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散り際にこそ美ありき



執着に囚われた男の醜態
出処進退を見誤る愚かさ
屍蝋のようなその振舞い
動揺しては裾を引っ張り
狼狽しては手を離さない
卑劣だ嬌態だ手練手管だ
その言葉のすべて受容し
自らの狡猾と冷酷を認め
汚れ穢れ廃れを確と見た
どれだけ憎まれてもいい
一生涯を以て恨むがいい
契りや縁など陽炎も同然
未来永劫続くもの等無い
此れぞ心を欺いた顛末か
我が目の曇りにすら眩暈
去り際に姿を現した本性
本当は気づいていた筈の








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