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美容院必要

美容院に行きました、久々に。
療養していた数年間ずっと伸ばして、長さが足りた時にヘアドネーションでショートにして、サッパリと。
そこからまた2年ほど伸ばしてました。
だいぶ伸びて、ロングになっていて、今回はここから15センチカット。暑いから。
美容師さんの話では、これくらい切れるとゼロから自由に形が作れるそうで、なりたいイメージを伝えて、作ってもらいました。

私のヘアスタイル、長かった頃はとくにラフというか、文章で表すと「外国の女の子のくせ毛風」を長いこと目指していたんです。

「バーっと乾かして頭振って出たうねりをそのまま再現」とか
「寝起きの外国のロングヘアの女の子のくせが出てる感じ」とか
「ハワイの女の子のロングヘア」とか
ショートでも、
「毛先を長毛犬の耳のあたりの毛のふわふわに」とか

美容師さんもたまたまイタリアでカット修行をしてきたという、そういうの得意な人なので、毎回、こんな抽象的なオーダーを受けてくれて、私のカットは二度と再現できないけど毎回なんか雰囲気出る、で、長年、それで、やってもらっていたんです。
毎回、大満足な仕上がりで、私のくせとか髪質からうまくいらない毛量を引いてくれたり、カットで絶妙にくせやうねりを出してくれたりと、珍妙なオーダーを再現してくれてました。

そんなある日、家族でファンタスティック・ビーストを見ていたら、娘が
「このねこちゃん、ままと似てる」

この妖怪が!?
どのあたりが!?
と聞くと、
配偶者さんが
「なんとなく言わんとすることはわかる」

ちょっとまって、二人にはこんな風に見えるの。
このねこちゃんの妖怪の毛、まるで、きったねえモップみたいじゃねえかよ。

美容師さんに言うと、おそらく、ニュアンス重視の外国の女の子カットでも以前は髪がしっかりきれいだったおかげで自然に見えてかっこよかったけど、だんだん白髪染めをすることで若干傷んできて、毛先にかけてどうしても、疲れとかボサ感が出てしまって、娘さんには、この妖怪に見えたんじゃないですかね、と美容師さんらしい(歯に衣着せぬ)分析。

そんなわけで、今回は、きれいめにレイヤーをつなげて、夏だから結んだとき顔周りにがきまる感じ、で切ってもらいました。

美容師さんが切りながらずっと、
「数十年ぶりのきれいめカット新鮮ですね、僕も久々に名前のついたカット手法やらせてもらってます!いつも無茶振りの名前のつかないカットだったので」
「家を黙って出てって野生で暮らしてた長毛種の生き物が、ふらっと家に戻ってきてきれいにお手入れされた感じですね!」
「どうですか、久々に人里に戻ってきた感じは」
「こういう犬種だったんだ、って好き放題伸びてた毛を切ったらわかった状態」
と、時々、めちゃくちゃ人外が混じった表現をしてました。

カラーはいつも着てる服に合わせて、落ち着いたブルー系、トリートメントもしてツヤ復活。
すっかりきれいにしてもろて、ありがたいことです。
この感じを保っていきたい。
暑いから結ぶし、とサボってたから反省。

美容院に定期的に行くのは必須。
髪が疲れてくる年齢だから。

でも、結局結ぶので、いっぱい切ってツヤツヤにきれいにしたけれど、誰も気づいてくれないです。

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