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たくさんの学びを共に。


自然環境リテラシー学 第4回
日にち: 2022.10/22-10/23
舞台: 三重県紀北町 古里海岸
今回施設をお貸しいただきありがとうございました。


 こんにちは、ありんこです。今回は「自然環境リテラシー学」第4回に参加してわかったこと、感じたこと、綴っていきたいと思います。実は第4回、海回の最終回です。もしよければお付き合いください。それでは行ってみよう。


海がきれい!

 カヤックで海に出て1番に思ったこと、それは、水がきれいだということです。そんなに色んな海を見てきた訳じゃないけれど、今回の海は色が素敵で、透き通って底が見えたのがきれいでした。 みんな同じことを思っていつもよりテンションが高く、海の中を覗き込んだり、写真を撮ったりして満喫しました。

覗いてみると…。
わ!色がちがう!


カヤックって、おもしろい…?

 今まで数回カヤックに乗ってきましたが、この日初めて「楽しい」と素直に感じることができました。え、今までは?と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし私は下手すぎます。進まなかったりはぐれそうになったりばかりしていました。そのため「楽しい」と「不安」がいつもセットになっており、気づけばしかめっ面で、黙々と漕ぐ練習をしてしまっていた気がします。その私が今回初めて、楽しいと思う余裕が心にできました。そして、念願の「2日間1人で漕ぎ切る」という目標を達成できました。私にとっては1人で漕ぐことでも精一杯なのに、自分の舟を操るだけでなく、常に周りを見て行動し、楽しむことを決して忘れない先輩方には頭が上がりません(笑)。最終回でありカヤックに乗れるのは最後でしたが、成長を感じることができてうれしく感じました。一方で、初めて「楽しい」と思えたのに、今年が終わってしまうことに寂しくも感じます。

うれしくて写真を撮ってみました。


楽しそうです。


え!4人乗り!?



星がきれい

 田舎ということもあり、海岸は灯りがないと真っ暗です。本当の真っ暗で、隣に誰がいるのか、あまり分からないくらいです。そんな環境は星を見るには最高です。雲もなく、新月に近かったため、その日は絶好の天体観測日和でした。11月前の海は少し肌寒く感じましたが、砂利浜にごろんと寝転んで、ぷるぷる光る星を眺めたり、流れ星を探したりするのは中々よくて、特別な夜でした。心なしか自分もきらきらできる気がします。こんな空を上に眠れたら最高だろうな、あぁ眠い、おやすみなさい…。…おっと、寒くて死んでしまう。
※ちゃんとテントで寝ました。

お借りした写真ですが、きれいですね。スマホで星を撮れるって、すごいです。



ウツボ

 2日目もカヤックに乗りました。休憩を挟んで出艇後すぐに、みんなが騒ぎはじめました。何事かと思ったら、なんとウツボ!見えただけでもうれしくて、「ばいばーい」とか思っていました。すると先輩がウツボに噛まれました。「噛まれた、止血しないと」とか呟いていたのですが、え?何で掴んだの?と動揺していると、なんと友人が掴んだのです、ウツボを。それも素手で。びっくりしてしまい、ただ眺めていました。彼女の行動力と、きらきらした笑顔が素敵で、私も勝手にうれしくなりました。そして、こんなにウツボが似合う(映える)人、世界を探しても中々いないんじゃないかと思いました。ウツボはちゃんとバイバイしました。この講義にはワイルドな人が多いです。

お借りした写真ですが、すてきな笑顔です。




みえの魅力をみんなに

 今回、実は三重県庁の方が来てくださり、一緒に活動する中で「みえアウトドアヤングサポーター育成事業」の取り組みについて教えていただきました。「みえアウトドアヤングサポーター」とは、アウトドアを通して、三重の豊かな自然、その魅力を伝え地域を盛り上げていくお手伝いをする人ですが、これは「自然環境リテラシー学」と相性ぴったりです。実は私は、今回の舞台である三重県紀北町からやってきました。そのため「自然環境リテラシー学の受講生」、「地元民」という2つの視点から学ぶことができました。

火を囲んで勉強会。この時間、けっこうすきです。


 せっかくの機会なので、少し語らせていただきます。私は自然が身近な存在であったため、それらを「当たり前」と思ってきました。地元を少し離れて建物ばかりの場所で暮らして初めて、寂しいと思いました。こんな思いをする人はけっこう多いのではないでしょうか。身近すぎて、その魅力に気づかない。守っていくべきものに気づかない。人によって何が大切であるかは異なりますが、もし自然を大事なものだと思うならば、これはすごくもったいないことです。そのため、こういった講義や事業により少しでも魅力を知り、発信してもらうことには大きな意義があります。

 しかし、ただ人気が出るだけではダメなのです。「観光公害」という言葉があります。それは、観光客の受け入れやそのための開発により、地域や住民にもたらされる弊害を指します。これはとても難しい問題なのですが、例として、紀北町の銚子川について触れたいと思います。

銚子川。
写真を持っていなかったため、お借りしました。こういうところですね。


 銚子川は本当に水がきれいで、見る度に川の形が違うのが面白くて魅力的です。私もちびっこの時に連れていってもらったり、放課後に自転車で遊びに行ったりしました。そのきれいさから、「奇跡の清流」としてテレビやネットなどで取り上げられる機会が増えました。すると一気に注目が集まり、たくさんの人が遊びにきてくれるようになりました。これは本当にうれしいことです。
 しかし人気が出過ぎたことで、そもそも遊ぶ場所がなくなったり、一部のマナーの悪さにより、不法投棄のゴミが増えるなどの自然への影響、車の停め方などから救急車が通れなくなる(今は対策がなされています)などの社会への影響があったりと、良いことばかりではありませんでした。そういう現実から、地元の人が逆に離れていった気がします。明確なデータで示すことはできませんが、雰囲気が、目線が、かつてとは違うように感じるのです。……みんなが応援したくなるような魅力を発信するには、どうすればよいのだろうか。これが、2つの視点から学ぶことができた私にとっての最大の課題です。


 …なんか熱く語ってしまいました。
そろそろまとめに入ろうかと思います。


学びの連鎖

 よくわかりませんが、今回1番言いたいのは、私が地元について何も知らないと気づいたことと、みんながきらきらしていたということです。最終回ということもあり、今までより近い距離でおしゃべりしたり、一緒に海に出たりすることができたのがすごくうれしく感じました。近くで見て感じたのは、みんな本気で楽しんでいて、一生懸命学んでいるということです。一生懸命になることは本当にかっこいいことですが、みんなが簡単にできることではありません。なので、それをやってのける周りの仲間に大きく影響を受けました。そして、いつもより素直に考えたり、感じたりすることができました。これがさっきの気づきに繋がっています。海がきれいなこと、星が明るいこと、いろんな生き物がいること。当たり前のようで、知ろうとしていなかったのかもしれません。「何も知らない」と気づけたのは、みんながきらきらしていたおかげです。私ももっと勉強したいと、パワーをもらった気がします。ありがとう。


最後に

 今回もたくさんの方にお世話になりました。
先生方をはじめ、先輩方、一緒に体験した同期の方、施設を貸してくださった方。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

お気に入りの1枚を。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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