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記録:ネイチャースピリッツの闘争

おばんです。Ver.2.0です。

突然ですがみなさんは「ネイチャースピリッツ」をご存知でしょうか。
デジタルワールドに数ある勢力の1つで、主に陸上に棲息する自然の中で力強く生き抜いてきた屈強なデジモンたちが所属する一大勢力です。

そして今回EX7「デジモンリベレイター」にその「ネイチャースピリッツ」が新規テーマとして収録されることになりました。

本noteでは筆者である私がネイチャースピリッツと共に歩んできた闘争を後世に残すべく、記録します。


Day 0 - 絶望の発芽

5月14日(火) (くもり)
18:00におそらく最後のネイチャースピリッツ(以降 : NSp)であるスターモンが公開されました。

新環境の星となるか、NSp

テイマーバトルでしか手に入らない専用のデジタマが存在する令和6年の最新テーマ『NSp』、この手厚さからどう考えても弱いわけがない。

しかしその時点で公開されているNSpのカードプールはその日の天気同様、明らかな曇天でした。

大自然を生きるNSpの雄たち しかし何かがおかしい

こちらをご覧ください。13種のNSpが存在します。
これだけ見ると「えっ?こんなにあるの?余裕じゃん!」と思いますよね。僕もそう思っていました。しかしよく見てください。

・Lv.3が2種類しかいない。
・サーチカードがない。
・進化コスト軽減カードがない。
・耐性付与のギミックがない。
・メモリ確保の手段がない。
・補助オプションがない。
・補助テイマーもいない。

13種ものカードが提供されているにも関わらず、パッと思いつく限りでも上記の欠点を有しています。最新テーマだよね?

特に「Lv.3が2種」「サーチカードなし」は致命的で、デッキの性質上順当進化をする上で必要なパーツを探せない、そもそもLv.3が引けず進化事故の可能性が高く、純粋なドローのみでやりくりせねばなりません。何なんだよ。おかしいだろ。

進化コスト軽減や耐性についてはあれば嬉しかった要素ではありますが、現代デジカではほぼ標準装備になりつつあって、これらが備わっていないということは少なくとも既存のデッキよりも確実に打たれ弱いデッキであることを意味します。ふざけているのか?

ましてやガブロや赤青ハイの台頭する大徒競走環境であるいま、打たれ弱いデッキで挑もうなんて愚か者のすることです。あまりなめるなよ。

この時点で既に制作陣営に対する不信感が高まっており、発売前からお腹が痛くなってきました。

とはいえ「組んでみたら強かった」は新デッキあるあるなので、ひとまず仮組をして既存環境のデッキと対戦してみることにしました。仮組したデッキがこちらです。

極彩色

足りないサーチとLv.3をウッコモン、大輔、アナログの少年で補いました。

引けさえすればどうとでもなるはずだ…山よ…そしてアステカ神話に登場する雨と雷の神を象ったトラロックモンよ…導いてくれ…!

環境デッキの一角 IPドラモンと対峙

試合結果ですが、
1試合目 ❌️
2試合目 
❌️
3試合目 
❌️
4試合目 
❌️
5試合目 
❌️
6試合目 
❌️

寝ます。さようなら。

Day 1 - 目覚めていても続く悪夢

5月15日(水) (くもり)
昨夜のことはよく覚えていません。
電子ドラッグ化されたトラロックモンの映像が永延と脳に流れ込んでくる夢を見て、夜中に一度悪寒とともに目が覚めました(ガチ)

若者の間で流行している電子ドラッグとなったトラロックモンです。

絶望から一夜。おぼろげな記憶を頼りに対戦の状況を振り返ります。

・トラロックモンまでは意外と進化出来た。
しかし相手の盤面には生き物がいないことが多くDPマイナス不発が多発。韻を踏むな。

・サーベルレオモンを抜くな。
ダイケンの効果で進化元からサーベルレオモンを抜かれるだけでオーバーフローメモリを4持っていかれる。返してくれよ。

レストしないでくれ。
ジャガモンを展開し、NSpたちでブロックする構えをとっても、パイルドラモンにすべての生き物がレストされ、無効化される。厳しいって。

・パーティションがない。
そしてそのままBT12 IPドラモン:FMの効果で、神であるにも関わらずトラロックモンを含むすべてのNSpが母なるデッキへと還っていきました。さようなら。

いくらなんでも劣勢が過ぎる。苦しい。苦し過ぎる。
最初の2~3試合程度はファーストフライトゆえに仕方がない考えましたが、後半のゲームでは明確にデッキのパワーで負けていることに気が付き、目覚めているいまも、悪夢はまだ続いていることを理解しました。

悪夢はつづく

進化元破棄等こちらにとってやや不利なギミックが採用されていることを差し引いたとしても、バウンスや消滅に対する耐性がない故にトラロックモンに進化してターンを返すと、それが生きて帰ってくることは十中八九ありません。

まぁよかろう。百歩譲ってバウンスや消滅を耐えられないことは受け入れよう。

けれどもトラロックモンにパーティションがないという致命的な弱点により面除去を受けてしまったあとに後続のデジモンを形成しづらく、自然の摂理や文明の栄枯盛衰を再現しているのか、ただ徒に消えてゆきます。そんなことまで再現するな。

対面した盤面ゼロからでもダイケンの効果で生き物を生成でき、かつ耐性や攻撃にも長けたインペリアルドラモンデッキと比較しても明らかに見劣りする性能で、相当なテコ入れが必要です。

