和歌山という男

以前私には有名人の卵みたいなお友達がいるとお話ししたと思いますがそのうちの1人がこの和歌山さん当時50代後半の男性。

彼は大阪のとあるレコード店を経営しておりそこそこマニアックな取り揃えで人気を
博していたまた音楽に関してもかなりの知識をもっており、ミュージシャンの卵
のような人が色々アドバイスを受けにくるというほどだった。

知は力なりというくらいで彼のオタク度は常軌を逸していた、ジャズ、ロック、レゲエ
はたまたクラシック等昔からレコードを買い漁り、聞き倒していたというだけあって
ものすごいものであった。

また性格も異常なものであり、関わりがなければただただ面白いおじさん程度だったが
少し仲良くなると気に入らないことがあれば今でいうモラハラまがいの口撃を繰り出し相手の精神をズタズタに切り裂きまたなんだかんだ昭和を生き抜いて来ただけあって喧嘩もまあまあ強かったのだ…勝てん…。

そんな和歌山の店に当時フリーターでバイト先がたまたま近かった上に
レコードプレーヤーを手に入れたての私は休み時間は店の外に出て近くのレコード店を
巡っていた私は入ることになる。
一度めはとりあえずジャズを聴きたい、ジャズ聴いてる人はかっこいいというやましい考えのもと他の店でもジャズのレコードを買い漁っていた私は和歌山の店でも適当にジャズを漁っていたすると他の店ではスルーされていたのにその店では「君はなぜそのレコードを手に取ったのか」と聴いてきたのだ。
?なんでそんなこと言うの?「え?何となくだよ、ジャケット見て値札に書いてる感想を読んで適当にこれを買おうとしてるんだよダメ?」と私
すると「聴いたこともないのにお金出してレコード買うって君は変わってるな」
と言われたのだ!
恥ずかしかった、まるで自分が見栄を張っているのが見透かされているかのようで気持ち悪かった、ちなみにこの時の話しかけてきた店員は和歌山のパートナーで彼もまた
変人和歌山と仕事をするくらいだから相当変人だったのだが…。
その日はレコードの視聴をしてそのレコードを買って店に帰った。
その時の感想は他の店では適当に手に取ったレコードを買うだけだったがこの店は
音楽のことをしっかり教えてくれる優しいお店だと思いこのお店でレコードを買っていけばもっと色々教えてくれると思い明日もこの店に行こうと思うのであった。
次の日には例の和歌山という男に会うのだがそれはまた明日書こうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?