空手と合気

先日、合気道の先生に空手の戦い方を見せてもらった。

もともと極真の日本チャンプなので空手の腕前が並じゃない。

指は第一関節から先が全部骨折していて、拳が愚地独歩と同じような赤ちゃんのように丸く変形してます。

まっすぐ構えたら、ボクサーや普通の黒帯空手家では感じられないプレッシャーがあって、どう突いても避けられない崩拳が飛んでくる。

パンチを防御するときも避けないのに当たらない。

避ける動作がないのに全く当たらない。

こうやってああやったらできるんだよねと原理を教えられた。

理屈は解るんだけど、どうやったらそんなことができるのかさっぱり解らない防御と攻撃方法だった。

結局、原理はシンプルなんだけど、実践は複雑で真似できない。

同じポーズを1時間して、崩拳を繰り返すので地面が削れるという。

少林寺の世界だよねw

合気も原理はシンプル。

でも、実現できる人は滅多にいない。

人間が理解できる原理はそうそう難しくはない。

どんなに難しい身体操作でも、分解するとどれもシンプルだ。

ただ、単純な原理の組み合わせは無限大なので構造が複雑にナル。

空間把握でも3次元の行列式で表現できるけど、頭の中で三次元の変換は簡単にはできない。

サッカーでもポジションの把握はフィールドにいると非常に難しい。

全て有限個数の組み合わせだが、組み合わせの数は無限大に近くなる場合がアル。

そのため、単純な事でも複雑になってしまう。

逆に言えば、複雑なことでも単純な原理にまで分解できれば理解可能だって事です。

そこに身体操作のキモがあると思いますね。

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