これはもはや採用枚数云々の世界の話ではなく、組み立てをゼロから見直さなければどうあがいても太刀打ちできません。

1日目にしてアプローチを変え、盟友の力を借りることにしました。

力を貸してくれ…

Day 2 - 聖騎士よ聞いてくれ

5月18日(土) (はれ)
出張で少し東京を離れていてデッキを触れずにいましたが、研究再開。

色が混ざってしまうなら一度統一してみようという考えの元、共通色である「緑」を軸に、紀元前から擦り続けているドゥフトモンの展開力を使って雨と雷の神を呼び出そうと考えました。

卵はとりからボールモンを採用

勝てる。これならいける。
なかば確信に近いものがありました。

サーチカードやメモリ確保のテイマーも採用し、これでNSpの真価を発揮できる。
そう思っていました。このときまでは。

再び環境デッキの一角 IPドラモンと対峙

試合結果ですが、
1試合目 ❌️
2試合目 ❌️
3試合目 ❌️

急ぎ入れ替えたカードたちを元の状態に戻す作業へ入りました。
やはり野獣たちがおいそれと聖騎士の力を借りようだなんて考えは思い上がりです。勘違いしてはいけない。

試合を振り返ります。

・そもそも超絶不利対面
「本宮大輔&一乗寺賢」「パイルドラモン」「インペリアルドラモン:ファイターモード」この三大"絶対NSpを許さないし必ず殺すカード"たちによってこちらの動きがすべて完全に封殺されています。

バウンス耐性のないNspにとって面に対するレストやバウンスはつうこんのいちげきであり、食らったが最後、ゲーム中の復帰が非常に難しいです。

これは緑軸にしたとて同様であり、基本的なカードの設計上抗えないことです。デッキのデザイン上、恐らく絶対に勝てない対面であると悟りました。書いていて涙が出そうですが泣きません。(長男なので)

・トラロック降臨不要説
ドゥフトモンの展開力を使い横に展開したLv.5からLv.6へ進化し、そのままトラロックモンへ、が基本的なコンセプトでしたが、そもそもそこまでキレイに展開が許されず道中でパイルドラモンの全体レストからのパンチを喰らいこちらの盤面が先に瓦解します。

仮にキレイに決まったとしても、展開した時点で打点が足りており、わざわざ神を呼び出すほどのことではことが多いです。人数合わせの神。失礼過ぎる。

加えてドゥフトモンの展開素材としてリソースを使い込むことが多く、仮にトラロックモンに進化しても肝心な7コスト以下のNSpが手札になく、展開できないこともありました。何しに来たんだこいつは。

ドゥフトモンとはここで別れを告げ、獣の森への道を一人また歩き戻ることにしました。ありがとうドゥフトモン。またどこかで会おう。

Day 3 - 遠雷

5月27日(月) (くもり)
聖騎士と別れを告げて早幾日。NSpの森へと帰還し、再度振り出しへと戻った。

やはり奇を衒ったことはせず、純粋にNSpだけで組みあげるしかないのかもしれないと考えを改めて再度作ったデッキがこちら。

マイナーアップデート

ほぼ初期型と変更はありませんが、インペリアルドラモンとの地獄のスパーリングを経て、「メモリーは大事 板東は英二」「どうせ死ぬならその前に爪痕を残そう 爪は大事 板東は英二」の教訓を得たことで古来より青デッキで愛されてきた「ハンマースパーク」と「カイザーネイル」を採用しました。

・ヘブンズジャッジメント
・バンチョーレオモン
・緑デジタマ

このあたりも採用候補でしたが、すでに半分心が折れかけている僕にとってここで新しい試みをしてふたたび挫折した場合立ち直れなくなる可能性があるので怖くてやめました。これ以上いじめないでくれ。

友人に依頼し、ウォーグレイモン、青ハイ、ラグナロード、マグナモン、七大魔王など様々なデッキと対戦。

雷を落としてやりました。

そして幾度か負けつつも、なんとかぼちぼちの勝率を叩き出しました。

起きている間も続く悪夢を、ついに克服したかのように思われた。

しかしそんな曇天に日が差し込んだ矢先、奴は現れた。

パイロット:遅刻

1試合目 ❌️
2試合目 
❌️
3試合目 
❌️

怒涛の退化とアクティブ消滅の応酬により再び「大自然」が壊滅。

古代竜に続きアンデッド・ドラゴンにも"完全にわからされて"しまいました。

気がつくと天気は仄暗い曇天に戻り、手中に収めたのように思われた神様の雷は、彼方遠くでそっと鳴るのでした。

Day 4 - その者、鋼につき。

5月28日(火) (あめ)
昨日の大敗をあらわすかのような雨天。
昨日の敗北を振り返ります。

・退化がきつい
登場やジョグレスを主としたデッキですが、縦に1本長いデジモンを自陣に構える性質上、退化はどうしても弱点です。

加えて、トラロック着地後に両脇にLv.5を並べたとしてもデクスドルゴラの退化を当てられると退化を2退化で止め、全体をLv.5に統一した上で同一レベル消滅効果をモロに受けてしまいます。進化するだけで3面飛ばすな。

トラロック進化時に展開するデジモンをLv.5+他のLvに散らしたとしても、どの道どちらかにレベルを合わせる形で退化を受けると2/3は確定で吹き飛ぶため、いずれにしても大ダメージであることにかわりはありません。

・アタック強制に無力
前記した退化をモロに受けてしまうため、原則的にドルゴラ対面は後出し展開が有効だとわかりました。

しかし後出ししたトラロックでドルゴラモンを焼き払ったとしても、育成から上がってきたデジモン→ドルガモンのアタック強制→ドルグレモンの構えを受けると、サイドのデジモンでアタック→ドルゴラ進化で立っているトラロックが吹き飛びOFでターンが帰ってしまいます。簡単に死にすぎではないか?

