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2022/6/5(日) 東京11R 安田記念 予想

 〈先週の東京優駿の回顧〉
 凱旋門賞の出走を表明していたドウデュースが挑戦するにはふさわしいレースレコードを更新するダービー制覇を成し遂げた。前走、皐月賞で最も強い競馬をしていたと言われていただけに今回も後方で足を溜め、ラストは鋭い末脚で差し返した。
 本命馬であったジオグリフはスタートも良く、皐月賞同様に良い位置につけたと思われたが2400mは長かったのかラストの末脚は他馬に劣り、7着に沈んだ。福永ジョッキーのダービー3連覇による男泣きは見られなかった。ベテラン武豊ジョッキーは勝っても落ち着いていた。2着のイクイノックスもドウデュース同様、後方から鋭い末脚でラストはドウデュースにクビ差まで迫る強い競馬を見せた。皐月賞で見せた強さは伊達じゃなく、2頭とも世界に通用する素晴らしい競馬であり、凱旋門賞がとても楽しみとなる内容であった。
 レース展開はほとんど予想通りで、デシエルトやロードレゼルのような先行馬は2桁着順に沈み、外差しが決まる良馬場。内を走り、距離延長でも1厳しくなったのか1人気のダノンベルーガは先行していたアスクビクターモアに先着することは叶わなかった。

 それでは気持ちを180°切り替えて安田記念の予想を始めていこう。上記の回顧から今週の安田記念もやはり内を通らされる馬は厳しい展開になりそうだ。
 過去の傾向から、穴で先行馬が2,3着に入ることはあるが、引き続き直線の長い東京競馬場は基本差しが決まる傾向にある。ペースはMペースからMよりのSペースが多く、3〜7枠の中ほどの枠が好走しやすい。また、牡馬よりも牝馬の方が馬券内率が高く、過去にG1を勝っている牝馬に絞ればさらの馬券内率は上がる。今回該当するのはレシステンシアのみだ。


 ◎イルーシヴパンサー
 前走、東京新聞杯の強烈な末脚を見てから次走は絶対に買おうと思ってた馬。現在4連勝中な上にその全てで上がり最速の33秒台(34.0秒もあるけど)で東京の直線はこの馬のためにあると言っても過言ではない。斤量58.0kgはどうかというところ。1人気になるようならちょっと敬遠したいが...

 ○ソウルラッシュ
 この馬も本命同様4連勝中だがイルーシヴパンサーは全て東京コースなのに対してこちらはコースを問わず。また、馬場状態も様々な中、もちろん相手は劣るというところもあるが、タフな馬場にも対応できるというところは魅力的。本命と同じく斤量が58.0kgになるのがどうかというところ...。あとは失礼ながら浜中騎手がG1を勝ち切るイメージがないのが難点...。想定7人気だが当日は5人気以内に入るだろう。

 ▲ファインルージュ
 マイル〜2000mの距離で強敵相手にも安定した成績を誇る外せない馬。東京新聞杯は4ヶ月ぶりで+16kgながら、またラストの直線で狭くて前が空かない中で0.3秒差の2着は負けて強しな内容。武豊ジョッキーのテン乗りとなるがノリに乗っている今年のダービージョッキーならやってくれるだろう。

 ☆ナランフレグ
 短距離で4走連続上がり最速をマークし、高松宮記念ではあまり人気しない中、内から上がり2位を
マークして1着、波乱を演出した馬。ずっと気になっていたにも関わらず、高松宮記念ではなぜか買わずに絶望した思い出がある馬。距離延長がどうかというところだが、血統的にはダート馬であり、この馬も元々はダートから芝へと転向してきた馬。1600m以上の距離は正直未知数。またしても波乱を演出するのかどうか注目しておきたい。想定12人気はやや落ちすぎか。

 △ロータスランド
 前走、高松宮記念では勝利馬のナランフレグにクビ差まで迫る2着。あと10m距離があれば差していたかもしれないというところで、距離延長はプラスな印象。前々走の京都牝馬Sでは+18kg増で他馬より重い斤量を背負いながらも上がり2位で勝利。過去には今回と同じ舞台でカラテやソングラインに勝利している。まだ人気が追いついていない今は狙い目。
 

 △レシステンシア
 スプリンター向きと言われていたが前走のヴィクトリアマイルで先行してペースをコントロールし、最後は粘ってG1馬らしく馬券内に残した。上記にある傾向からも外せない存在。想定9人気は落ちすぎな印象。

 ✔️ソングライン
 東京だけでなく、新潟や中京など左回りの1600mで馬券内を外したことがなかったが前走のヴィクトリアマイルで5着に沈んだ。しかし、2-5着はほとんど差がなく、その中でも末脚は最上位。また、海外帰りで3ヶ月ほど間隔が空いた影響もあり、今回は追い切りも良さそうで上積みも見込めそう。

〈今回は消しにしたい馬〉
 ×シュネルマイスター
 前走ドバイターフで8着、安田記念は海外帰りの馬の成績は悪く、昨年は3着で走ったこのレースであるが斤量はそこから4kg増で分が悪い。そして想定1人気と人気する今回は消しにしたい。また、この馬を選ぶならドバイターフでパンサラッサと差のない競馬をしたヴァンドギャルドを取捨したい。
 ×ホウオウアマゾン
 阪神1600mではほぼ全てのレースで掲示板に載るほど好成績を残しているが、東京新聞杯では好位で進めながらもラストの直線では失速し12着と惨敗。左回りが合わないのか、先行するタイプで直線での上がりも速いタイプではなく、今回のレースでは1段格が落ちるため馬券内はどう考えても難しいと推察。

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