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JENESYS2023大学生訪韓団 坡州(パジュ) DMZ (2024年3月13日)

JENESYS2023大学生訪韓団のKoreaです!
DMZ(非武装地帯)ツアーでは、韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯やその周辺地域を訪れることができました。
ツアー内容をご紹介させていただきたいと思います。

統一大橋

 まず、バスで臨津江に架かる統一大橋を渡りました。通常の韓国内とは異なる特別な地域、つまり民間人統制区域に入りました。検問所では、兵士による身分証(パスポート)の提示と身元の確認が行われ、その後バスは北朝鮮との国境付近へ向かいました。

南侵第3トンネル (滞在 90分)

 DMZ近くには、北朝鮮が韓国に攻め入るために掘られたとされるトンネルが4つ発見されています。南侵第3トンネルは、1978年に発見されたもので、幅2m・高さ2m・全長1.6kmのトンネルです。ここではトンネルの内部を見学することができます。板門店の南方4km、ソウルからわずか52kmしか離れていない場所で発見されたため、かなりの脅威だったそうです。

第3トンネルの模型(トンネル内は写真撮影禁止のため)

都羅展望台(トラチョンマンデ) (滞在 50分)

 晴れた日には、望遠鏡(無料)を使って北朝鮮側の景色を見ることができます。実際に、北朝鮮側の街並みや人々、さらには北朝鮮の国旗なども観察できます。

望遠鏡から見えた北朝鮮の国旗

統一村 (滞在 20分)

 統一村は、民間人統制区域の北端に位置しています。休戦当時の住人とその子孫のみが居住を許されているそうです。農業や基本的な生活施設がありますが、外出や土地の所有権には厳しい制約があると学びました。

国境線の模型

生態系保全

 DMZは人間の活動が制限されているため、数十年にわたってほとんど手つかずの状態で残っており、多くの野生動物や植物が生息・繁茂しています。DMZの生態系は、珍しい種や絶滅の危機に瀕している種の生息地として、国際的にも重要な役割を果たしています。例えば、絶滅の危機にあるアムールトラや朝鮮ヤマネコ、シカなどの野生動物が生息しています。また、多くの鳥類が渡りの途中で休息し、営巣地として利用していることを学びました。

展望台から見えた北朝鮮と韓国の景色

まとめ

 DMZの第3トンネルを訪れることで、韓国と北朝鮮の歴史的な対立や緊張感を直接感じることができました。また、このトンネルが戦争の遺物であることから、戦争の残酷さやその影響の大きさを実感することができした。さらに、韓国側の博物館を通じて、韓国と北朝鮮の歴史や政治的な背景について深く理解する機会も得られました。このため、DMZを通じて平和と繁栄を追求すると同時に、その豊かな生態系を守り、未来の世代に引き継いでいく責任があると感じました。


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