以上の状況により、第一の壁 インペリアルドラモンに続き第二の壁 ドルゴラモンが高々と聳え立つに至ります。二つともそこそこシェアがあるから「どうせ当たらんし、割り切りでいいか⭐︎」とは絶対に言えないのが厳しいところです。

またしてもデッキのリメイクが求められ、やはり何らかの耐性をインチキして付けられんか?と考えていたところ、見るに見かねた盟友からのLINEを思い出しました。

山作りには欠かせない第三者の視点

プライバシー保護の観点から名前は伏せますが、同氏はあの悪名高いガブロを世に放った張本人で、あまりの速さにこの国唯一の立法機関である国会をもってしても法規制が間に合っていません。

そんなまだ逮捕されていないだけの健脚男 おすけ氏からエテスカを使えという天の声。

名実共に信頼性が非常高く、検証するしかありません。いやさせてください。させて頂きます。

そしてエテモンの進化バンクにはNSpにも正式所属している「メタルエテモン」がいます。

まだ未収録のカードも!希望は捨てません。
その者、鋼につき。

胸に燦然と輝く「最強」の二文字が光って唸る。
勝利を掴めと轟叫ぶ。
NSpの記述がないことは悔やまれますが、メタルエテモンは強いデジモン。故郷の神様に協力するくらいの懐の広さは待ち合わせているはずです。

そうして生まれたレシピがこちらです。

ここから始まるんだ。最強伝説が。

いざ尋常に勝負・・・・

1試合目 インペリアルドラモン ❌️
2試合目 インペリアルドラモン 
❌️
3試合目 チェスモン 

4試合目 チェスモン 
5試合目 ウォーグレイモン ❌️
6試合目 ウォーグレイモン ❌️
7試合目 青ハイ ❌️
8試合目 青ハイ ❌️

寝ます。さようなら。

Day 5 - 戦場まで何マイル?

5月31日(金) (あめ)
ついに本日はEX7「デジモンリベレイター」の発売日
そしてそれに重なるようにして雨風が吹き荒ぶ台風の上陸、と思いきやあっという間に雨も止み風も凪いでいきました。まるでNSpデッキのようですね。(この話はよしましょう)

みんなはもう買ったかな?

結局強い構築に辿りつかないまま発売日を迎えました。
とはいえ必要なパーツははっきりしているので秋葉原(テラ)へ…

馴染の店や知人・友人、持てるコネクションすべてを活用して無事探し求めていたパーツが揃いました。(ありがとうかなた君、そしてシャカシャカトレカ様、シャカシャカトレカフォーエバー。)

よく見るとこのデッキ、光っていないカードが一枚もない。素晴らしい。そんなに強くないのにいっちょ前に光るんじゃないよ。

そうオタマモンのLMの半額程度で買えたトラロックモンのパラレルに話しかけました。すでに正気は失いつつあり、意識が朦朧としておりました。

朦朧とした意識で王子のリバティ鑑定倶楽部へ。
発売初日のテイマーバトルにてついに実戦投入。
 NSp初の実戦。これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない。

明確に勝者と敗者の存在する戦場。
しかしNSpは冒頭でも述べたように陸上世界でその勢力を拡大してきた大自然の意思そのもの。闘い、勝ち続けて来た者たちです。仮に負けたとしても、それは彼らが負けたのではなく僕自身です。勝敗登録はそちらでお願いします。

参加者は11名。押して参る。


・1戦目 不戦勝

圧倒的な神の威厳に気圧されたのか、初戦は不戦勝。
店員の指示を待つまでもなく、ストレッチをしてアップをはじめました。


・2戦目 ミラージュガオガモン

BT11から参戦。長生き狼男。

そして初の実戦。緊張が走ります。
恐らく不利対面。ミラージュガオガモンは進化時にLv.5までバウンスの射程に入り、バーストモードについては確定で1体をバウンスしてきます。

NSpはLv.5を複数体並べる構えを取ることが多く、ミラージュに刈り取られる未来が早くも見え、厳しい戦闘になることが容易に想像できました。厳しくなるのが早いんだよ。

こちらが後攻。お相手は育成ガオモン進化からのメモリーブーストをプレイし、4枚サーチ。しかし4枚ともオプションという大下振れ。

3でメモリーが返ってきました。
こちらは育成ゴツモン進化、その後モノクロモン、トリケラモンと進化を進めて1返し。

育成から意気揚々とガオモンが前進してきます。
メモリーブーストを使用し、ガオガモン、マッハガオガモンに進化。
進化元にはガオガモンのジャミング。マッハガオガモンがアタックを仕掛けてきます。

まずい… このままジャミング1点とミラージュ進化で早くも盾を2枚も削られてしまう…

セキュリティチェック、1枚目

ターンが返ってくるという最強の受け札

メモリ相手側1からメモリーが1で返ってきました。
これは千載一遇の好機。

育成から前進したトリケラモンをサーベルレオモンACEへ進化。
レスト状態のマッハガオガモンにDP-8000を当て焼却。

その後もジリジリと圧を掛けるもお相手の盤面には気がつくとミラージュガオガモンが構えておりました。

迂闊にドローはできない。
効果処理に気を配りながら、こちらも2本目で用意したLv.5をエルドラディモンへ進化、デッキトップからLv.5を展開しつつトラロックモンへ進化。

ミラージュガオガモンにDP-21000を当て、またも焼却。
圧倒的な大自然の力で、見事初戦は勝利!!!!!


・3戦目 オウリュウモン

未だに効果がよく覚えられない。

幸先の良い勝利の勢いでこの試合も是非勝ち星を上げたいところ。
対面はオウリュウモン。怒涛のレストとバウンスが強みのデジモンです。
耐性がないからそういうのはやめてくださいと何度も申し上げています。

今度はこちらが先攻。
育成オタマモン進化からゲコモン進化で2返し。

お相手は育成リュウダモン進化からのコマンドラモンをプレイ。
デジ対のデジモンをキャッチするも月鈴を2枚落とし早くもダメージ。
またしてもチャンス!

