南樺太地名集 〈地形篇山系の部 豊原市・豊北村南部・川上村〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
★ 荒沢勝太郎著『粉雪の魅力 樺太のスキーと雪山』中央情報社,1938
チャチャヌプリ
ー
帝：ー
現：г.Острая オーストラヤ
N：46.9036 E：142.8727
豊原市域内。アイヌ語由来；caca-nupuri：おじいさんの山。★に見える。這松山の南西2kmの処に位置する。標高950m。
［類］国後島留夜別村チャチャヌプリ
石灰山
石灰󠄁山 せっかいやま せつくわいやま
帝：ー
現：г.Медика ミェージカ
N：46.9005 E：142.8514
豊原市域内。日本語山名。★に見える。丸山の東2.7kmの処に位置する。標高785m。
丸山
まるやま
帝：ー
現：г.Пирогова ピラガーヴァ
N：46.9015 E：142.8158
豊原市域内。日本語山名。這松山の西南西5.6kmの処に位置する。標高371m。
レタリカムイヌプリ
ー
帝：ー
現：г.Красная クラースナヤ
N：46.9339 E：142.8327
豊原市域内。アイヌ語由来（純粋なアイヌ語地名ではなく日本人によって付けられたもの）；retar-kamuy-nupuri：白い神の山。★に見える。這松山の西北西4.7kmの処に位置する。また、略してレタリとも。標高779m。
［参考］
★-p.53より引用
「昔からかうした名があつたのではない。豐原の人々から落帆岳と呼ばれてゐたのであるが、ヌプリ倶樂部が、落帆川六支流から幌登山踏破に成󠄁功した際、落帆部落在住󠄁のアイヌ達󠄁の呼ぶ落帆岳は、幌登山東方八六〇米の山を指すことが判󠄁明したので、その誤󠄁稱を捨󠄁て、新たにレタリカムイヌプリと愛稱した」
旭ヶ丘
あさひがおか ーをか
帝：ー
現：г.Большевик バリシヴィーク
N：46.9535 E：142.7930
豊原市域内。日本語山名。豊原市街地の東傍、玉川の南側に位置する。旭岳とも。標高602m。
｜★：旭嶽
スキーヶ丘
すきーがおか ーをか
帝：ー
現：г.Острая
N：46.9763 E：142.7667
豊原市域内。日本語山名。豊原市街地の東傍、玉川の北側に位置する。標高361m。
鈴谷峠
すすやとうげ（すずやー） ーたうげ
帝：ー
現：пер.Чеховский チェーハフスキー
N：46.9686 E：142.8467
富内村と豊原市に跨る。アイヌ語由来。⑧に見える。豊原と落帆を結ぶ道上の峠。鈴谷岳の南4kmの処に位置する。
鈴谷岳
鈴谷嶽 すすやだけ（すずやー、−たけ）
帝：ー
現：пик Чехова チェーハヴァ
N：47.0053 E：142.8403
富内村、豊原市及び豊北村に跨る。アイヌ語由来。豊原市街地の北東9kmの処に位置する鈴谷山脈の中でも特に高い山（最高峰は真鈴谷岳）。標高1045m。旧名ススヤ岳。
［関連］真鈴谷岳
｜オ：鈴谷山
晴気岳
晴󠄀氣嶽 はるけだけ
帝：ー
現：г.Августиновича アヴグスチノーヴィチャ
N：47.0689 E：142.8783
豊北村と富内村に跨る。真鈴谷岳の北3kmの処に位置する。標高1035m。論文 黒澤守「樺太鈴谷山地の地質構造と地史」,1934年（https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/41/490/41_490_461/_pdf/-char/ja）に見える。
米山
こめやま ※本項は「259米山」（米=メートル）を「米山」という独立した山名と勘違いしてしまったために生じた幽霊地名であるので削除する（令6.3.2）。
帝：ー
現：г.Сакко サッコ
N：46.8908 E：142.5999
豊原市域内。日本語山名。コ-p.173に見える。中沢の北北東4.5kmの処に位置する。標高240m。
桜山
櫻山 さくらやま
帝：ー
現：г.Семнадцати スィムナーッツァチ
N：47.0696 E：142.5312
豊原市域内。日本語山名。★に見える。滝ノ沢の東北東傍に位置する。標高660m。
ワッカヌプリ
ー
帝：ー
現：г.Московская マスコーフスカヤ
N：47.0766 E：142.5384
豊原市域内。アイヌ語由来；wakka-nupuri：水の山。★に見える。滝ノ沢の北東1.8kmの処に位置する。標高684m。
川上峠
かわかみとうげ かはかみたうげ
帝：ー
現：ー
不明
川上村と落合町の間に位置するものか。日本語峠名。⑧に見えるが詳細不明。恐らく川上炭山の北方に位置していたものと思われる。
地形篇山系の部豊原市・豊北村南部・川上村終り
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