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【音と向き合う vol.12】 雨の音01

昔は、雨がだいきらいでした。
曇り空だと気分もどんよりするし、
気を付けててもどこかしらは濡れて寒くなるし、
たまに靴下までビチョビチョになるし、
傘をささなきゃいけないから片手がうまるし、
傘をさしたり畳んだりすることが億劫だし、
ありとあらゆる公共の乗り物の床は濡れてて滑りやすいし、
そこに乗車している人も不機嫌な人が多いし、

など、雨がきらいだったときに持ってた理由は今でも思い出せるし、たぶんたくさん書けます。

せめて不機嫌に自分が呑まれないようにするために、イヤホンから好きな音楽を大音量で流して足早に歩くことで気を紛らせていました。

けれど、最近の私は、雨が好き。
時間に追われない生活を心懸けているからか
足早に歩かなくてもいいことに気付いたし、
体がすっぽりうまる傘を持てばほぼ濡れないことに気付いたし、
傘に当たる雨の音が案外心地良いことに気付いた。
ポツポツ ボツボツ ポンポン 
窓に当たる雨の音や、屋根に落ちる雨の音とはまた違う音。
その音に耳を澄ませて自分なりにその音を表現してみることが、案外楽しかったりする。

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