ミネルヴァはいいよねって話

 どうも、しがないファンです。ミネルヴァが好きな人です。
 ミネルヴァって本当にいいキャラしてますよね。最高
そんなミネルヴァについてただのファンが語るだけの記事となっています。     
 noteを使うのは初めてで、しかも文章構成力も皆無なので読みづらいと思います。また、自分は紙媒体で保管せずに読んでる派なので、記憶に頼っている所が多々あり、矛盾もあるかも知れません。

まぁ、ゆっくり茶でも飲みながらどうぞ。

※コミックス一巻以降の内容を含みます

それでは本編レッツゴ〜

1、ミネルヴァの2面性、多層性について

ミネルヴァの見せる”面”は大きく分けて二つあります。
 まずはみなさんご存知の大アイドル魔王としてのミネルヴァちゃん。すなわち、表面によく出てくる方ですね。略してドルルヴァ。
 次に幼少期の経験に由来する少女としてのミネルヴァ略してロリルヴァ。
 本誌ではこの二つが特に強調されて描写されていましたから、ミネルヴァの重要な側面であることは確かです。さて、ではこの二つの面がいかに生まれたかサラッとおさらいしましょう。
 
幼少時代、母子家庭で育つ。おそらくDV状態にあったと思われる。紋章が発現し、母に売られる
  ↓
 グレる
  ↓
アイドルになる。幼少時代のトラウマは克服できず。

といった感じでその次に異世界移動が起こり、コルレオ、エリシアと出会うという流れでした。それでは各パートにフォーカスしてみてみましょう。

ミネルヴァという少女がおりました。

 物語の始まりですね。母親の歪んだ愛情がミネルヴァの精神をこれでもかと変形させている場面です。可変性の高い子供の心に対して飴と鞭を繰り返したらそうなりますよね。
 綺麗な球の粘土を叩いて、直して、叩いて、直してる感じをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。どうやっても元の綺麗な形には戻らず、凸凹とした、不規則な形になってしまうのは想像できるかと思います。                                             
 それでも、幼少期のミネルヴァはどうにか修正してもらおうとしてたみたいですね。つまり、母によって生まれた歪みの穴を母の無償の愛で埋めようとしていたわけです。無償の愛を差し出せば、それが自分に返ってくると信じて。それゆえ、自分を売るという自己犠牲の形でもって母を守る意思を示し、無償の愛を期待したのだと思います。(自己犠牲?守る?…おや?)
 もちろん期待は裏切られます。ミネルヴァは母の「あなたを愛してるから売らない」という言葉を聞いた三日後に売られましたね。その結果、無償の愛のやり取りが非常に難しいものであるという認識がミネルヴァの胸の奥底に刻まれてしまったわけです。
      これを呪縛と言わずになんと言いましょうか。
 まさしく呪いでしょう。歪められた心は、穴を塞ぐためのものを常に渇望するようになってしまいました。(我が子の背中を押したマママとは大違いだな!)
 余談ですが、私は前髪の三本バナナが母の呪縛と未だ残るトラウマの象徴だと考えています。おそらく母から遺伝しており、成長してもそこまで変わらなかった部分なので。

ミネルヴァ、グレた!


グレました。簡単に言えば現実逃避でしょう。描写も少ないので言えることは多くありません。(サングラスでかw)

アイドルミネルヴァ!


きましたね、新星が!やはり、ミネルヴァといったらこれでしょう。ミネルヴァは逃避の中で己が求められる居場所を見つけました。それが”アイドル”でした。愛を求めていたミネルヴァにとっては、たくさんの愛が降り注ぐアイドルは目から鱗だったと思います。頑張ってNo.1に上り詰めてしまうのも納得です。
 ところがどっこい、それはミネルヴァが求めていたものではございませんでした。
 なぜミネルヴァの心は満たされなかったのか。一つは、それが有償の愛、つまり、自分から愛を振り撒き続けないと見放されてしまうものだったからです。当たり前っちゃ当たり前ですが、現実を知ったミネルヴァが相当ショックを受けたことも描写からわかります。
 ではなぜ有償の愛ではダメなのか。それは定着しないからだと思います。また歪んだ粘土を想像してください。歪んだ部分に金属のパーツ(有償の愛)を当てがったとします。それは粘土の粘着性がなければ定着せず、いつでも取り外し可能です。また、取り外される時にさらに歪みが生じるかも知れません。これがミネルヴァの有償の愛に対する恐怖だと思います。すなわち、自分から他者が自分に執着し続る理由を振り撒き続ければならず、それをやめれば、簡単に見放され、見放された時に心にダメージを受ける場合もある。ということです。
 ミネルヴァは自分自身見事な星になりました。周りを照らし、導く存在になりました。はて、それでは一体ミネルヴァを照らしてくれる存在は誰なのでしょうか?元の世界にいたかも知れませんが、ミネルヴァの奥底を照らせる人はいなかったと思います。何せ、”No.1”なので。追いかける存在もいなかったのだと推測できます。
 自身の暗い側面を知りながら、それでも目を背けアイドルを続け、自身が明るい存在になるほど、少女の自分は暗闇に取り残されいく。自分で自分を迷子にさせていくその様は、はたから見たら悲劇ではなく滑稽な喜劇なのかも知れませんね。孤独な星、それがミネルヴァでした。