多面展開に持ち込まれると分が悪いため、芽は早めに摘みたい。
ゲコモンを育成から前進。トリケラモン進化でレスト、ロックをかけメモリ2でターンを返します。

お相手、育成からリュウダモンが前進。
メインフェイズ開始時効果で月鈴をマインドリンク。いや引いとるんかい。

そのままアタックせず、メモリーブーストをプレイし、マインドリンクを解除してメモリーが1で返ってきました。

自分の場にはトリケラモン。手札にはサーベルレオモンACE。
相手の場にはレストしているコマンドラモンとアクティブのリュウダモン。
いける。これで2面焼き払ってまずはこちらがテンポを取る…!!

「トリケラモンからサーベルレオモンACEへ進化します。」
「進化時効果でリュウダモンをレストさせ、場の2体にマイナス8000を掛けて両方消滅でお願いします」

その時お相手から「リュウダモン、相手ターン終了時まで相手の効果受けないです」と一言。

………………………ん???

そういえばそんな効果だった…

「え、宣言してないですよね?」
「あーー、すみません…」

一瞬、気まずい空気が流れます。
しかしこれは強制効果であり、加えてすでに場には進化ドローまできっちり済ませてしまったサーベルレオモンACE。「な~~~んだ!あ、ごめんなさい!やっぱりちょっと変えてもいいですか?」というわけにはいきません。これは実戦。真剣勝負の場。

対戦数が少なすぎて完全に記憶から飛んでいた効果。
宣言を忘れていたお相手ももちろん悪いとは思いますが、効果を忘れていたのは僕も同じこと。コマンドラモンだけ消滅させ、そのままお相手のターンへ。まさにこれが致命的なミスとなりました。

その後は瞬く間にオウリュウモンが現れ、レストされたサーベルレオモンはデッキの奥深くへ戻っていきました。さようなら、強き獣よ。

そのまま連携パンチを複数くらい自盾はあと1枚。
メモリーが1で返ってきましたが、育成には(かわいい)Lv.3がぽつんといるだけ。
これ以上不要な血を流してはいけない。返し札がないことを伝え、そのまま投了しました。

対戦後、お相手からは宣言忘れについて謝罪されました。
人ですしミスはするのは仕方がないことですが、自分が慣れ親しんで使っている山の効果を相手も熟知しているとは限りません。それは自分も然り。自身への訓戒も込めて宣言はしっかりしてほしい旨をお伝えし、離席。

そしてこの対戦をもって階段が崩れ、初のテイマーバトルは終了。
実際の戦績は1勝 1敗。1勝については盾の裏目が強かっただけであり、NSpのバリューではないため複雑な心境です………


TB後、「NSpを見てみたい」という酔狂な男が二人。
デジカ界屈指の美男子 Fujiさんと、""あの""ライブラさんです。

見てみたいってなんだ。動物園の動物じゃねぇんだぞ。


・番外編:Fujiさん オメコン

 いまだ現役のBT5の強カード。

初戦はFujiさん。
結論から言います。不利対面です。
ムゲンドラモンの退化やヴァイクモンACEの退化、ロックがもろに直撃します。
退化の苦しさについては Day3 で明記しているので僕と同じようにすでに記憶が朧気な方についてはご参照ください。

試合は善戦も虚しくヴァイクACEの退化とロックの応酬を止めきれず、敗北。
忘れかけていた退化の苦しさを再度知ることとなりました。


・番外編:ライブラさん ルガ

奇しくも獣対決

二戦目は""あの""ライブラさん。
ライブラさんといえばやはりフェンリルガモン。

結論から言います。不利対面です。
ルガモンから走り出し、ジョグレスまでの一連の処理の間にこちらが介入できるタイミングがなく、トラロック & フレンズでブロッカーの布陣を敷いたものの虚しく撃沈されました。獣対決、風と雨の神ではなく獣神サンダー・ライガーに軍配が上がりました。

ライブラさんは残酷な男なので対戦後「何に強いデッキなんですか?」と質問してきました。僕が「何もないですよ、なのに不意に勝ったりするからもう何もわかりません」と答えたあとの空気感、僕は結構好きでしたけどもう感覚が麻痺してきている裏付けかもしれません。

こうして実戦カウントで1勝 3敗という大きく負け越す形で初日を終えました。

そして明後日に控える『でじのげん杯 3on3』

どう考えても穏やかではない戦績の中、今夜は獣たちと焚き火を囲いながら作戦会議をします。


Day 5.5 - 静かな夜戦

日付変わらず引き続き5月31日。
生傷が癒えぬまま、急遽TCG Rookie(トレカルーキー)様主催のBOX争奪戦へ。

とにかくいま必要なのは実践経験。
そこで山の補完案を見つけ、新弾環境の動きを理解すること。
NSpにとって何が脅威か、脅威でないのかは非常に重要な知見です。

参加者は再び 11 名。何卒。

・1戦目 黄色ワクチン

完全無敵生命体

初戦から難所を迎えました。
ご存知、マグナモンX抗体 &  ラピッドモンX抗体のSECコンビデッキ。

ざんねんないきもの図鑑「トラロックモン」のページにも記載がありますが、トラロックモンのDPマイナスは自ターンのみで相手ターン終了時まで持続しません。神だろそれくらいやってくれよ。

こちらが後手。
先手のお相手は序盤から育成パタモン進化で順調に準備を進めていきます。

対するこちらが目指す立ち回りは基本的にはサーベルレオモンACEのカウンター狙いです。こちらも着々と育成を進めつつ、狙い通り先に出てきたラピッドXをサーベルレオモンACEで粉砕!

