株の相場分析 8月3週目

こんにちは!Tedです。いや〜不安定な相場が続いていますね・・唯一粘っていた海運主導株が金曜日についに利確され始めてしまいました。

ドラッグストア、オキシメーターや酸素関連銘柄、マザーズの時価総額大きめの銘柄、そして一部を除いてはほぼ全てが調整・利確という局面に入ってきてしまっている印象です。

相場も指数チャートもボロボロというのは皆さんの周知の通りですし、誰もいつ何がどうなるかは予想できませんので、今回はそれ以外の観点で更新したいと思います。

■日米の新規感染者数・ワクチン接種率

これはもう毎週追わないとだめですね。NYの友人は「皆デルタ株よりもアフガン問題を気にしてるよ〜」と言っていましたが、経済に対する消費者心理にもマイナスに影響しているようです。

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ワクチン接種率は年末までに70%を目指しているようですが、1発目は60%弱ですね。個人的には、ワクチン接種率が上昇するにつれて「テーパリングもいよいよか・・」という市場参加者の見方が強化されないか、気になっています。

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さて、日本も未だピークに達していない印象です。インドも東南アジアもデルタ株は発症してからロックダウンをして1ヶ月でピークでしたが、日本の場合ロックダウンができないので、もっとかかってもおかしくはありませんね。

ロックダウンのニュースが今後賑わいそうですが、総選挙・政治不安定リスク(に伴う外国マネーの動向)はオワコンな気がしてきました・・どの時代も経済的な不満は政治家とお金持ちに行きますからね・・

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ワクチン接種率は50%を超えていて、先日東証から統計出ていましたが、外国マネーは2週目も入ってきているんですね。相場弱いですが・・

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~ボラティリティ・ブレイクアウトを応用した分析~

■主要指数のチャート(日足)

皆様ご存知の通り、全下げですのでチャートを入れるまでもなく、省力します。一方で7月1週目の「相場分析」でも触れさせていただきました通り、ヨーロッパは未だ堅調のようではあります(FTSE等)。

因みに既にデルタ株にやられて感染者数のピークを過ぎたMSCIインドとMSCIインドネシアETFはリバウンドし始めています。新規感染者数のチャートとの連動性・タイミングを確認すると、発見があるかもしれません。

・引き続きBUYサイン:(日本)TOPIX VALUE(米国)NASDAQ、DOW、NYSE、US100、SOX、VOO、S&P500(中国・香港)Shanghai Composite、MSCI HK ETF(欧州)FTSE(新興国・ロシア)iShares MSCI Russia ETF

・引き続きSELLサイン:(日本)Nikkei 225、TOPIX GROWTH、MOTHERS、JASDAQ(米国)ARKK(中国・香港)CN50 USD、(欧州)Russell 2000、RUSSELL VALUE、RUSSELL GROWTH(新興国・ロシア)MSCI emerging market、iShares MSCI South Korea

・New BUYサイン:N/A

・New SELLサイン:N/A

■金利・債券・為替・コモディティその他チャート(日足)
重要指標である米10年金利は引き続きSELLトレンド。以下は月に1度無料公開されているあるレポートの抜粋ですが、パウエル長議でも「なんでやねん」となっているようですが、主な要因が挙げられており参考になります。

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コモディティも一部を除いては全下げですね。全体感を把握する上でのSPGSCIはこちら。

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同レポート内の抜粋はこちらです。

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・引き続きBUYサイン:Coal、 Cotton、Copper

・引き続きSELLサイン:US10Y 、Blackrock Core Bond、Gold、Silver、Lumber、Platinum、Soy Bean、Corn、BALTIC、WTI、Coffee、Brent

・New SELLサイン:Copper

■仮想通貨 BITCOIN
3日足でもBUYサインが点灯中ですが、チートで天井感あり、出来高的にもあまり宜しくないですね・・

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■Japan REIT
ご承知の通り、売られております。好決算でも容赦なく利確・下げですね。

■日本市場のその他指標(毎週点々観測)
騰落率を見てまいりましょう。

・6日は92→100→72→115→125→65→116→52(!!)

・25日は99→118→86→89→85→88→76

と、一気に転落。

・VIX:15.62→15.07→16.18→18.45→18.24→16.15→15.45→23.29

・日経VI:17.9→16.85→18.75→19.63→22.93→19.55→18.50→21.51

と、急上昇。荒れていますね〜

■信用残高+信用評価損益率
過去のチャートから3兆円を超えると危険水準という認識ですが、3兆4385億円→3兆6041億円→3兆5614億円→3兆5519億円→3兆4,381億円→3兆4,115億円と減少を続けています。

一方で最後の数値は8/13時点での数値なので、恐らく来週出てくる数値は結構下落しているのではないかと思われます。

松井証券の評価損益率も今週から追加です。マザーズ以外は全体とほぼ同じなので、マザーズのみ抜粋です。

マザーズ:-27.70% (8/17) やば・・・

一方で全体ではそこまで酷い状況ではないという見方もできますね。

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「損失拡大が出て追証になったのか、損切ラインまで落ちてきたのか。来週から更に売られるか。どうなるでしょうか。」と3週間前に書かせていただきましたが、いつストップするのでしょうか・・

■Yardeni研究所  http://blog.yardeni.com/

「アメリカ堅調ですじゃ〜」というYardeni教授のコメントで終わったのですが、無料で公開されている統計で気になったものをは以下でした。

Fed(米)、ECB(EU)、BOJ(日本)政府のアセット推移のスナップショットがこちら。指数とほぼ同じ動きをしていますね(笑)。そりゃヨーロッパ強いですわ。

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そしてテーパリング実施判断の一つの重要指標と言われております、雇用率は改善を続けていますね。高卒以下だと厳しいようですが・・

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特に政府の経済施策もあり、建設現場で人手が足りなくなっているようで、「これが気になっている」とYardeni教授もコメントしていましたので、こちらも。

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■アナリストレポート

日本はコロナの新規感染者数がやはり主要リスクとして、取り上げられていますね。ワクチン接種に伴い死亡率は低下しているものの、入院必要患者が以前の倍になっており、医療崩壊→自宅医療が必要となっているということですね(それに伴い、オキシメーター等もバカ売れ)。

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面白いと思ったのはこちらのグラフです。秋から年末にかけて日本株は強い季節性があると。コロナのワクチン接種率が高まり、内閣支持率が低下したとしても自民党の支持率が堅調であれば、政治リスクは限定的であり、持ち直すはず、という論調でした。

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一部あるかもしれませんが、そもそも中央銀行相場なので、日銀が買ってくれないと需給の問題はあるのではないかと、個人的には思いますがどうなるでしょうか。

■内閣支持率

内閣支持率は先週から更新されていませんが、こんなサイトを見つけましたのでご参考まで。尚、内閣支持率自体は低下していますが、自民党の支持率は安定しているよういも見えますので、単純ではないですね。

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■日本アセマネのブログ・7月末月報等(NEW!)

ざっくり読みましたが、気になったのは多くのアセマネは現金比率ほぼゼロで、テック系や半導体等の主導株(爆下げ中)ばかり持っていたんですね・・・死んでないですかね・・

一方で、この2日間強かったマザーズの大型銘柄はアセマネが既に保有しているものが多く、買い増ししたのかな〜と妄想しました。

相場はどうせ読めないという原点に立ち、やるべきことをやって参りましょう。

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