ギタリスト第7世代――Tom Misch Cory Wong Mateus Asato mark Speerの共通点

ギタリスト第7世代(※)の旗手は、
Tom Misch
Cory Wong
Mateus Asato
Mark Speer (Khurangbin)
で決まりだと思います。
(Tom Mischはギタリストじゃなくてプロデューサーだろ!とかって批判はあるかと思いますが)


ネットの力

彼らには大きな共通点があります。
ひとつには、インターネットで人気に火が付いたという点。

Tom MischはBeat Tapeシリーズで火が付きました。
(が、Beat Tapeを貼ってしまうとギタリストとしての特徴が分からないので、別の曲を貼っておきます。)


Cory WongはVulf Peck。


Mateus AsatoはInstagramで話題になりました。
(noteに貼りやすいのがYouTubeなので、YouTubeも貼っておきます。)


Mark Speer (Khruangbin)はおそらくですがKEXPやTiny Desk Concertなどで知ったという方が多いのではないでしょうか。
(個人的にもっとも良い演奏だと思うPitchfork Liveを貼っておきます。)

以上のように、ネット発でブームに火が付き、世代交代を果たそうとしているという特徴があります。
また、その特徴が取り上げられがちですが、この記事において注目したい点はそこではありません。


真空管ドライブサウンドを多用しない

彼らのシグネイチャー・サウンド(特徴的でサインのように本人が特定できるサウンド)がみなクリーントーンだとみなされているという点にあります。
Mateus Asatoを除き、すべての人がクリーントーンで弾いており、歪んでいてもクランチ程度でおさまっています。
Mateusu Asatoは出身がメタル(らしい)ので、歪ませて弾いていることも多々あるのですが、それでもやはりMateus Asatoの音と聞いてドライブサウンドを思い浮かべる人はまずいないでしょう。
Mateusu Asatoの演奏でバズったもので、ドライブサウンドだったのを私は見たことがありません。


時代が求めているのはクリーンサウンド?

これって、今の時代が求めているのはクリーンサウンドだということなのではないでしょうか?

われわれが愛してやまない真空管ドライブサウンドを見直すべきときが来たのかもしれません。


※お笑い第7世代にあやかっただけで、深い意味はありません。
この4人を「第7世代」にしておけばそれより前を分類するのにも少なすぎて困ることもないし、今後のムーブメントもナンバリングできるので便利ではありませんか?

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