そのまま意気揚々とジャミングアタック!
セキュリティ、1枚目。

大馬鹿カード

処したはずのパタモンが再びバトルエリアに登場。
お相手はすでに育成エリアにもパタモンが構えており、ダブルパタモンは流石に危険過ぎる。なんとしても場のパタモンは処理したい。

メモリ0からスターモンを4コストで登場。
パタモンを焼却してターンを返しました。

お相手のパタモンが前進。
効果でSTラピッドモンへ進化。ここから地獄が始まります。

「1コスト、希望の使者を使います」
とりあえず盾を小突いておこうという軽率さが祟り相手の手に渡ってしまったOPカード。これは見えていたカードのため、やむなし。
そのままホーリーエンジェモンACEへ進化。

「1コスト、希望の使者を使います」
これが幻聴だったのか現実だったのか、もはや記憶はあまりありませんが、育成前進からはじまり合計たったの2コストでLv.3からラピッドモンX抗体まで進化されてしまいました。インチキが過ぎる。

しかしこちらはインペリアルドラモンの理不尽さを十分経験してきている者たち。ちょっとやそっとのことでは戸惑いません。

ゲームが進み、こちらはトラロックモン & フレンズ。
相手の場にはマグナモンX抗体。
ブロッカーを展開し、お互い膠着状態になると考えていました。その時までは。

沈黙を先に破ったのは黄色ワクチン。
「マグナモンX抗体から進化します」

イかれてるよこいつ

6コスト支払ったはずが、トラロックモンの進化元からサーベルレオモンが剥奪され実質2コスト進化。

どこまでもNSpへの嫌がらせに余念のないインペリアルドラモン。
そのまま連続パンチを喰らい敗北しました。


・2戦目 ジエスモン 

一時代を築いた聖騎士

2戦目はジエスモン。
NSp同様、多面展開からの強力なジエスモンのアタックでフィニッシュを決めてくる攻撃的なデッキ。

こちらのカウンターが決まるかどうかが勝負のキーです。

ゲームは順調に進み、こちらの盤面にはトリケラモン。
お相手の盤面にはシスタモンノワールとジエスモンGX。

「ジエスモンGX DP21000でトリケラモンにアタックします」
きた……!

すかさずトリケラモンからカウンター進化。
サーベルレオモンACEの効果でシスタモンノワールをレスト、ノワールとGXにそれぞれ8000マイナスを付与。

ノワールが消滅したことによりGXのDPが2000下がり、更に8000下がりGXのDPは11000!そのままサーベルレオモンACE DP 12000とバトルになり、撃退!

そのまま物量で押し切り、勝利!


・3戦目 風間&マザー&エオス

噂の風間ザーブロッカー

3戦目はみや○の ね○り氏。
お得意の黄色かと思いきや育成エリアに現れたのはマザーデ・リーパー。
先手の同氏はそのまま3コストで風間照人をプレイ。

なるほど、これが噂の完全耐性お手軽15kブロッカーデッキ!
これは場にマザーが増えると攻めにくくなり非常に厄介…
早急に対処せねば…

序盤、こちらはジャガモンのブロッカーを展開しつつ相手のエオスモンのアタックを牽制しつつ時間を稼ぐも、相手の場にはいつの間にかマザーが3体。スリーマザー。マザーは一人でいいだろう。増えるな。

風間照人も分身し、ブロッカーが3体。

これは苦しい… しかし攻めなければ勝ちはない…!
雨と雷の神を呼び出し、手札から展開するNSpを吟味していたところ、ふととあることに気が付きました。

お飾りの御殿様ではなかった

【自分のターン】特徴に「NSp」を持つ自分のデジモン全てはアタックの対象を変更されない。

反抗期の少年ばりにマザーをガン無視したNSpたちの大群により、勝利。


・4戦目 デュークモン

古来より苦手なデッキランキング上位

すでに優勝は目なしですが、2戦目、3戦目と勝利を収めたおかげで上位卓へ返り咲くも対面は古来より苦手なデュークモンデッキ。

あずまろとかいうVer.2.0の使う山をメタるためだけに生まれてきた男によって植え付けられた苦手意識を払拭できるか………いざ……!

そう意気込んだのも束の間、現代デュークモンの殲滅力を完全に見くびっていました。

カウンター狙いで構えたLv.5たちが、消滅上限DPの押し上げられた紅焔やデジモンの進化時効果で瞬く間に焼き払われ、文字通り焼け野原となりました。そのさまはさながら山火事。動物は火が苦手。はっきりわかんだね。

雨乞いが間に合わず神を呼び出すことなく盾破棄アタックを華麗に喰らい、敗北。

焼却力の高い対面に対して、迂闊に前に出してはいけないという学びを得ました。紅焔とかいうカード、未だに使われてるのおかしいだろ。


結果、2勝 2敗。
デューク戦についてはこちらの立ち回りが軽率だった点もあるものの、やはり特に何かに対して強く出られる訳ではないのに不意に勝ったりする不思議なデッキ、NSp。

その神秘的な力をまだ使いこなせないまま、そしてまだ正解にたどり着けないまま、森の夜は静かに更けてゆくのでした。


Day 6 - 続・その者、鋼につき。

6月1日(土) (はれ)
本日18:00、突然の公開。

『最強』、再び。

記憶に新しい鋼の猿人が次弾の新規カードとして公開されました。

14種目のNSpとなるわけですが、結論としては非常に微妙なスペックです。

もちろん回してみて評価がガラッと変わる可能性もありますが、現時点でのデッキ使用者目線で欲しいポイントを補完する性能ではないという点を踏まえた上での微妙、という印象です。

