タケ クボ
今回は1人の選手を深堀。
"久保建英"
サッカーファンの方ならば彼がどれだけ素晴らしい選手である事は知っていると思うが、どこがどう素晴らしいのか?
彼のこれまでの事や選手としての特長、人物像なども深掘りしていきます。
久保建英ヒストリー
久保建英は神奈川県川崎市出身の22歳、身長は173㎝で私と同じです。
2歳の頃からボールと戯れはじめたサッカー小僧は7歳の頃にバルセロナと試合が出来るというパンフレットをみてFCバルセロナキャンプに参加。
MVPに選出される。
(レベチかよ!)
翌年にはFCバルセロナスクールの一員としてベルギーでの大会に参加、チームは3位の成績だったのだか、、
MVPに選出される。
(ま・・・まじかよ!)
翌年には地元川崎が本拠地のフロンターレの下部組織に加入。
2011年にはFCバルセロナのカンテラの入団テストに日本人で初の合格!
川崎フロンターレアカデミーから移籍しスペインに渡り10歳-11歳で構成されるアレビンCに入団した。
2013-14シーズンにはU-12地中海カップにおいて大会得点王とMVPを獲得。
2014-15シーズンには13歳-14歳で構成されるインファンティルAに所属
しかし、ここで事態は急転直下
FCバルセロナがFIFAから18歳未満の外国人選手獲得、登録違反による制裁を受け久保建英は公式戦の出場停止処分を受けラ・マシアを退団
2015年、志半ばで日本に帰国しFC東京の下部組織に入団
翌16年には中学3年生にしてFC東京U-18に飛び級で昇格
日本クラブユース選手権では飛び級で出場し、大会史上初となる中学生での大会得点王に輝く
同年9月には、トップチームに2種登録される。
(ちなみに、2種登録とは18歳以下の選手で構成されるチームに所属しながらJリーグの公式戦に出場が認められた選手の事)
同年、11月J3リーグ第28節FC長野パルセイロ戦にて後半開始から出場。
Jリーグ史上最年少記録を塗り替えた
2017年3月には、J 3リーグ開幕戦、カターレ富山戦では初の先発フル出場を果たした
同年4月、J3リーグ第5節のセレッソ大阪戦では15歳10ヶ月11日でJリーグ最年少得点を決めた
同年5月、ルヴァン杯コンサドーレ札幌戦にて後半21分から出場しトップチームデビューも果たしている。
同年11月1日、FC東京とプロ契約を結ぶ
翌2018年、ルヴァン杯第2節アルビレックス新潟戦でトップチーム初得点、大会最年少ゴールを決める
それでも、当時の指揮官からは守備時の運動量やフィジカル的な強度を理由に徐々にベンチ入りを外れる
同年、2018FIFAワールドカップ日本代表のトレーニングパートナーであるU-19日本代表に選出され帯同する
その後は自身の主戦場となっていたJ3リーグに危機感を抱きFC東京首脳陣に環境を変えたいと直訴
(行動力〜)
横浜F・マリノスに期限付き移籍を果たす。
第24節ヴィッセル神戸戦にてJ1リーグ初ゴールを飾りチームの勝利に貢献
このゴールは森本貴幸に次ぐJ1歴代2位の記録となった
翌2019年、FC東京に復帰
期限付き移籍を経て復帰した久保建英は見違える程にフィジカルが向上
J1でもスタメンで複数得点を決めるなど活躍
そして同年6月、レアルマドリーへの移籍が発表される
プレシーズンではトップチームにおいて実践デビューも果たす
同年8月には過去には大久保嘉人、家長昭博が所属したマジョルカへローン移籍を果たす
同年9月の第3節バレンシア戦にてリーグ戦デビューを果たすと、11月の第13節のビジャレアル戦でスペインでの初得点を決める
ちなみにこのゴールは欧州4大リーグにおける、アジア出身選手の最年少得点記録となる(18歳5ヶ月6日)
翌年には昨シーズンを5位で終えたビジャレアルへローン移籍
開幕からなかなか出場機会に恵まれずヨーロッパリーグが主戦場となる
スィヴァススポル戦で移籍後、初先発を果たし初ゴールと2アシストを記録
その後、ヨーロッパリーグではグループステージでは全試合で先発出場を果たすもリーグ戦での先発出場は2試合のみだった
指揮官ウナイ・エメリから信頼されるには至らなかった
2021年1月
ビジャレアルとの契約を破棄し、17位で残留争いをしていたヘタフェへシーズン終了までの期限付き移籍を果たす
5月第37節レバンテ戦では決勝点を決めチームの1部残留に貢献
ヘタフェでは先発出場8試合、途中出場10試合、出番無し4試合に終わった
8月には、マジョルカに再ローンを果たす
2022年7月19日
レアル・ソシエダに完全移籍
(レアルマドリーが買い戻す事が出来る50%の保有者を保持)
2027年6月までの5年間という長期での契約
チームには個性溢れるクオリティ高い選手が多数在籍。中でもダビド・シルバとの出会いにより急速な成長を遂げキャリア好転の転機になる
