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コロナ・ワクチン後遺症と帯状疱疹

今、皮膚科ではコロナワクチン接種後に帯状疱疹にかかる人が多くなっていると言われています。帯状疱疹はヘルペスウイルス属のウイルスのひとつです。特徴的な症状としては、チクチク、ピリピリとした痛みやかゆみが最初に出現し、その後に赤い湿疹→水ぶくれのような湿疹となります。初期の痛みにはいわゆる解熱鎮痛薬の内服で対応できますが、注意すべきは湿疹が順調に消失した後に後遺症として残る神経痛で、ウイルスが神経障害を起こすことで痛みが持続します。

帯状疱疹は、もともと小さな頃に感染した水痘、つまり水ぼうそうですが、そのときのウイルスDNAが神経節に残っており、免疫状態が下がったときにウイルス粒子を作り始め、神経に沿って痛みを伴う発疹を形成します。
このウイルスDNAが神経細胞内にのこるメカニズムは不明ですが、このようなウイルス感染は潜伏感染と呼ばれています。

帯状疱疹は高齢者に多く発症しますが、他にも免疫状態が低下する状況で起こります。コロナワクチンにより帯状疱疹が発症するメカニズムはわかっていませんが、やはり免疫調整の変化から潜伏する水痘帯状疱疹ウイルスの活性化を引き起こしている可能性が示唆されています。

実際、帯状疱疹はよくある疾患の為、ワクチンとどのような関わりがあるか、本当に関連性があるかは今後の研究待ちにはなりますが、免疫系との関係がある可能性は高いと考えられています。

帯状疱疹の治療に関しては、医療機関での診断をうけたうえで抗ウイルス薬の内服治療が必要となります。症状の強さは人それぞれで、多くの方は「ふとした時に気になる程度」で済むのですが、中には服が当たるだけで痛む、痛くて横になれないというケースもあります。このような症状は数日で治癒する場合から年単位で症状が持続する場合まで様々で、重症化予防のポイントとしては、「発疹出現後3日以内に診断をうけて治療を開始すること=早期診断、早期治療」と言われています。

神経痛に対しては、神経痛治療薬や抗けいれん・てんかん薬を内服するのが一般的です。
・ウイルスの活性化抑制(重症化予防)→抗ウイルス薬
・痛み・かゆみ→解熱鎮痛薬
・神経痛→抗けいれん薬、抗てんかん薬

尚、1回目のワクチン接種のみ皮膚の副作用が起こった人が43%、2回目のみの方が63%、両方で起こった方は16%と報告されています。

こちら、コロナ・ワクチン後遺症クリニックでイベルメクチン等を取り扱っているクリニックです。ご参考まで


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