現状、既にLv.6はエルドラディモンとサーベルレオモンを4枚ずつ積んでおり、枠としてはかなりカツカツないま、彼のために割く枠は決して潤沢にあるわけではありません。

そして一見てんこ盛りに見える効果ですが、そもそも素材となるLv.5 2体の展開についてはおそらくトラロックモンが着地をしたあとのことを想定しているのではないかと思われ、現状の課題は「トラロックモンへのスムーズなアクセス」であって、「トラロックモン着地後の追加打点」ではないのです…どうしてこうなった…

それよりもサーチをしてくれるテントモンなり、耐性を一時的にでもつけてくれるオプションなりが欲しいと神に祈り、明日のぐーデジに臨みます…


Day 7 - 焦土に降る雨

6月2日(日) (はれのち、あめ)
ぐーデジ杯当日。朝は涼しい晴れ模様が、チーム戦の開催時間が近づくに連れて打って変わって曇天に。そしてポツポツと雨が降り出しました。

おぉ、雨と雷の神よ、天にまします我らの主よ。
その大いなる存在を空に感じながら、大宮へ向かいました。

今回チームを組んでくれたのは、
・個人戦を堂々優勝 のあ (青マグナ)
・コントロールドッグ 犬 (赤黄コントロール)
の両名。感謝。

ただでさえ戦績のふるわないNSpデッキの使用を快諾してくれたミスター寛容の二人の善意に答えるべく、なんとか勝ち越したい。

そう意気込み、試合が始まりました。

本日のお品書き


・1戦目 ヌメウッコ

極悪熊野郎

初戦はヌメウッコ。それを駆るはかすと氏。
自分のカード効果を忘れる、場のカードの存在を忘れる、相手の宣言した効果も忘れる、試合中に眠っているのか起きているのか定かではない同氏ですが、デッキのパワーは間違いなくトップ。

ヌメウッコにはこれまで様々なデッキで様々な拷問を受けてましたが、NSpとしては対峙経験なし。

小物を焼けるスターモンやサーベルレオモン、そしてデクスモンもいる。
今日こそはこれまで蹂躙されてきた仲間の分も蹂躙し返したい所存。

こちらが先手、育成オタマモン進化からゲコモン進化で2返し。

お相手、ウッコ進化から3コストでヌメモンX登場。
貴重なヌメモンXをここで投下、もしやハンドが厳しいのか?

積極的に面に触り、テンポを取りたい。
ゲコモンを前へ、トリケラモンへ進化してヌメモンXをロック。
メモリー2で相手ターンへ。

しかしこの2返しが致命打となりました。

お相手、育成からウッコモンが前へ。効果でメモリが+1され、お相手のメモリーは3。まさか………

「ヌメモンX抗体からもんざえモンへ進化します」
トリケラモンにマイナス3000

「もんざえモンからもんざえXへ進化します」
場にゲレモンを展開、トリケラモンに追加マイナス6000

化石どころか骨粉となってしまったトリケラモンの残骸を眺めているうちに、もんざえXの2チェックが通り続け。爆速で敗北。

スターモンもサーベルレオモンもデクスモンもその姿を見せることはありませんでした……シャイな獣たちめ……

「ハンド上振れましたわw」
そう語るかすと氏を、子供には出せない大人の力で複数回殴打しつつ、味方の試合を見守っていましたが流石のミスター寛容2名。安定の勝利でチームで初戦から勝利。感謝しかない…


・2戦目 ゼファーガモン

期待の大型新人

EX7のメインパッケージを飾る新デジモン「ゼファーガモン」と対戦。
この対面は進研ゼミでやったやつ!そして挫折したやつ!本当に何になら勝てるんだこのデッキは。バカタレが。

新キーワード「ヴォルテクス」を筆頭に連続アタックを仕掛けながらレスト状態のデジモンをデッキの下に戻せるという強力な効果を持っています。

そしてもはや説明不要ですが、トラロックモンはそれを耐久できないため、試合前からお通夜ムードです。

先手からスタート。育成を粛々とLv.5まで育て、エルドラディガチャの準備に入ります。

お相手も順調に育成から伸ばしてゆき、数ターン後には颯爽とゼファーガ参上!
相手にはテイマーも2種展開され、盤石といった盤面になりつつあります…

こちらのターン、Lv.5をバトルエリアへ。
エルドラディガチャスタート…………………

ピックアップ★7 SSR

サーベルレオモンACE 登場!
エルドラディのターン終了時効果でジョグレスし、雨と雷の神 エルドラディモンへ進化!

koki大先生による神仏画

場にLv.5 を2体展開、神の雷がゼファーガモンを焼き払いました。
勝てる…いける… 苦手意識のあった対面ですが、今日こそはチームメイトのためにも絶対に勝ちたい…!

そう思っていたのも束の間、育成から出てきたプテロモンから進化、進化!進化ァ!!!!!

再度場に舞い戻ったゼファーガモン。
華麗なヴォルテクス捌きによって神は霧散し、敗北しました。
身の丈に合わない儚い夢でした。やわらか過ぎる神。

チームメイトも勝ち星を挙げられず、チームも敗北…
1勝 1敗、まだまだこれからァ!!


・3戦目 ドルゴラモン

ご存知「第二の壁」

お相手はだがめ氏。
多様なデッキを使いこなす実力者。そして使用デッキは以前遅刻氏に"わからされた"あのドルゴラモン。嫌な掛け算だ。終わった。

またしても先手。マリガン後の初期手札。

なるほど???