Let's go 異世界


ミネルヴァ参上!
 いや〜、やっぱり登場シーンは何度見てもいいですな〜。ミネルヴァはコルレオの指南役やエリシアの救助、二人じゃできないゲスな表情などさまざまな面を見せてくれました。基本的には二人を先導するミネルヴァでしたが、驚くべきものを発見します。
 それは、コルレオとエリシアの間にできた無償の信頼関係です。互いが互いの生きがいとなる、そんな関係。もちろんそこに金銭のやり取りなぞ存在しません。それを側から見ていたミネルヴァは果たして何を思ったのでしょうか?私は喜びと羨望がミネルヴァの内にあったと思います。
 まず、喜びに関して。これは単純に仲間の関係が進展したことに対する喜びでしょう。体を張って守り抜いた(自己犠牲?守る?…ふむ)二人が成長し、信頼関係を築いた。それが何もかもが未知なあの状況の中で、いかほどの価値を持つかは、察しの良いミネルヴァなら理解できたでしょう。”アイドル”として二人を導き、成長させることができた故の喜びなんだと思います。
 次に羨望に関して。これは”少女”としてのミネルヴァの感情です。自分が長く身を焦がし望んできたものが目の前に現れ、そしてそれはすでに自分が入る余地はない。そんな状態に置かれたら誰しも羨望の一つや二つを持ってしまうのもしかたないでしょう。
 複雑な心境をお持ちのミネルヴァ。そんなミネルヴァの心の内が出たのが10話(10話だったよね…?)のエリシアの「私が生きがいになるんだ」というセリフの後の笑顔だと思います。素敵な笑顔なのだけれど、左眉が少し下斜めになってるのがわかると思います。ミネルヴァの二面性を表している良い笑顔だと私は思います。カワイイ…

you are my hope!

 
さて、迷子の迷子のミネルヴァちゃんを照らす存在が来ましたね。
ええ、我らが主人公のコルレオです。
 ミネルヴァはラルフレッド戦で追い詰められ、走馬灯のようにもう一度自らの過去を振り返り、自分の欲しかった物を再確認していました。そんな時に現れたのがコルレオです。自分のために炎の中を潜り抜けやってきたと知ったら、そりゃ驚きます。また、無償の関係はコルレオとエリシアの二人で完結したと思っていたのに、コルレオがその輪を広げてくれたのだから、きょとんとした顔になるのも納得です。コルレオは助けにきた理由を「ミネルヴァは希望だから」というあえて曖昧なもので答え、具体的な対価を求めてやってきたわけでないことを示しました。つまり、コルレオのミネルヴァに対する愛が有償のものではないことをしっかり示したのです。(これ無意識でやってんだからコルレオマジで主人公じゃん…)コルレオの言葉の意味を咀嚼しきれず、喜びや不安、驚きが混じった結果、「身長何センチ」というセリフが出てくるのは、少女とアイドルが中途半端に混ざり合ったあの状況のミネルヴァらしいセリフだと思いました。結果として、コルレオはロリルヴァとドルルヴァの橋渡しの役割を担ったということになると思います。
 しかし、この時点ではまだ完全に二つが繋がったわけではありません。また粘土です。今度は粘土のパーツをもらいました、が長年見つからなかったものなので、本物の粘土か、ほんとに定着するかわかりません。ですので、一応あてがってみる、切れ目はまだはっきり残ってる。そんな感じでイメージしてもらえれば大丈夫です。

立てばアイドル、座れば魔王、歩く姿は流れ星


17話です。ミネルヴァの期待は確信へと変わります。
 ミネルヴァはコルレオ、エリシア、そして甚大な被害を被っているこの世界の住民を守るために自らの紋章を差し出します。(自己犠牲?守る?…ピン!)
 そして、コルレオが冷静さを失って自らを止めようとしてくれているのを見て、ミネルヴァの12話の期待は確信へと変わりました。
 最後の粘土です。コルレオからもらったパーツは正真正銘の粘土でした。しかし、あくまで他人のもの、完全に一体化させることはできません。そこで、ミネルヴァはコルレオの必至の懇願をタネに金継ぎを行います。自分が愛されていること、必要とされていることを噛み締めながら、過去の歪んだ自分と空虚な今の自分を埋め合わせ、つなぎ合わせます。そうして出来上がったのが、世界に一つしかない完全なミネルヴァの球でした。
 まさしくそれはミネルヴァが求めていた愛そのものです。そして過去の自分と今の自分を繋げて出来上がった綺麗な愛をコルレオに渡します。自分に無償の愛を与えてくれた、過去と今を繋げてくれたお返しとして。それがあのキスシーンなんだと思います。エリシアにももちろん愛はあるけど、出来上がった愛はコルレオだけに見ていて欲しいからあの星をミネルヴァは出したのだと思います。それはコルレオなしじゃできなかった特別だから。
 ミネルヴァ「お前はどうせ”また”助けに来てくれるだろ?」
   ↓
 コルレオ硬直
   ↓
 ミネルヴァの不安そうな顔
   ↓
 コルレオ「…必ず」
   ↓
 ミネルヴァ満面の笑み

