【13本目】こいびとのみつけかた
※ネタバレ
構成
3幕
ACT1:主人公・トワは変わり者だ。植木職人の手伝いをしながら雑誌のニュースに日々頭を悩ませている。しかし今はコンビニ店員・園子のことで頭がいっぱいだ。トワは園子に人生始めて恋をした。トワは園子とコンビニの外で話をするために、コンビニから公園まで一定の間隔で枯れ葉をおく作戦をとる。その日、トワが待つ公園まで園子はやってきた。園子もまた、変わり者だった。ふたりは一瞬で仲良くなる。はたからみると会話は変だが二人にしかわからない世界がそこにはあった。
次の日、園子がトワのためにお弁当をもってやってきた。トワがナンパに成功していることに驚く植木屋の職人たち。職人たちからお願いされ、園子の友達とコンパをすることになった。コンパはトワと園子にとって居心地がいい空間ではない。トワも園子も友達にバカにされる役回りだからだ。二人はコンパから逃げ出した。
PP1→コンパから逃げ出した二人は園子が暮らす工場跡地にたどり着く。園子が歌手だと知る。園子から「その人の歌が必ずある」と教えてもらうトワ。
ACT2前半:トワは園子との未来を考える。そんなある日、裕福な家の植木を担当しているときにトワは植木職人・脇坂と喧嘩する。理由は「将来こんな家に結婚して住みたい」という夢をペラペラと話していたことに脇坂がキレてトワに喋るなと言ったからだった。
トワの誕生日。理髪店でのパーティに園子が呼ばれた。園子は誕生日プレゼントとしてトワへ歌をプレゼントする。トワはとても幸せな気持ちになる。
帰り、園子を家に誘うトワ。園子は承諾する。トワの家は川沿いにビニールシートで作られた家だった。園子は驚く。そして理髪店の人に保証人になってもらって家を探すようトワに言う。トワが園子にキスしようとしたのを察した園子はすぐに帰っていく。
MP→その夜、トワは嵐の中夢を見る。自分が同僚を殺してしまう夢。園子を失いたくないトワは園子の家へ忍び込む。
ACT2後半:「園子を失いたくない」と打ち明けるトワ。園子は優しく受け止める。
トワは仕事を無断欠勤して園子と遊んでいた。トワは園子に欠勤の理由を正直に「脇坂を殺してしまいそうだから」と打ち明けた。園子はトワのことを怖く感じる。
たまたま植木職人・大沢に見つかり一緒に食事をすることに。そこでトワの過去を知る園子。トワはネグレストを受けていて、雑誌の切り抜きを読み続けるのはトワの現実逃避だと知らされる園子。園子は出会いの日、トワが枯れ葉を並べていたことを知っていたことを打ち明ける。園子もまたトワのことが気になっていて枯れ葉を追いかけたというのだ。トワと園子ははじめから相思相愛だった。
帰り道、園子はトワの雑誌をポケットから取り出し捨てる。が、トワは捨てられなかった。園子がなぜそんなことをするのかトワにはわからなかった。
次の日、園子は自分が作った作品たちを壊して家を出ていく。
PP3→園子が既婚者だったことがわかる。迎えに来た夫と対面するトワ。
ACT3:トワは衝撃を受け現実を受け入れられない。絶望のなか、園子の友人に真相を聞くトワ。園子もまた死産し傷ついた心で人生を送っていた。
その夜、トワは理髪店の店主に「結婚を考えないのか」と質問する。店主は「好きなことやって生きているからこのまま死んで満足」と答える。
トワは園子のために作品を作ることにした。園子の家の前から枯れ葉を使って公園まで呼ぶトワ。園子に完成した作品をみせる。
二人は恋人でもなく家族でもない二人だけしかわからなくていい関係になった。
園子の誕生日にトワは曲をプレゼントした。不器用だけど二人は力強く生きていくことを予感させ終わる。
公式化
セリフ
理髪店の店主の言葉がトワにとって答え
キャラ
トワ:変わり者。恋人とか結婚とか考えたことなかった。大事な人の為には狂気的になる。雑誌の切り抜きをポケットにしまい、時折読んでいる。
園子:変わり者。人生はつまらないと感じている。
理髪店の店主:トワの為にお店で要らなくなった雑誌を取っている。独身。好きなことをやっているからいつ死んでも幸せだと思っている。トワのインパクトキャラクター。
ストーリー
園子は一度トワの並べた枯れ葉を無視するが、足をとめトワの元へ全力疾走する。(ハラハラ)
構成
中間にトワの過去を伝える。回想は使わない。そのときに園子のトワへの思いを吐露させる。
小道具
ポッケに入っているたくさんの雑誌の切り抜き:トワの変人っぷり→トワニとって心を落ち着かせるための道具だとわかる。意味合いが最初と最後でかわる
歌:本音を表現
白米だけのお弁当:ウキウキしているトワが可愛く見える。園子の変人っぷりも表現
枯れ葉:トワが園子と出会うために一生懸命道に並べる。植木屋という職業がうまい。(トワが枯れ葉を使うという流れに抵抗がない)始まりと終わりで使っているのも良い
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