南樺太地名集 〈地名篇留多加町〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
（1）留多加町「留多加町勢要覽」1934
（2）樺太庁「留多加市街圖」1928
また、庁営バス本留線（大豊線）の停留所名とその位置を調査するにあたっては 小樽新聞社編『北海道樺太年鑑 昭和11年版』小樽新聞,1935 p.516を参照した。
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なお、浜町等の〜町という形をとる地名の「町」の読み方について、分からないものが多かったので、一部を除いて「ちょう」と読んだ。
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河東
かとう
帝：―
現：―
留多加川東岸
日本語地名：留多加川東岸であることに因む。留多加町の大字名。留多加川の東岸部一帯を指す。
［⇔］河西
江ノ浦
えのうら
帝：Накубе ナクービェ
現：Озерецкое アズィリェーツカイェ
N：46.7308 E：142.6422
日本語地名。ツイ川河口部の西南西3.5kmの処、亜庭湾沿岸に位置する。旧名ナクーベ。
｜①,⑤,⑴：江浦 ⑧：江の浦 ホ'：ナグヘ ネ：ナグーベ オ：ナグべ エ-p.416：奈久邊
上江ノ浦
かみえのうら
帝：ー
現：ー
N：46.7303 E：142.6520
「南樺鐵道󠄁線路圖」に見える。江ノ浦のうち、その東部を指す。
中江ノ浦
なかえのうら
帝：ー
現：ー
N：46.7307 E：142.6378
「南樺鐵道󠄁線路圖」に見える。江ノ浦のうち、江ノ浦駅周辺の西部を指す。
下江ノ浦
しもえのうら
帝：Накубе ナクービェ
現：―
N：46.7264 E：142.6076
日本語地名。ホ',チ,ヌ,カ,ヒ等に見える。江ノ浦の西2.8kmの処に位置する。旧名ナグーベ。
｜ ホ'：ナグーヘ ネ：ナグベ
浜路
濱路 はまじ はまぢ
帝：Губа グバ
現：Песчанское ピスチャーンスカイェ
N：46.7203 E：142.5764
日本語地名。留多加市街地の東4.6kmの処、亜庭湾沿岸に位置する。旧名グバ。
ハ,ホ',ネ,オ：グバ ヤ：Peschanoye
平野
平󠄁野 ひらの
帝：Воскресенское ヴァスクリスェーンスカイェ
現：Воскресенское ヴァスクリスェーンスカイェ
南平野と北平野の総称
日本語地名。ヘ,ト,チ等に見える。南平野及び北平野の総称。旧名第一ワスクレセンスコエ・第二ワスクレセンスコエ。
｜イ：ウオスクレセンスコエ ハ,ホ：ワスクレセンスコエ オ,ヱ：ワスクレセンスコエ エ-p.416：ワスクレ
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