『京大法学部学生自治会様と京大関係者等への誹謗中傷行為に関する謝罪文』

1 はじめに

私は、K.K.といいます。九州の国立大学に在学中の大学生です。

本記事は、私が行ったインターネット上での長期間にわたる悪質な誹謗中傷行為に関して、経緯と事実関係を詳細に説明するとともに、被害者の方々に対して心より謝罪し、その内容を永続的に公表掲載するものです。


私は、ツイッター上の匿名アカウントにおいて、京都大学法学部学生自治会様ならびにその関係者様、その他京大関係者の方々に対し、一年半近くの長期間にわたり執拗に悪質な誹謗中傷行為をはたらいていました。

この誹謗中傷行為は、後述する京大法学部生2名の指示・教唆・内部情報提供によるものです。


私は、この一連の誹謗中傷行為に対して、昨年に裁判所を通じた発信者情報開示請求を受け、誹謗中傷行為の実行者として特定されました。

以降、私の両親を交えつつ、京大法学部学生自治会及び被害者個々人の方々と対話を重ね、先日、当事者間で正式に和解が成立しました。

私は、この和解条項に従い、このたび本謝罪文を公表掲載する次第です。



2 私がした誹謗中傷行為の概要

私は、ツイッター上で、ハンドルネーム「ネズミ狩りの猫」(ユーザーネーム:「@gaigaigaizigari」)の匿名アカウントを作成し、後述する京大法学部生2名の指示・教唆・内部情報提供のもと、名誉毀損・プライバシー権侵害・名誉感情侵害・その他内部機密情報漏洩にあたる不法行為を度重ねて行いました。主なものを列挙すると、以下のとおりです。


・団体としての京都大学法学部学生自治会に対して、「京大法学部自治会は中核派です」「暴力や殺人を正当化している極左テロリスト団体の京大法学部自治会」「マジでアイツら消えてくんねぇかな、目障りだよ、机上の空論政治思想オナニー団体さん」「反社」などと、事実無根の名誉毀損行為を度重ね行った。また、提供された部外秘の議事録を無加工でアップロードし、関係者への誹謗中傷行為を行った。

・提供された京大法学部新入生用LINEグループのスクリーンショットを無加工でアップロードし、京大法学部生のN氏(女性)の氏名を晒した上で、「胡散臭すぎィ!」などと侮辱を行った。

・京大法学部生のH氏に対し、「もぅさぁヒトラーが美大落ちて政治家なったみたいだよな」「はーい後期しゅごいでちゅね~www 所属場所明かしてくださいー!笑 東大受かってくださいー!笑」などと執拗に名誉毀損・侮辱行為を行った。

・京大総人生のH氏に対し、「発狂する統合失調症患者」「ガイジ左翼」などと名誉毀損・侮辱行為を行った。



3 誹謗中傷行為に至るまでの経緯

私は、高校卒業後に一年間浪人をしており、ツイッター等SNSを通じて浪人の孤独を埋めていました。浪人中に、高校時代の友人を経由する形で、京大法学部生のH.N.氏およびK.S.氏とツイッター上で知り合いました。


H.N.氏は滝高校出身で、Twitter上で「鯖」「さばひろ」「鯖師」などのハンドルネームを用いており、K.S.氏は西大和学園高校出身で、Twitter上で「ウラヌス」「アクメ納豆」「Natto」などのハンドルネームを用いていました。両名とも2020年京大法学部入学者で、法曹志望とのことでした。


K.S.氏とH.N.氏は、ツイッター上における「ナスヤマト界隈」の中心人物でした。「ナスヤマト界隈」とは、いわゆるネット右翼的な思想を持ったオタク趣味を持つ学生の集団で、ツイッター、LINE、DIscordなどでコミュニケーションを取り合っています。


私は、特に政治的な思想を持っていませんでしたが、過激な言動を繰り返す「ナスヤマト界隈」に属してコミュニケーションを取ることが楽しくなっていました。H.N.氏及びK.S.氏とは、2021年の年末ごろに西宮で顔合わせをして一緒に食事を楽しみました。なので、両名の顔や氏名、素性も存じています。


H.N.氏及びK.S.氏は、常日頃から特定の右翼的政治思想や京大法学部学生自治会に対する不満を抱いており、ツイッターの鍵アカウント等で一部京大生らを「バラモン左翼」「遅めの反抗期」などと独特の用語を用いて揶揄していました。

「ナスヤマト界隈」全体でも、中心であるH.N.、K.S.両名につられる形で、ツイッター上で、ネット右翼的思想に基づいた悪質な攻撃行為や揶揄行為を度重ね繰り返していました。


私の浪人末期の2021年3月下旬ごろ、(H.N.、K.S.両名が誹謗中傷用のアカウントを量産していたところ)「短期間に連続してツイッターのアカウント作成ができない」という理由と経緯で、H.N.、K.S.両名に依頼され、「ネズミ狩りの猫」という名前のアカウントを作成しました。


以降は一年半近くにわたり、ツイッターやLINE上で、H.N.氏とK.S.氏から具体的な投稿内容や誹謗中傷対象に関する指示を受けながら、私が最終的にツイートボタンを押す形で、京都大学法学部学生自治会やその関係者、ならびにその他京大関係者に対する誹謗中傷行為をはたらいていました。

京大新入生LINEグループのスクリーンショットや京大法学部学生自治会の内部議事録等といった部外秘情報も、H.N.、K.S.両名が流出させる形で私が貰い受け、ツイッター上に投稿したものです。

誹謗中傷行為を行っていた際の私の心境は、「プロレス芸感覚」「悪ノリ」「内輪の悪ふざけ」というとても軽い感覚で、画面の向こうに生身の人間がいるという実感はありませんでした。



