島暮らし、霞初月の終わりに届けたいもの

2021年1月29日 14:05

お会い出来ない日々が続いていますが、Veritecoを作っている私たちがどんな人物か少しでも知っていただけたら...、今感じる島の自然や空気を届けたいなと思い、noteをはじめました。

カスミソメヅキとは、陰暦で1月の別名の中のひとつ。色々ある中でその響きが気に入ったのは、私が今現在見ているこの場所の景色、海の表情に近いからでもあります。

年初の寒波で、例年以上に畑の野菜も花々もだいぶ枯れてしまいました。冬枯れの景色はどこか寂しさもありますが、そんな中で悠々と凛々しく美しく静かに佇んでいるのが、様々な種類のハゼの木や桐の実です。

その沢山の粒々の集合体を見て、シンプルな美しさと存在感に心がときめきます。アクセサリーにして身につけたらカッコイイに違いないと。島のあちこちに点在しているのを見かけるたびに、そう思う毎日です。

この実の中には、たくさんの種が眠っていて..力強ささえ感じるのですよね。

今の空気感で届けたいもの

イベントや個展があるときは、春夏秋冬その季節の植物で染めた色や、その時に届けたい自然を感じるモチーフのものを製作して、自分たちの手で届けにゆきます。

ただ、今の状況を考えると、直接お客様にお会いして対面販売で伝える機会を持つのは、離島で病院がなく、周りが高齢者ばかりの中で生活する私たちにとって難しく、正直いつになるかまだわかりません。残念ですが、悩みに悩んで春に予定していた東京での個展も延期することにしました。

それでも今、届けたいアクセサリーがあると思い立ち、この冬枯れの景色の今の空気感、植物の色や形、佇まいを表しているシックでエレガントだなと思うデザイン、内に秘めた強さがあるものをセレクトして、いろんな光の中で写真を撮影しました。

この春に個展を予定していた場所で販売したいと思っていた、たくさんの色とデザインの中から刺繍ジュエリーを主にセレクトしてonline shopにUPしました。

”霞初月の終わり”の今、届けたいもの。1月29日21時にopenします。空気感が変わって来る2月の1週目ぐらいまでopenしている予定です。

今日はとても風が強いのですが、近所の青木野枝さんの「空の粒子」という作品から見上げた竹林の音が心地よくとても美しかったです。

初めてなので練習も兼ねて、色々機能を使ってみました...続けられると良いけど。笑！拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。