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【7本目】タンポポ

※ネタバレ

構成

3幕

:雨の中、トラックを運転するゴロー。①。ラーメン屋に入るゴローとガン。そこはゴロツキが集まるラーメン店だった。店主は女(タンポポ)だが、覇気はない。客に絡まれるタンポポを見て、ゴローはその客に喧嘩を売る。(10分)翌朝、ゴローはタンポポの朝食を食べる。「朝食は世界一美味いがラーメンは……」と口走ってしまったゴローはタンポポからラーメンの指導を懇願される。根負けし、ゴローはそれを引き受ける。(16分)
:タンポポを特訓するゴロー。②③④。ゴローはタンポポを連れ出し他店舗見せる。そこでタンポポの才能をみつけるゴロー。タンポポのラーメンは徐々に上達する。しかし、まだ自信が持てず勝手に休業するタンポポを見て、ゴローはタンポポにホームレスのグルメの先生を紹介する。⑤⑥⑦。そば屋で出会ったお金持ちの運転手もチームに加わり、タンポポのラーメンの為のチームができる。ゴローが提案し、店名はタンポポに決まる。ゴローは以前喧嘩したピンスケを内装としてチームへ入れ、前の客とのわだかまりもなくなり、ラーメン屋も順調だ。ある日、ゴローはポロッとタンポポに弱音を吐く。過去のことを引きずっているゴロー。(前妻のこと、自分は冷たい人間なのではないかということ)二人はお互いを意識しているが一線は超えない。⑧⑨⑩。タンポポのスープはついに完成する。
:リニューアルオープン。チームの男たちは繁盛するタンポポの店を嬉しそうに見つめる。ゴローはタンポポをじっと見つめたあと、タンポポの元を去る。もうゴローはタンポポの元へ来ないだろうと思わせて。

食にまつわる挿入シーンまとめ
①本。ラーメンの食べ方を師匠が教えてくれる。
②高級フレンチの個室。偉そうなおじさんは食に精通しておらず、ダメそうな新人がフレンチを熟知している。
③高級フレンチ。スパゲティの食べ方講座をするマナー講師。音を立てるなと教えるが、近くにいた外国人が音を立てながら美味しそうスパゲティを食べている。みな一心不乱にスパゲティを食べる。
④高級フレンチ~ホテルのルームサービス。食べ物を使って性行為。
⑤ホテル。口に含んだ生卵が割れるまでキスをする二人。
⑥採れたての牡蠣を食べる。海女さんとのキス。
⑦歯医者~川辺。歯医者帰りの男の前に「自然食で育てているから食べ物を与えないで」というカードをぶら下げた女の子が現れる。男はアイスクリームを女の子に渡し、女の子はそれを食べる。
⑧スーパー。お婆さんがスーパーの食材を触りまくる。
⑨中華料理店。詐欺師が詐欺師を騙す。捕まる前に美味しそうに一口食べる。
⑩アパート。死にそうな妻が作ったチャーハン。家族に美味いと言われ、妻笑顔で死ぬ。

3行

家族を失い自分は冷たい人間なのではないかと思っていたゴロー。
タンポポに出会い、ラーメン作りを手伝うことになる。
タンポポのために行動し、達成したゴローは、以前より明るい未来を描けるようになる。

公式化

セリフ

  • セリフではないが仰げば尊しの合唱。

  • グルメの先生の第一声「ラーメンはいい仕事をすれば、いい味が返ってきます」:視聴者も目標がわかる

  • タンポポ「だれでも自分のはしごを持っているのよね」:面白い比喩は視聴者の興味をひく。

キャラ

  • いじめられているタンポポの息子。ラーメン店とシンクロするように自立する。

ストーリー

  • 雰囲気がいいチーム:リーダーであるゴローを他のみんなが一緒に笑っている絵。(ゴローの看板の字が下手)

構成

  • シーンのつなぎ:フレンチのウェイターがルームサービスへいく。走っていく男をカメラが追いかける。など全然違うシーンを繋げる人物がいる。重要人物でなくていい。

  • ハラハラ:カットバック。ホームレスが厨房でこっそりオムライスを作るシーンと警備員のカットバックで表現。

小道具

  • いろんなタイプのラーメン屋。ラーメンのこだわりポイントを全部違う店で伝える。見ていて飽きない。

  • 車。結末で去るときに、みんなの乗り物が貧富の差を表しているが、食の前では皆平等というメッセージもある?

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