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【9本目】イノセンツ

※ネタバレ

構成

3幕

:主人公イーダは小学生。自閉症の姉・アナをもつ。イーダは母からの愛がもっと欲しいと願うが母はアナにつきっきりだ。イーダにとってアナの存在は正直邪魔である。そんなある日、イーダ家族は丘の上にある団地に引っ越すこととなる。新しい土地に馴染めないアナ、母はより過保護になる。イーダは団地にある公園へ出かけるが、他の子供たちと仲良くできない。その時、ベンという男の子に話しかけられる。ベンはイーダに不思議な力(念力)を見せる。その力を目の当たりしたイーダはベンに心を開き二人は仲良くなる。
:イーダはベンと共に山庭で遊ぶようになる。とある日、イーダはアナのお世話を頼まれ仕方なく一緒に公園へ行くことに。しかしベンに遊ぼうと言われたイーダはアナをブランコに置いてベンと遊びに行ってしまう。イーダはベンに子猫・ヤバを紹介される。猫は高いところから落としても死なないと聞いたイーダはベンと一緒に子猫を団地の階段の上から落とす。しかし、子猫は骨折をしてしまったようだった。ベンはその子猫を躊躇なく踏み殺す。それをみたイーダは怖くなりその場から逃げ出す。イーダがブランコに戻るとアナがいなかった。イーダ、焦りアナを探す。するとアナは砂場で尋常性白斑の子・アイシャと仲良く遊んでいた。アナは他人と意思疎通取れないはずだが、二人は友達のように見えた。アイシャはイーダに、言葉ではなく心でアナと繋がっているという。(テレパシー)二人は本当にわかりあっているようにみえ、イーダはそれを信じる。それから、不思議な力をもつベン、アイシャ、アナと共にイーダは遊ぶようになる。テレパシーのゲームや念力を使って大人の目から隠れてこっそり遊ぶ4人。4人は親友になる。しかし、いつものようにテレパシーのゲームをした際、イーダがお題にベンをバカにしたようなものを使ってしまう。ベン以外の3人は楽しそうだがベンは違った。ベンは怒りアイシャを吹き飛ばし、アナに石を念力で投げた。アイシャを傷つけたベンにアナは怒りを感じ、ベンを上回る念力を見せつけるアナ。ベンは逃げ出す。アナの足には木の破片が刺さっている。イーダは今までアナを無痛症と思っていたが、アイシャにアナが痛がっていることを教えてられた。そして、イーダはアナが言葉を話す姿を初めて見る。家に帰ると母はアナの怪我を見て、イーダは責められる。イーダはアナが言葉が話せることを主張するが母からさらに責められる。母にとって笑えない冗談だった。その頃、ベンは自身の母に怒りを感じ、念力で母を殺してしまう。母から助けてと言われるがベンは気にしない。そしてその夜、以前から腹を立てていた上級生を他人を操って殺す。ベンはおかしくなっていく。
ベンの異変に気づいたアイシャはアナを誘いベンを倒そうとけしかける。イーダはアイシャとアナの考えまでは決心がつかずベンと遊んでた。しかしベンがイーダの眼の前でアイシャを殺そうとし、イーダもベンの異常さにようやく気づく。その夜、アイシャはベンに殺された。アイシャがいなくなりアナは昔のアナに戻ってしまった。意思疎通できない。しかし、イーダはそんなアナを以前のように邪険には扱わない。二人には姉妹愛が育まれていた。
イーダは母に意地悪な子がいたらどうすればいいのか問う。母は大人に話すか、自分でどうにかするかと伝える。イーダは決意し、次の日ベンを殺しに行く。しかし作戦は失敗し、イーダは交通事故にあってしまう。
:ベンはアナを恐れていた。アイシャがいなくなった今、アナを殺そうとするベン。アナはそれに気づきベンと念力対決をする。アナが負けそうになったとき、イーダがアナの手を握り、二人でベンを倒した。家に帰ると優しい母がいた。イーダは母の胸で大泣きした。

3行

自閉症の姉を持つ主人公イーダは母の愛が不足してつまらない生活を送っていたが、念力を使える刺激的な男の子ベンと仲良くなったことをきっかけに、テレパシーが使えるアイシャ、姉のアナと仲良くなるイーダは日々が楽しくなる。
しかし力に溺れたベンが次々と人を殺し、ついにイーダとアナも標的になり、イーダは一人でベンを殺そうとしたが失敗する。
アナとイーダは力を合わせ、ベンを倒し、今まで涙を見せなかったイーダは初めて母の胸で泣いた。

公式化

セリフ

キャラ

  • イーダ:闇。人生を諦めている。優しさ。母の愛はアナにだけ向いていると感じている。

  • アナ:自閉症。意思疎通は取れないが強い気持ちの持ち主。

  • ベン:サイコパス。まずは猫を殺すことから始まり行為がエスカレートする。根に持つタイプ。すぐカッとなり手が出る。母の愛がない。

  • アイシャ:お人形遊びが好き。優しい生徒会長タイプ。母がうつ病でしっかりしてしまった。

ストーリー

  • セリフは少ない。

  • イーダから姉アナへの気持ちの表現:はじめは姉をつねったり、ガラスの破片を靴に入れたりと酷い妹。中盤:アナに興味を持ち出す。仲良く遊ぶ。ラスト:意思疎通とれない姉に抱きつく。お姉ちゃんと呼ぶ。

  • 子どもたちの世界。大人はあまり出てこない

構成

  • 引っ越しする車中から始まる。道中でどういう家族構成かすべて説明されている。

小道具

  • 円盤:鍋のフタやフリスビーなど。アナが回してあそぶ。アナのちからが強いときは円盤の周りが早くなる

  • 絵をかくおもちゃ。:アナが意思疎通とれないときはぐちゃぐちゃに書きなぐる。取れるときやテレパシーしているときは普通の絵がかける

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