ただでざえ不利な対面に加え、不利な手札。
結末としてはゲームの最後までLv.3を引くことはなく、森の神聖な生き物たちは見るも無惨な姿に変えられてしまいました。さようなら。

立て続けに3連敗。流石に穏やかではない。
ここもチームの勝ち点が足りず、チーム敗北。
どう考えても自分が重荷になっているという罪悪感…重力をいつもの倍感じました…


・4戦目 マグナモンX抗体

立ちはだかる黄金騎士

非常にまずい。Day 5.5 では黄ワクに完全に粉砕されたばかり。
完全耐性をトラロックで突破できないのは既に既知の事実ですが、どう立ち回るのかアイデアのないまま試合がスタート…

お相手のターン、育成ブイモンからフレイドラモンへ進化。
初っ端から攻めの姿勢が感じられます。

赤い鉄砲玉

フレイドラモンを構えられては迂闊に生き物は前に出せません。
ていうか投げてサーチできる生き物はいないんだった…はは…

育成をLv.5まで伸ばしつつ、またしてもエルドラディガチャの準備へ。

お相手のターン、フレイドラモンが前進。
そのままアタック!こちらの盾からはサーベルレオモンACE、アーマーパージします。Lv.6と戦って生き残るな。

しかし後続がいなかったのか、レスト状態のブイモンを残してメモリーブーストをプレイされターンが返ってきました。チャンスか?!

育成エリアから前進、Lv.5のデジモンでレスト状態のブイモンを殴打。
エルドラディモンへ進化し、場にLv.3とLv.4を1体ずつ展開してターンエンド。

相手も再度育成で着々と進化を重ね、こちらのターンも挟みつマグナXが降臨。ついに聖闘士(セイント)が出てきてしまったか…

しかしメモリは3で返ってきている。
場にはエルドラディモンとLv.5のデジモン。

手札のサーベルレオモンへ3コストで進化させれば、トラロックへ進化可能…!
しかし相手は完全耐性。神の雷も、黄金騎士の鎧の前には虚しくも無力。

とはいえ突破の糸口は神にしかない!
進化を重ねてトラロックモンへジョグレス進化!

手札から展開するNSpを吟味していたところ、ふととあることに気が付きました。

お飾りの御殿様ではなかった(n回目)

【自分のターン】特徴に「NSp」を持つ自分のデジモン全てはアタックの対象を変更されない。

反抗期の少年ばりにマグナXをガン無視したNSpたちの大群により、勝利。
どこかで見たなこの回。

思いがけず手に入れた初勝利。ここでなんとか勢いをつかみたいところ。
そしてこの初勝利が有効勝利となり、チームも勝利!貢献した!貢献したぞ~~~!!!!

それ以上に足を引っ張っているので、次の試合もなんとしても勝たねばなりません。慢心するなバカタレが。


・5戦目 オメコン

また君か………

予選最終戦はプリンス・オブ・デジカ Fujiさん。
結論から言います。不利対面ですと前も書いたろ?

ムゲンドラモンの退化やヴァイクモンACEの退化、ロックがもろに直撃しますと前も書いたろ?

とはいえ前回の反省を活かし、前半はカウンターの構えを取りつつアグロプランで積極的に盾を攻撃!

育成から出てきたダークマスターズのアタックをサーベルレオモンのカウンターで弱体化しながら除去!

ゲーム序盤から相手のセキュリティは2枚。
押し込める…押し込みたい…押し込めたり…
押し込み三段活用を呪詛のように唱えながら退化に怯えていたところ、祈りも虚しく突如登場したエテモンからのヴァイクモンACEで盤面が瓦解。

味方じゃないのかよお前は

しまいにはアルティメットカオスモンまで登場し、アルティメットカオスモンのカードへ力強く書き込まれている「パーティション」の文字への羨望に苛まれているうちに試合は終了。

Fujiさんの甘いマスクから繰り出された邪悪な生命体たちによって、純粋無垢な獣たちの森は焼き払われ予選が終わりました。

チームも僕の邪気に飲まれてしまったのか勝ちきれず、敗北。僕も塵になりたい気持ちです。

結果は、
個人成績 1勝 4敗
チーム成績 2勝 3敗

チームメイトの奮闘に助けて頂き奇跡的に2勝しましたが、数字は嘘をつきません。非常に厳しい結果です。

山の課題はまた明日振り返ります。

度重なる敗北により焦土となった大宮には、大会が終わったあとも雨が降り続けるのでした。


Day 8 - 未知なる巨影

6月3日(月) (あめ)
この日もまた神の悲しみが降りしきりました。
雨は神様のおしっこだと昔通った小学校のおじいちゃん先生が居たが、いま会ってそんなことを言われた日には乱暴を働いてしまうかもしれない。次やったら殴る。トリプルファイヤー。

昨日の大敗を振り返りました。
詳細は省き総括します。ごくごく自然な流れで山を引かせてくれ。

サーチやドローソースが無いのであれば至極真っ当な希望です。
いまとなってDay 0 の疑問が怒りに変わってきましたが、NSpと向き合うために必要なのは禅と調和の精神。映画「ハルク」で見た怒りを落ち着かせる呼吸法で怒りを抑えます。

そして様々なカードを検証した結果、辿り着いたのがこちら。

ナンデモサーチモン

デッキ名の通りヌメウッコの心臓部であり散々辛酸を舐めさせられたウッコモンですが、今こそ味方として引き入れるとき……!

Day 0 でも採用していたウッコモン、しかしあの頃と今とでは山の理解度も練度も違う……!

昨日の構築に枠を作り、ウッコモンを積めばこの苦しみから根本的に解放されるはず……

という実に甘い見通しから生まれたレシピがこちら。

新たなエンジンを搭載した自然のちから

ウッコモンで卵を使い込むことを加味してSTフラフィモンを追加!アタック時にそのデジモンのDP以下ならなんでも寝っ転がせるスゴイやつだ!

