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アルタスから始まるアートの旅

仕事ができていない分、外出すること自体が体力作りであり、メンタル回復の一つであり、ある意味仕事みたいなものである。
本日は日曜日。世間は三連休の中日であるらしい。
その事実を私は金曜日に知った。
日曜日はギャラリーや美術館では展示の最終日の場合が多い。見たいのに見ていない展示もあったので今日は展示会巡りとすることにした。
まずは冷泉公園近くのアルタスギャラリーへ。もうここ毎週通ってる。
行く度に何かを得る。ある意味ギャラリーの4DX。五感に鋭く突き刺さる展示が多い。
現在は尾崎千夏さんの個展。「透明にとられたディアピアノ」が開催されていた。こちらは27日まで。
写真展なのだろうがギャラリー全体が一つの作品のように演出されているようで最初に思ったのは空間芸術だった。壁には作品が裸で貼られてあり、床には額に入った作品が蚤の市のように並べられている。本来は壁に飾られるであろう額が床にある。まるで空間が捩れたようだ。写真作品一つ一つも露光を調整されてて、少しレトロで曖昧になった風景が空気のようで室内なのに外にいるようだ。作品もさることながら飾り方からも作家さんの楽しさが伺えた。また見に行こうと思う。
そして尾崎さんに勧められて近くの冷泉荘ギャラリーであってた球体関節人形の展示へ。ほとんど知らない世界。作り方など説明を受けるが様々なやり方がある中、陶芸のような作り方もあると説明を受け、なかなかびっくりした。造形もさることながら塗装など色々な要素で人形に生命が宿るように感じた。ヤモリの人形があったのが可愛かった。
その後に親不孝通りのアートスペース獏へ。堀本達矢さんの個展「Meet the KEMONO -興味編-」を鑑賞。作家自らが提案した「ケモノ」を立体作品とした展示。作品一つ一つにドラマを感じ、獏というひとつの空間で完結された世界を作り上げている気がした。我々鑑賞者はもはや邪魔者に感じる。おそらく白い作品に宿る不思議な神秘性のせいだろうか。初めての作家さんだったが見れてよかった。
そしてギャラリー尾形。
「生島国宜+浅野友里子+浦川大志」さん達のグループ展。年齢の個性もバラバラの三人展。特に生島さんの作品に惹かれた。抽象というか描こうと思えばいくらでも描けそうな画面をそこで留めるかという自分の感性を信じる説得力というか、こういうのは経験でしか鍛えられないだろうなと思う。こちら明日まで。
そのあとgallery&cafe空のいろにて堤康博さん個展「一歩景」何層にも筆で塗り重ねた抽象画。もはや平面作品かどうかの区別する世界ではないと感じた。遠くから見ると鉱物のようであり、近くで見ると筆跡が見えて動物の体毛のようでもある。硬く、柔らかい。空のいろも毎週行ってる。こんな素晴らしい作品観れるのなら当然と言えば当然。
最後にアジパラ。masaさんの個展再び。旅の終わりはストレートに可愛い作品で締めた。パステルも奥が深い。masaさんの個展もどうせなら2回見に行って欲しい。可愛さの奥にこだわりが見えてくる。複雑な色味がみえてくる。
ああ、今日はすごく疲れた。しかし元気をもらった。
アートは私の点滴だ。今は皆さんの作品を見て目を、技術を視覚的に勉強する期間だ。積極的に描く期間ではない。
ただ色々な作家さんのバラバラの個性は確実に私の血肉とさせてもらおう。
ありがとうございました。

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