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2022/5/29(日) 東京11R 東京優駿 予想

 まずは先週のオークスの回顧。サウンドビバーチェの放馬から始まり、15分ほどの出走の遅れによる波乱の予感。案の定、今まで安定した走りを見せていた本命馬サークルオブライフの出遅れ。さらにはアートハウスがスタート後に外へと出てきたため、出遅れに加えて前も塞がれた状況。結局、最後方でレースを進める形となった。また、先行馬としてハナ争いが予想されていたパーソナルハイやラブパイローもスタート後のダッシュが付かず、ニシノラブウインクが先頭となる隊列。想定外に続く想定外のレース展開。これがレース前の放馬によって待たされ、大勢の観客に見つめられていたストレスによるものであるのかはわからない。しかし、レース後の各ジョッキーのコメントによると、それが少なからず影響していた可能性があるのは言うまでもない。
 想定ではミドルに近いスローペースからミドルペースぐらいの予想であったが、終わってみれば中々のスローペース。後方に位置していた馬にとっては最後の直線で差しが届かず厳しい状況となり、最外ゲートながらも見事な精神力と強い走りで観客を魅了したスターズオンアースがG1 2連勝を達成した。2着は内枠の利を生かし、終始良い位置取りをとって最後も良い足で伸びてきたスタニングローズ、3着には内から伸びてきたナミュールとなった。4着のピンハイにはこの距離が難しいものと思われたが、この馬もラストは鋭い末脚で伸び、ミッキーアイル産駒の印象を変える走りを見せた。
 結局1番人気であった本命馬は最後方からの健闘も虚しく12着に沈んだ。結果としては、例年の傾向通り、先行馬は好走できず、差し馬が掲示板を独占する形で幕を閉じた。

 それでは気持ちを切り替えて今週の大舞台、日本の最高峰のレースとも言える東京優駿、日本ダービーのレース傾向を見ていきたい。
 前走は皐月賞組が有力で7-8割ぐらいは皐月賞が締め、その他として青葉賞や京都新聞杯、穴にプリンシパルステークスと言ったところ。それ故に本命馬決着で決まる年もあるが、G2やG3の勝利馬や重症未勝利馬が急に食い込んでくるパターンもあるため、2018年のような大荒れパターンもあり様々。今年は去年に比べ、絞るのが難しいほど有力な馬が揃っており、かなりオッズが割れそうな印象。
 去年のダービー馬であるシャフリヤールは毎日杯から2ヶ月ほどの間隔を空けて勝利するという珍しいケース。今回はピースオブエイトが該当するがどうか...。2着は共同通信杯でシャフリヤールに勝っていた皐月賞馬エフフォーリアであり、単勝1倍台の圧倒的人気を覆しての勝利だった。ちなみに皐月賞2着のタイトルホルダーは6着に沈んだ。
 レース展開としてはオークス同様に差し馬が優勢であり、ペースはスローペースからの瞬発力勝負なることが多い。しかし、波乱を巻き起こしたロジャーバローズが勝った2019年のダービはハイペース決着だった。今回、デシエルトのような逃げ馬が内枠に入った時には少し注意が必要かもしれない。
 個人的に注目したいのは騎手。過去4年で3勝、現在2連覇中で史上初の3連覇のかかっている騎手、福永祐一ジョッキーだ。勝利数で史上初の6勝がかかっている武豊ジョッキーも注目がかかる。


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