4 発信者情報開示について

私は、上記の経緯で、悪質な誹謗中傷行為を長期間にわたり繰り返しました。

その結果として、被害者側から「ネズミ狩りの猫」アカウントに対して裁判所を通じた発信者情報開示請求が行われました。裁判所は、「不法行為の成立は明白」と認定して、開示命令を下し、私の氏名・住所及び電話番号等の発信者情報が開示されました。

正確には、私が、私の母親名義で契約していた携帯電話で当該アカウントを用いた誹謗中傷行為をはたらいていたため、私の実家の住所と母親の氏名が開示されました。


そのため、昨年11月、京大法学部学生自治会の調査員や誹謗中傷の被害者ら5名が私の実家を訪問し、私の母親が事実関係確認のための聴取を受け、実行犯が私であると完全に特定されました。


私は、両親から緊急で実家に戻るよう連絡を受け、実家に戻りました。

そして、印刷された誹謗中傷ツイートの数々を両親から提示され、正直に事実関係を話すように強く促されました。


私はそこでようやく、既にいつでも民事訴訟が提起されうる状況にあることを知り、「大変なことをしてしまった」と事態の大きさを実感しました。

そして、インターネット上の軽い関係と悪ふざけのために、被害者の方々や両親に多大な迷惑をかけてしまった自分の愚かさを心から悟りました。


私は、件のアカウントが自分のものであり、すべて自分がした投稿であること、それらがH.N.氏、K.S.氏に指示されたものである事実や経緯などを告白しました。


そして、「すべてを正直に話します。被害者の方々にも謝りたいです」と両親に告げました。両親から、京大法学部学生自治会及び被害者の方々に私が猛省している旨と「すべてを正直に話し、誠心誠意対応する」という約束をする旨を伝えていただきました。




5 和解合意について

その後、被害者側の調査員の方々との間の事情聴取や話し合いを経て、先日、本件は和解合意に至りました(京大法学部学生自治会及び被害者個人の方々との和解合意書に正式に署名捺印いたしました)。

私と両親は、多額の慰謝料の支払いまでもを覚悟していましたが、誠実に対応した結果、「いくつかの簡単な条件を履行することと引き換えに、慰謝料は一切請求しないし、また訴訟も提起しない」という極めて寛大な内容で和解していただくことができました。


条件の内容としては、おおむね以下のようなものです。


・私が一連の誹謗中傷行為の実行犯である事実、H.N.氏、K.S.氏が共同不法行為者である事実を正式に認める(撤回は認められない)。

・京大法学部学生自治会及び被害者個々人に対して、対面もしくはzoom上で正式に謝罪する。

・一連の誹謗中傷行為に至った経緯と事実関係を包み隠さず記した謝罪文を書き、インターネット上で永続的に公表掲載する(文責はイニシャルでよい)。謝罪文の内容変更や削除は、京大法学部学生自治会の同意を得なければならない。

・今後、蒸し返しで京大法学部学生自治会や被害者側個々人を批難・中傷したり、被害者側の個人情報をみだりに晒す行為を一切行わない。

・発信者情報開示請求手続と私の実家訪問等に要した実費用3万3千円程度のみは支払う。

・今後、本件の共同不法行為者であるH.N.氏、K.S.氏あるいはその法的代理人、もしくは彼らから依頼を受けた第三者等から本件について連絡があった場合は、遅滞なく、その事実及び内容を京大法学部学生自治会に報告する。

・H.N.氏、K.S.氏本件誹謗中傷行為の共同不法行為者となっていた事実や、「ナスヤマト界隈」でのやり取りの内容について、それを証するスクリーンショット等の証拠をすべて余さず京大法学部学生自治会に提出する。

・今後、京大法学部学生自治会ないし被害者個々人と、H.N.、K.S.両名少なくとも一方との間に、本件に関連して何かしらの法的紛争が起こった場合は、要請に応じて証人として出廷することを確約する。


以上の事項を私がすべて誠実に履行し、また履行し続けることを条件として、京大法学部学生自治会及び被害者個々人ともに、慰謝料等は一切請求せず、本件に関する不法行為に基づく損害賠償債権も一切放棄する(民事提訴を行わない)ことを確約し、刑事告訴等も一切行わないことを確約する、という内容で正式に和解合意を交わしました。



6 被害者の方々に対する謝罪

この度は、私の不徳の致すところにより、京大法学部学生自治会ならびにその関係者の方々、その他京大関係者の方々に多大なご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。

私の心無い投稿で傷付かれたすべての方々に、心から謝罪します。


H.N.氏、K.S.氏といった現役京大法学部生に指示されて行ったものだったとはいえ、自らの責任でアカウントを運用し、軽い気持ちで自らツイートボタンを押していたものであり、弁解の余地は一切ございません。


思い返せば、H.N.氏、K.S.氏は、「国が運営している国立大学が違法行為するはずない」などと、法曹志望にしては思想がおかしいと感じるような発言を持論として繰り返し述べていました(違憲判決や国賠訴訟などは一体何なのでしょう?)。

今では、そのような偏った思想を有する集団に所属することで、心の穴を埋めていた自分を心底恥ずかしく思います。ネット上の人間関係に夢中になり、ネット上の「軽いノリ」で執拗に悪質な誹謗中傷を行ってしまった自分の愚かさと軽率さに、心から恥じ入るばかりです。


本件では、被害者の方々を深く傷付けてしまったことは当然として、両親にも不孝をはたらいてしまい、情けなさで心がいっぱいです。


私の所業の大きさにも関わらず、寛大な対応をいただき、赦しをいただいた京大法学部学生自治会及び被害者個々人の方々には心より感謝申し上げます。


今後とも、自身の行ってしまった所業と真摯に向き合い、本件については誠実かつ正直に対応してまいる所存です。



K.K.

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