……もう付き合っちゃえよ!!
わかってますとも、ミネルヴァの愛は恋愛一色じゃないしエリシアがヒロインなのは。でもで17話はヒロインそのものだったと思うんですよ!全国6兆人のミネルヴァファンが狂喜乱舞してるのは間違いないと思うんです!かわいいいいいいqwせdfgyふじこlp
 …..失礼しました。話を戻しましょう。
そうして、コルレオに愛を託したミネルヴァは敵陣ど真ん中に単身で乗り込んで行きました。今後ミネルヴァがどう救出されるのか楽しみです。

まとめ


 ミネルヴァという少女がおりました。ミネルヴァは愛を求めていました。それは自分が存在するだけでもらえるような無償の愛でした。手に星が宿ると母に捨てられ、ミネルヴァは孤独な星になりました。現実から目を背けました。その中で自分が星になり周りを照らす方法に出会いました。それがアイドルでした。罵り星として周りに愛を振り撒きました。しかし、照らすのをやめると皆離れていきました。孤独でした。迷子でした。今の自分が光るほど過去は暗くなっていきました。そんな中ミネルヴァを照らす存在に出会いました。コルレオでした。少年は無償の愛でミネルヴァを照らしました。照らされたミネルヴァは今と過去を繋げ、全てを照らす本物のスーパースターになったのでした。
エリシア「彼女は大変なものを盗んで行きました。」
コルレオ「My First Kissです」

2、おまけミネルヴァ、魔王と勇者兼任説


ここからは考察とは名ばかりの妄想です。読む際には気をつけてください。

 みなさん疑問に思ったことがあると思うのですが、魔勇一対の法則で転移させられるなら、ミネルヴァ世界の勇者いないとおかしくない?なんで魔王オンリーで飛ばされたん?みたいな感じで。私もその一人でした。エリシアはクプトゥラ、モニカはサディゴ、ラルフレッドはエスカバなど主要なキャラは大体一対で出てきてるのですがミネルヴァだけ一向に出て来ないんですよね。そこで、もしかしたら紋章の有無は転移に関係ないorミネルヴァは魔勇の紋章を持っているのかもという考えに至ったわけであります。
 1話より
エヴァン「勇者は守るために戦うのだ
     強いから勇者ではない 戦うから勇者ではない
     守るために強くなり 守るために戦うのだ。
     勇む心を持つものを
     皆は勇者と呼んでくれるんだ」
このセリフから、勇者=守るために戦うもの、ということがわかります
 2話より
マママ「守るという行動には相応の自己犠牲が伴う」
 これはこの漫画最大の勇者であるハロハロを見てきたマママの口から出たものです。つまり勇者の行動には自己犠牲が付きまとうことを示唆しています。
 勇む者、守る、自己犠牲。これが勇者となる条件のようです。この条件に顕著に従って生きてきたことを描写されているのが、コルレオとミネルヴァです。ミネルヴァが自己犠牲を選ぶ時、それは誰かを守る時でした。壊れた母、エリシア、コルレオや別世界の住人たち。特に17 話で連れ去られる場面はその身を賭して戦いを終わらせたハロハロをどこか彷彿とさせるものでした。ミネルヴァは勇者としての素質をどうも秘めてるっぽいよねっていう話でした。
 根拠が薄弱ですね、ハイ。まあまあ、この話は魔勇一対の法則は実はしっかり機能してるんじゃないの?っていう素朴な思いつきで書いたものなので、大目に見てやってくださいな。そんな考えもあるのか〜程度で思ってください

3、終わりに

ここまでのお付き合いありがとうございました。ミネルヴァが好きな一般人の書いた記事なので、満足していただけたかわかりませんが、この記事を読んでくれた方に新たな素敵な考えが浮かびでもしたら幸いです。
魔々勇々最高!!!
神様仏様ミネルヴァ様!どうかミネルヴァの登場をまた見れますように!!
え、なんでミネルヴァにお願いするのかって?
よくいうじゃない、

「星に願いを」ってね。

最後に苦悩するミネルヴァを思い浮かべながら以下の曲を聴いていただければと思います。
『言っちゃいけないことばっか浮かぶよな / Guiano x 理芽』





 



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