こうしてサーチ問題は根本的に解決し(たと思い込むことにし)、森に平和が訪れた………というところで実戦へ。

カードン秋葉原店のテイマーバトル。
ひっそりと猛者の集まる月曜日の闘技場。
今日こそは好敵手たちを打ち破り、栄えあるテイマーバトル優勝の栄光を掴んでみせる……!!

・1戦目 ドルゴラモン

お馴染み「第二の壁」

いきなり終わりました。更に運が悪いことに使い手は遅刻先生。
どうやって負けたかも思い出せないくらいに野焼きをされ、初戦から大敗走。どうやって勝つんだよ。

強制アタック、アクティブ消滅、退化というNSpアンハッピーセットのコンボは領域展開せずとも必中で必殺でまたもやデッキパワーの差を思い知らされました。(そしてこの遅刻先生が今夜の優勝者となることはまだ誰も知らない。)

そんな遅刻先生から貴重な情報が。
「この間フリーでやったけど、NSpにボコボコにされましたよ」

NSpが????ドルゴラモンを????ボコる????
おそらくアース2の出来事で並行世界の話だとは思いますが、詳しく聞くとどうやら「セントガルゴモンACE」が採用されており、それにより完封されたとのこと。ほぉ??!

未知なる巨影 その1

すごくいい話を聞けた。気を取り直して2戦目へ。


・2戦目 黄色ワクチン

もはや説明不要

善戦するもマグナモンの猛攻に押し切られ、敗北。
希望の使者とかいうカードによって生み出される絶望の愚者。
光差すところ影は必ずあるということで。何の話だ。


・3戦目 マザコン

身体がデカすぎる(指摘)

3戦目はインペさん。「マザーデ・リーパー以外のデジタマを使えない」という根治困難な難病に罹っており、リハビリのためにACEカードでブラスト進化を繰り返して心の平穏を保っているデジモンカードの生き字引のような方です。
非常に緻密に練られたコントロールを使う強者のため、油断は許されません。

当然お相手のデッキの基本ギミックは流行りの風間ザー。
しかし自軍には知行高は七千を数える蛙の旗本を率いており、勝算は十分。

狙い通り、ゲコモンのジャミングを活用しながら序盤から積極的にアタックを繰り返し、大きく返ってきたコストを上手く使いトラロックモンへ進化!

風間ザーキラーことトノサマゲコモンを登場させ、そのまま殴りきって勝利!

聞きしに勝る猛将よ


・4戦目 銀河

EX弾の先輩です

最終戦はまさかの銀河。
銀河は最速で決まると2ターン目にはアポロモンの18,000/3点チェックが飛んでくるスピードパワーモンスター。僕自身も愛用していたデッキだからこそ、打ち破りたい!

そんな意気込みも虚しく序盤からコウ・サヨを展開され、最速でアポロモンの進撃2点パンチを喰らい、早くもピンチ。

こちらは何とか神が降りてくるまでは盤面を維持したい…
トリケラモンを駆使し、相手デジモンをロックしながら時間を稼ぎます。

しかし相手はメモリを自在に操れる銀河デッキ。
コウサヨの力でアポロモンからスイッチ進化されてしまう…!

「コウサヨの効果を使います」
来る……!ミラージュか……?ディアナか……?

……ん?

まさかの展開でした。盤面に退化を喰らい、またもピンチ。
しかしそこからもLv.5登場の苦しいプレイを続けながら時間を稼ぎ続け、最終的にはトラロックモンまで着地!相手がライブラリアウトし、勝利となりました。

試合後、デッキのネタバラシをして頂きましたが銀河のスピード進化を使い進化元の長ーいメタリックドラモンと進化元の長ーいヴォルケニックドラモンを用意し、ラグナロードモンへ進化するデッキとのことでした。全部乗せのフルーツパフェのようなデッキだ。

しかしながら神の力で何とか太陽と月の化身を撃退。
太陽も月も、ものすごい雷が落ちると爆発する。これがでんじろう先生も知らないデジカの科学です。


結果は 2勝 2敗。
前日の惨敗を踏まえれば大健闘です。
そしてやはりウッコモンを採用したことでサーチが潤沢に周り、抜群の安定感を得ました。サーチは正義。NSpの未来に明るいサーチあれ。


TB終了後、ディアボロモン研究会の同期でもある娯楽屋店長 kitneさんから「ジャンボガメモンどうですか」と遅刻先生に続きまたもNSpへの知見を頂きました。ほぉ??!

未知なる巨影 その2

師曰く、「Lv.5の状態でラプラスの魔を使用し、そのままジャンボガメモンへ進化。相手のメインフェイズ開始時、ガメの効果で進化元からLv.5が登場、Lv.5の登場時効果を解決後、カウンターフェイズで進化、その後ガメでブロックする」とのこと。1センテンス足りとも弱いと感じる部分がない。あまりにも天才の発想。てんさい糖でも食べているのだろうか。(食べていない)

そして遅刻先生から頂いたセントガルゴモンACEのアイデアもまさにこのギミックと完璧に噛み合います。出会ったときからダンスをする運命の二人

Ver.2.0という男はプライドのない男なので、すぐさまアイデアを記録。
エルドラディモンへ突然の解雇通知をするべく、森へ帰り急ぐのでした。

偉大な古代の巨大亀の存在を全身砲台の巨大亀は超えることができるのか。
そして電撃加入したセント・ウエスト・フルメタル・ジャックラッセル・ハイランド・テリアの剛腕は唸るか。文明の利器か怪物か。雄々しき自然に轟く機械の重低音。我らがネイチャースピリッツの運命やいかに。

TO BE CONTINUED…


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