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株の相場分析 9月2週目

こんにちは!Tedです。久しぶりにマザーズは全面的に比較的強く売られる相場となりましたが、売りは木曜日の前場のみで後場はリバウンドを続け、金曜日は強く戻す銘柄も多く、地合いの力強さを感じる2日感でした。

引き続きTOPIX・日経は世界の株式市場と比較しても堅調でした。

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さて、TOPIX自体の今後の伸びしろを見るという観点で、指数化比較したグラフをご紹介します。S&P500やヨーロッパ指数に後れを取っていましたが、徐々にキャッチアップしてきました。アナリストによっては、指数は更に+5%からオーバーシュートして瞬間的に+20%まで行くこともあるかもしれない、という論調を拝見します。

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米国の資金の流れとしては、米株→世界株(日本・新興国含む)という動きは継続。そもそも米株が既に高い(アナリストもアンダーウェイトに再評価済み)→コロナ状況が改善していて割安であるヨーロッパにシフト→ショートカバーに加えて政治不安定リスクも解消され、少なくともワクチン接種率が欧米水準に戻ってきた日本株にシフト、というのが大まかな機関投資家の資金の流れという形で理解しています。

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某機関投資機関の友人曰く、これだけラリーが続いてもプット・スキューが溜まっているので、指数の空売りはオススメできない。一方で日系指数は過熱感も出ているのでFOMC通過後の動きを見るまでは「待つも投資」スタンスがオススメ、という具合ではありました。

個人的には今週はPF+10%近くまで行ったのですが、利確タイミング・ヘッジを徹底しておらずTOPIX指数程度の+で終えました。下手ですね~

■日米の新規感染者数・ワクチン接種率

外国マネーが恐らく追っている数値なので再開しました。8月末にピークをつけてから低下を継続。

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ワクチン接種率も欧米と変わらない水準まで増加したので、好感されていると思いきや、ANA・JAL・エアトリ・オープンドアといったインバウンド系は今月±ゼロに戻る形となりました。

一方で三越伊勢丹は強く、社債の発行や割当増資リスクを懸念した動きなのか、流石に飛ぶ前に周辺地域でのGo-out銘柄が回復するという見方をされているのかが、個人的に気になりました。

因みに航空会社を主な顧客とするシグマクシスは(ベイカレント、ラクス、フューチャーと同じく)9月からマネーが入っているDX系+インバウンド系リバという2つの追い風を受けてなのか、もの凄く強かったですね。

更に、感染者増を受けて8月中旬に狙っていた、デリバリー関連であるオイシックス大地は四季報でも再評価されたせいか爆増しており、一方で好決算の確率が高いスクロールは低調、という動きも見られました。

〜ボラティリティ・ブレイクアウトを応用した相場分析〜


■主要指数のチャート(日足)
日本はTOPIX>日経平均、TOPIXの中ではグロース(オレンジ)>バリューという流れです。

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JASDAQは強いのですが、個人投資家が大好きなマザーズはこのラインを強く超えてほしいですね・・

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日本市場でホットなのは大型、セクターでは海運や半導体といったシクリカルかつ上昇トレンドを続けていたもので、「ジーザズ、ここにきて入れるか外人~」という動きが顕著でした(笑)特に金曜日のベイカレントの上げは、個人的に衝撃的でした。

マザーズの中では時価総額が少なくとも500億円クラスのマケプレ、DX、SaaS、AI等が銘柄が強い印象です。

さて米国ですが、モルガンスタンレーが米株をアンダーウェイトに引き下げました。某機関投資家の友人も米株ショート(日本株ロング)を9月から戦略に組み込んでいたりと、軟調な印象です。ボラティリティ・ブレイクアウト分析に基づきますと、NYSE、ダウに売りサインが点灯。STOXX600EUにも売りサインが点灯したのは気になっています。

一方で8月の雇用・給与統計がコンセンサス以下であったことを受けて、「テーパリングが遅れるのではないか・・」という思惑を受けてか、%では今週はフラットではありました。

尚、日本も強いですが、新興国も8月下旬から強く、米株→欧州→日本+新興国にお金が回ってきている印象ではあります。

因みに某機関投資家の友人も言っていましたが、米国のNASDAQ銘柄はやはりファンダメンタルも強いので、FOMCやテーパリング等を受けて恐らく中長期ロング目線でPF割合を戻すという考えらしく、「既に高いから大半を引き上げる」という極端な動きは恐らくないでしょう。

・New BUYサイン:N/A

・New SELLサイン:S&P500、DOW、NYSE、STOXX600EUR

・引き続きBUYサイン:(日本)Nikkei 225、TOPIX GROWTH、TOPIX VALUE、マザーズ、JASDAQ(米国)NASDAQ、US100、SOX、VOO、ARKK、Russell 2000、RUSSELL VALUE、RUSSELL GROWTH(中国・香港)Shanghai Composite、MSCI HK ETF(欧州)FTSE、MSCI Indonesia、MSCI India、MSCIマレーシア、iShares MSCI Russia ETF

