~15日に開催された映像上映イベント「FRENZ2024」に参加してきました。その感想になります。

個人やチームで自主制作した映像を2日間に渡って上映するイベント。自分は2016年に初めて参加・出展し、2018年も新作を出展したことがあります。そんなイベントに久々に参加・出展する運びになりました。

自分の出展作品については制作過程などを追ってnoteにまとめる予定です。とりあえずここではイベントの感想を書こうと思います。


2日目夜の部


9月15日、18時から始まる「2日目夜の部」からスタートです。1日目はアイマスのライブに行ってたので今回はここから。この日は徹夜になるのでギリギリまで家で休む。興奮なのか緊張なのか分からないけどあまり眠れなかった。
チケット番号はかなり早めで、スムーズに入場できました。数年前と変わらないアングラ感満載な地下会場がたまらない。席もギチギチで本当にこんな人数入るのかと思ってたら本当に収まっていた。始まる前から名刺交換や挨拶が始まっていてみんなテンション高め。楽しそうにしているのを見てるのが一番楽しい。

自分は2021年にtwitter(当時)のアカウントを作り替えたので古い名刺を使うことはできず、今回新しい名刺を作りました。緑と白だけのシンプルなデザイン。20枚注文したのになぜか40枚届いた。
中途半端に人見知りなので結局そんなに配ることはできなかったけれど、会話してくださった方々には感謝しかないですホントに。

そんなこんなで夜の部がスタート。オープニング制作は出前さん。予想的中でした。出展者を容赦なく切り刻んでいくのが気持ちいい(語弊のある言い方)
乾杯の合図とともに上映が開始。隣の人も一人で来てたようでおしゃべりしながら作品を見ていました。ささいな交流もイベントの醍醐味。

作品の感想は個々にまとめていたわけではないですが、どの作品も素晴らしいものでした。どの部もそうですがおなじみの人もいれば初出展の人もいて、ジャンルもモーショングラフィックスから3Dから実写、アニメーションまで幅広く、それぞれの個性がそのまま出力されているような力作ばかりでした。
休憩時間は歩き回って挨拶したりうろうろしたり。そう言えばFRENZオリジナルグッズってもう販売してないんですね。以前はカップやタオル、オリジナルビールなんかも売ってた気がする。今後またグッズ出たら欲しいな…


22時30分くらいに夜の部が終了。外は大雨が降ってるとアナウンスされてハハハご冗談をと思って外出たらガッツリ降っててびっくりした。
映画館前で関西から来てくれたシャキシャキレタスさんと合流。ニコマスイベントで何度もお世話になっている人で、音も映像も企画もできる凄い人。なにより深夜バスで東京に来て飲み会した後にFRENZに参戦するという覚悟決まってる人。初参加にして退路絶ってて笑ってしまった。深夜の部は体力かなり持っていかれるけど大丈夫かなと不安になりながら開場を待つ。


2日目深夜の部


何を言ってるか分からない注意事項。結局誰が出るの???となったオープニング。いきなり深夜の部の洗礼を浴びせられて意味不明になっているレタスさんに解説するので精いっぱいだった。初参加勢に厳しい。
そういえば自分は初参加・初出展だった2016年のオープニングでも高速すぎて自分の名前を視認できなかった。そういう呪いか?

気を取り直して深夜の部の作品を楽しむ。とは言えどこかで自分の作品が上映されるのだから気が気ではない。チルアウト飲んでもチルがアウトしない時間を過ごさなければならないのかと絶望してたら1部ラストで名前が呼ばれる。もう緊張と高揚感でわけわからんことになってました。
上映後の登壇ですが、さっきまで水も喉を通らないくらいに緊張してたのに、マイクを持った途端自分でも驚くほど落ち着いて喋ることができました。数年ぶりにこの場所に戻ってこられた嬉しさと、全員が自分の作品を見てくれた感謝とか、主催と司会のお二方が暖かく迎えてくれたとか、いろいろな思いがあったからこそ落ち着いてマイクを握ることが出来たのだと思います。本当にありがとうございました。

そこからはひたすらに映像を見続けて、気が付けば朝の5時。強い映像を浴び続けるのは最高ですが体力には限度ってものがある。終演した時はさすがにヘトヘトになっていました。熱のこもった頭で階段を上り、地上に出たときに感じるぬるい空気と朝日。数年前に参加した時と同じ感覚を再び味わうことができ、やっぱりこの感覚、この瞬間は大切にしたいよなとぼやけた頭で考える。

疲労と興奮でダメになった頭のままレタスさんと新宿駅で解散。レタスさんは関西へ、自分は千葉へ帰路につく。帰ってから10時間近く寝た。


終わってみて

そんなこんなでFRENZ2024おつかれさまでした。スタッフの方々、関係者の方々のおかげでしがない労働者が2分だけ映像作家として人前に出られております。

続けてもいいから嘘は歌わないで/firstlot13

出展者や参加者には本職の映像作家だったり、デザイナーとして働いている人だったり、クリエイティブ職に就いている人が多いなかで、自分のような映像のエの字も関係のない全く別分野で仕事をしている人間も同じステージに立たせてくれるFRENZという場はとてもありがたい存在で、それには多くの人の努力があって初めて成立していることを参加するたびに考えさせられます。
過去動画を見てもらえば分かりますが自分はクリエイターの風上にも置けない人間なので、オリジナルで勝負する方々の前に立つこと自体はばかられる思いだったのですが、そんな自分でも暖かい拍手をいただけたことが嬉しかったです。

FRENZのいいところは作品の根底を支えている人が見えるところだと思っています。映画で例えるなら俳優や監督ではなく、カメラマンや小道具、照明や制作管理などの普段は表に出る機会はなく、でも彼らの仕事なしに作品を完成させることは不可能であったであろう人々にスポットライトをあててくれる。FRENZはそんな場であり、そういう人たちを見たいし話を聞きたい人たちの場であると思います。何をやったから凄い・偉いではなく、作品を介してフラットに人間を見られる。今後もそんな空気が残り続ける場であることを願っています。

熱狂の2日間、お疲れ様でした。


朝5時の新宿。生ぬるい空気感が心地いい

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