誰にでも優しくし続けることは決していいことではない

私は学生時代に、学年から孤立していた同級生の側にいるようにしたり、一緒に遊んだりしていました。
その人自身の希望で一人でいる分にはもちろんいいけれど、明らかに違う気がする（私にはなぜその人が“ハブられているのか”いつも分からない）場合は、可哀想だからと思って、別に自分も誰に嫌われても構わなかったので一緒にいるようにしていたのです。

まぁ、ここまで読んで偉そうだなと感じた方も多いでしょうが、このことを配偶者にも話した時に、「一緒にいて“あげる”ってなんだよ」みたいなことを言われて、確かにそうだな、偉そうって思いました。
ただし、当時の同級生側からしたら少しは安心できたと思います。その証拠にといいますかその結果、卒業後に依存されることになります。

・1人目
本当になぜ孤立していったのか全く分からないけれど部活も同じだったので初めから交友があったけどどんどん学校に来なくなっていった子。
なんで来ないのかの理由も興味がなくて聞かなかった。
けど、あそぼ―と言われたらはーいって感じで卒業後定期的に会うようになっていくにつれ、彼女のしたいことに付き合わされることが多くなる。
その子とは服の好みや好きな芸能人も真逆で、ある程度付き合いで友人の行きたいところに行くのは平気な私でも段々とうんざりしてきた。
全く興味のない某アイドルの個展に行こうと力強く誘われ、その時は乗り気じゃないことを早めに断るということができず、行ったら行ったで楽しいかもしれないなどと自分に言い聞かせていたが当日になって行きたくない度が限界を超えたのでドタキャン。
ちなみに私自身もドタキャンするやつが結構嫌いなので、めったにこんなことはしない。
その他、自分の好みではない服屋を一日のうちに散々連れまわされ、足の疲労も限界に達したころに不機嫌になる。
もう会いたくねぇと思って、それからも誘いを断りに断って縁を切る。

ちなみにその子は家庭環境悪め。
母親が誰が相手か分からない子を突然妊娠したり、姉も同じような感じ。
その子は年齢を重ねるにつれて体中にピアスを空けるようになり、ついには腕に安全ピンが複数刺さっていた。
ピアスを空けると安心するんだよね、と言っていた。

・2人目
この子もなぜ孤立していったのか分からないけど中2の時は複数名で結構仲良くしていたのに中3で1人でいるようになってた。（いつも理由を聞かない自分もどうかと思う。気を遣って聞かないようにしているわけではない。興味がない。）
学校には来ていたので周囲から見ても明らかに、
ハブられている子＋基本的にリアル世界では嫌われにくい私が2人でいるという特殊なコンビが出来上がっていたと思う。

その子は成人したころに久しぶりに連絡が来て、ちょうど新年を迎えたタイミングで私も今年は学生時代の子たちとも会いたいなと思っていたころに会おうと言われたので会ってみると、あの頃とは打って変わって、社会人サークルに所属して楽しい毎日を送っている、彼氏もいるんだと幸せそうに話していた。
これからまた仲良くしようということになりその一週間後くらいにまた会った。
そうするとどうだろう。社会人サークルへのお誘いがはじまる。
社会人サークルなどこの私が入るわけがないことは関わったことのある人なら普通に分かるのだが、みんなでホームパーティーをして、いいマインドで生きて、将来のお金の稼ぎ方とか学べると話されたので、それはよかったね～と他人事で話を聞いていたら、今度講義を聞いてみない？？と言われたのだ。
その時に、あ、私カモにされているし、中学校の時に優しくしてしまったがゆえに「こいつはいけるかもしれない」と思われたんだ。なめられてるんだ。（一番嫌いなこと）と理解して、その後もしつこい誘いがあったがどんどん距離を置いて離れて行った。

すごく地味だったその子が、人生を謳歌しハッピー全開なSNS投稿をしている様子はもはや可哀想だった。
この子に関してはまぁ、色々なコンプレックスのせいだと思う。

別に楽しく生きる分にはもちろんいいけれども、社会人サークルにしがみついていないと壊れてしまいそうな必死感が読み取れてしまい、ちょっとこれは救えないと思った。
社会人サークル、怖い。

・3人目
この子は別にハブられていたというわけでもないけれど、元々ちょっと変わった子で周りの人はあまり仲良くしたがらなかったという感じ。
でも私は別に人のことを特別好きとも嫌いとも思わなかったので一緒にいた。部活も一緒だったので（またかよ）
卒業後、久しぶりに会おうとなり会うとその子はキャバ嬢になっていた。
自分はその店で一番可愛くて人気があるのだと言い張り、稼いだお金でホストにも行くのだが、先日とある店でぼったくりに会って払わずに店を出たらホストから追われる生活になり実家にも取り立てに来たり、顔バレしているからこうして駅の中を歩いていると急に知らんホストから喧嘩をふっかけられるのだと言っていた。だから私といるときは気を付けてねと。
そんなデンジャラスな生活をしているとは思わなかったけれど、一度久しぶりに会うと、1人目の子も2人目の子もみんな揃って
「またすぐに会おうね、これからも会おうね、やっぱり過ごしやすくていいなぁ、で次はいつにする？？？」と言ってくる。

私はそれを言われた時点でもうダメなのだ。

そこまで人間と親しくなりたくない。
他に関わる人がいないからと私にしつこくしないでくれ。
と一気に嫌悪感が出てくる。
これも私が変に付き合ってしまったからいけないのかな。

3人目の子に関しては直接会うのを辞めた後SNSでフォローが来たかと思ったら、マルチに手を染めていて、今日はどれだけ稼いだか、どれほどいいお店に行ったかを自慢する投稿ばかりしていて、自分が尊敬している先生に会えばみんなも同じ生活ができるよと言って、仲良くもなかった同級生のアカウントを大量にフォローしフォローバックをもらうことで自分のマルチアカウントの信頼性を高め、より稼ごうとしていた。
私はそんな怪しいアカウントにフォローされた時点で、ああこの子終わったなと思ったし、自分がフォローバックすることでこいつのビジネスに利用されるんだなと思ったら一気に縁を切りたくなりブロックした。

その後、LINEのタイムラインにて、「私は今の仕事に出会って友人を失った。」という旨の病み投稿がなされたが、救いようはないと思った。

その子も家庭環境が悪いうえに兄弟が多く、経済的に余裕もなかった。
男にチヤホヤされる自分に価値を見出していたと思う。