開幕戦のカディス戦でいきなり移籍後初スタメン初ゴールを果たす
また、このシーズンに乾貴士以来となるラ・リーガ100試合出場、通算2桁得点を達成、最終的にはキャリアハイとなる9G4Aを達成しチームを10シーズンぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ出場へと導く
更に今シーズンには1試合2得点を記録したり、乾貴士のもつリーグ戦においての日本人最多得点記録を更新
チャンピオンズリーグ初出場も果たし9月にはベリンガムを抑え5試合4Gの活躍により日本人初となる月間最優秀選手を受賞した
人物
誰とでも打ち解ける茶目っ気たっぷりのプロフェッショナルがタケだ。
幼少からスペインに渡り悪戦苦闘、差別や嫌がらせ、イジメなどもあったという。
スペイン語はもちろん、カタルーニャ語、英語も堪能でよくチームメイトとじゃれ合う姿が度々カメラに抜かれる。
横浜F・マリノス時代には
(チームコンセプトを実践出来ないと試合に使われないのは当たり前であって、その上で自分の特長を出して貢献が必要だという事を10代の早い地点で知る事が出来たのは収穫)
とコメント
それまでは (なぜ、使ってくれないのか)という外向きな意識だったが、(自分に足りないものは何か)とメンタル面に変化があった事を明かしている。
レアルマドリー移籍前、FC東京での壮行セレモニーはたまたま対戦相手が横浜F・マリノスだった為、両チームに敬意と誇りを示す言葉を送った。
スキル
ー久保は多角的センスの塊ー
まずは独特の細かなタッチのドリブル、2つの利点がある。
①この技術により、相手は飛び込めない、簡単に足も出せない。
②細かなタッチにより選択肢を増やし、プレイビジョンの変更が可能になる。
①は相手を背負ってのプレイは含まれず、前向きに相手ディフェンダーと対峙した場合だ。
縦か、中かの判断を周りの選手の動きや相手ディフェンダーのステップや体の向きを見定めてスピードの緩急も使いながら実行出来る
②細かなタッチによりパス、ドリブル、シュート、クロスなどの選択肢が増える。
自分のタイミングだけでなく周りの選手の動きに合わせてパスやクロスを配給出来る。
シュートを打とうとしても相手の出方によって即座に最初のビジョンをキャンセルする事も出来る。
これらは全て自分の間合いに常にボールがある久保の真骨頂と言える。
ーいつも変わらない姿勢ー
久保は姿勢が良い、ドリブルの時もパスの時も久保の姿勢は変わらない。
それはチャンスシーン、スペシャルなシチュエーションでもいつもと姿勢は変わらない。
つまり、いつもと一緒であれば相手から読まれにくい。
野球のピッチャーに求められる、変化球とストレートの時にフォームや腕の振りが変わらない事が大切な要素である事と同じだ。
ー失意と忍耐で手に入れた守備力ー
FC東京では指揮官から守備時の運動量の指摘を受け徐々に出番を失った
スペインの地でもマジョルカやヘタフェは下位に沈むチーム事情もあり守備に奔走した
試合に出る為にチームコンセプトを理解し守備力とそれに必要な運動量、スプリント力をつけていった
ーサッカーIQー
サッカー偏差値と言えばわかりやすい。
日本代表でもその偏差値が高い選手は多い。
冨安、守田、久保は私の中では1番外せない。
経験値も必要だが知的なサッカーセンスは常に自分と向き合い努力し考えながら実行してきた選手にしか備わらない。
久保は圧倒的に首を振る、相手センターバックにプレスに向かう時にも首を振る、後ろの味方選手の動き、相手の動き、出来る限りの情報を入れながらスプリントする。
入れた情報により行動を変えたり、そのまま行くのかを決める。
攻撃時も顔がいつも上がっている、先述したように姿勢の良さはここでもいきる。
情報を入れながらボールを細かいタッチにより自分の間合いに置き何をすべきかを瞬時に判断する。
つまりは気がきくプレイヤー。
すなわちIQ、偏差値が高いという事になる。
またまた、長々と失礼しました。
タケの良さはどうやら分かりにくいみたいです。
先日、小学生時代からの仲間と呑んでサッカーの話になり
(久保ってどうなん?微妙でしょ?)
って言うのを聞いていっぱい説明してみましたがそう思われるのも理解出来ました。
私は普段からソシエダの試合も観てますが仲間は代表のタケしか知らないのです。
代表では私的にはまだ森保監督からの絶対的な序列は手にしてないし圧倒的な結果も出せてない。
三笘や伊東純也のようなわかりやすい縦突破のドリブラーでもない。
ならばと思い、個人にフォーカスして記事にみました。
クラブでも代表でもタケの活躍応援してます!
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