・引き続きSELLサイン:(日本)(米国)(中国・香港)CN50 USD(欧州)(新興国・ロシア)MSCI emerging market、iShares MSCI South Korea

■金利・債券・為替・コモディティその他チャート(日足)
アナリストは米10年金利について、年内に1.6%、2022年に1.8%への引き上げを予想していますが、現時点では1.3%台を経済統計等の発表を受けて上下している印象です。

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市場参加者の米金利予想のチャートも重要なので、毎週比較対象として貼り付けます。

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コモディティの全体感はさほど変化なく、レンジ相場を継続。

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中身を見ると、週内の材料を受けてバルティック指数に加え、石油価格の上昇が目立ちます。

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因みにカナダでLNGを売っている友人がたまたま連絡をしてくれたので、LNG価格の動向について聞いたのですが、やはり価格決定要素は複雑過ぎるため「正直分からないものの、すぐには下がることは想定しておらず、恐らく今後も堅調な動きをするのではないか」という見立てでした。

・New BUYサイン:N/A

・New SELLサイン:Gold

・引き続きBUYサイン:Coal、 Cotton、Brent、WTI、Lumber

・引き続きSELLサイン:US10Y 、Blackrock Core Bond、Silver、Platinum、Soy Bean、Corn、BALTIC、Coffee、Copper

■仮想通貨 BITCOIN
1日足です。良い材料がちょくちょく出ているな~と思いきや、不安定な動きですね。

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■Japan REIT
弱い!以上!

■日本市場のその他指標(毎週点々観測)
騰落率を見てまいりましょう。

・6日は92→100→72→115→125→65→116→52→152→175→255➡️163

・25日は99→118→86→89→85→88→76→104→106→139➡️138

と、少し過熱感が引いてくれましたね。

・VIX:15.62→15.07→16.18→18.45→18.24→16.15→15.45→23.29→16.39→16.41➡️20.81

・日経VI:17.9→16.85→18.75→19.63→22.93→19.55→18.50→21.51→18.46→19.29➡️20.08

と、安定はしていますが20台周辺となってきています。

■信用残高+信用評価損益率
過去のチャートから3兆円を超えると危険水準という認識ですが、3兆4385億円→3兆6041億円→3兆5614億円→3兆5519億円→3兆4,381億円→3兆4,115億円→3兆45,72億円・・➡️3兆2,596億円と減っています。

松井証券の信用評価率はこちら

マザーズ:▲27.70%(8/17)→ ▲23%(8/24)→▲19.75%(8/31)・・・➡️▲18.38%

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■Yardeni研究所  http://blog.yardeni.com/

Yardeniおじーちゃん、更新していません!

■アナリストレポート

時間がある時に更新します!恐らく皆さんも気にされている、中国の恒大集団(Evergrande)ですが、同社を含む不動産業界自体への融資は銀行の全体融資の7%程度であり、システミックな影響は想定していないようです。

一方でデベロッパーのキャッシュ効率が悪いところ(上場しているデベロッパーの約30%)は倒産する可能性は高く、連鎖倒産から市場の恐怖がピークに達すれば中国の不動産セクターは更に40%~は下落してもおかしくない、という見立てが多いようです。

とはいえ、構造自体がリーマンショック等とは異なるため、日本市場に飛び火はしないのではないかと個人的には見ています。

そして中国の消費者指数や生産指数は8月の数値が出揃いましたが、個人的にフォローしているCAIXIN製造指数等も50を割ってきたのと、リテール売上も成長がYoYで鈍化し始めているので、中国経済減速リスクも頭に入れておかねばいけませんね。

そんな中、中国での半導体関連の受注が増えているのは少し不思議だったのですが、需給逼迫を受けて在庫積み上げという動きに出ているという具合のようです。

■内閣支持率→自民党総選挙状況に変更

野田氏の出馬によって力学が変わってしましまいましたが、一応河野氏の支持率>岸田氏となはっているようですね。

「共同通信社は17、18両日、自民党総裁選に関する全国の党員・党友の支持動向を探った。電話調査に投票資格があると答えた党員・党友に対し、新総裁にふさわしい人を尋ねたところ、河野太郎行政改革担当相が48.6%で最多だった。岸田文雄前政調会長が18.5%、高市早苗前総務相が15.7%で追い、野田聖子幹事長代行は3.3%だった。「まだ決めていない・分からない」の回答は13.9%」共同通信

■日本アセマネのブログ・月報等

時間がある時に更新します!

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