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海ってええなぁ

 こんにちは、ありんこと申します。
「自然環境リテラシー学」という講義に参加して分かったこと、感じたこと、いろいろ書いていきたいので、よければお付き合いください。

講義名 : 「自然環境リテラシー学」
海チーム第1回 
日にち : 2022年 6/18(土), 6/19(日)
 場所 : マリーナ河芸(三重県津市)

リテラシーとは?

 リテラシーとは、読み書き能力。サバイバルみたいな講義なのに、なぜリテラシーなんだろう?と思っていました。しかし今回参加する中で、大切なことは「自然に触れ、様々な体験をすること」、「その体験を通して学んだことや感じたことを共有すること」であると知りました。人に伝える手段として、出来事や感情を正確に言語化する必要があるため、上に挙げた能力が問われるのです。…私はうまくできるのでしょうか?実際にやってみましょう。はじまりはじまり。

ー1日目ー


天気

 曇りと雨を行ったり来たり。想像以上にコロコロ天気が変わり、みんな空を気にしている様子でした。雨といっても小雨から強雨まで様々で、予報を事前に調べること、適時様子から判断することの大切さを学びました。私は恥ずかしながら天気予報を見る習慣がなかったので、これからはもう少し情報を持って過ごそうと思います。

カヤックの基本を学ぶ

 乗る前に、装備とカヤック本体について学びます。装備については、PFD、スプレースカートの2つがあります。
PFD(Personal Flocation Device)とはいわゆるライフジャケットですが、体温を保持する、浮力を高める、目立つ色で見つけやすくする、衝撃を吸収する、という主に4つの役割を担っていて、カヤックに乗る上では必須のアイテムです。
 2つ目のスプレースカートは、カヤックに乗った後コックピット(人が乗るときの入り口)にかぶせて装着するのですが、船内への水の侵入を防ぐことができる優れものです。

装備について。着るとそれっぽくなって、テンションも上がります。


 次はカヤックについて。カヤックはスリムでかっこいい見た目ですが、隠れた仕掛けがたくさんあります。中でも感動したものを挙げていこうと思います。
 まず1つ目は、荷物がたくさん入ることです。こんなに細いのにハッチ(荷物を入れる場所)が2箇所ほどあって、厳選して荷物を積み込んだら、意外と長く生きられるんじゃないか、とか思ってしまいました。
 2つ目は、中にペダルがあるということです。カヤックはパドル(漕ぐために使う道具)の力だけで進んでいると思いきや、実は見えないところでペダルに助けられているのです。
 そんなカヤックにも注意点があり、それは船内に水が入ることで、想定されたバランスが崩れやすくなり転覆のきっかけとなってしまうことです。解決策として乗船中は手作業で水を抜く必要があるので、出艇時はスポンジを忘れず持っていきます。

カヤックについて。旅に出たいと思ってしまうほど、高性能です。


カヤックに乗る①

 初めての出艇です。思っていたよりも安定していて、運動音痴もしっかり乗れるよう、うまく作られているなぁと思いました。しかし、全然進まない。行きたい方向に向かえない。うまく曲がれない…!友人、先輩にアドバイスをもらって、ギザギザながらも進めるようにはなりました。やっぱり難しいですね。
 余談ですが、後日発見したことがあるので聞いてください。私は水泳部に所属していて、水泳で上半身だけを使った動きをPull(水を引っ張る)というのですが、私これがめちゃくちゃ苦手なんですよ。練習中いつも通り苦戦していたら、カヤックの動きと似ていることに気づきました。似ていることは当たり前ではあるのですが、これをプールで強化することで、次回カヤックもうまくなっているんじゃないか?と思い始めたので、ちょっと次回に期待してください。

苦戦しております。


寝るための一苦労

 カヤックの練習が終わり、遅めの昼食をとった後、テントを張り始めました。畳んでいる状態では枕ほどの小ささですが、広げるとすごい大きさになって、なんて便利なんだと思いました。

みんなでテントの張り方を学んでいます。


テントが飛ばされないよう固定するために、決まった紐の結び方をしたり、地面にペグ(大きい釘みたいなもの)を打ち込んだりするのですが、うまくいかずモタモタしてしまいました。友人や先輩のサポートのおかげで、なんとかその日の家(テント)が完成しました。次回はもっとスムーズにできるように、紐の結び方など練習しておきます。

海から見たらこんなかんじです。ちょっとした集落みたいですね。さて、私のテントはどこでしょうか?


突然の出会い

 話は少しそれますが、ごはんタイムにある生き物に遭遇しました。

これ、誰かわかりますか?


そう、オケラくんです。初めて見たのですが、土を掘るためにモグラと近い手をしていて、かわいいなぁと思いました。少し迷惑そうでした。

 こんなかんじで1日目は終了です。慣れないことだらけで不安もあったけれど、いい1日だったなぁとか思っていたら、眠ってしまいました。

ー2日目ー

天気

 すてきな晴れでした。風が少しあったり、前日より波が高かったりしましたが、やっぱり日に当たると元気が出ますね。曇っていた前日より、明るくさわやかな朝を迎えることができました。

お借りした写真ですが、いい朝ですね。



カヤックに乗る②

 お昼以降は風が強くなるという予報を考慮して、朝早くからの出艇でした。予定より早起きする必要があること、前日より長距離を移動することなどにより少し緊張していましたが、みんなで朝ごはんを食べたり、要領がわかって昨日よりテキパキ準備に動けたりと、雰囲気や気持ちはいいかんじだったと思います。沖に出てぐるっと周って、干潟のある海岸に向かいました。

みんなで移動中。水平線が見えなくて、不思議な写真ですね。


レスキューの心得

 カヤックから落ちてしまった場合、元の状態に戻るには主に2つの方法があります。どちらにも共通して言える大事なことは、冷静になること、体力維持のために少ない回数で成功させることです。
 1つ目は、グループレスキューです。これは1人が落ちた人のサポートをするので、カヤック内の水を抜く、カヤックに乗る、といった動作が行いやすくなります。また、人が近くにいることで安心し、冷静になる気がしました。
 もう一方は、セルフレスキューです。こちらは全部を1人で行う必要があり、中々大変です。またカヤックに乗ることばかりを考えていると、パドルをなくしたり、パドルをカヤックの先端に括り付けてしまうことでカヤックに乗ってもパドルに手が届かなかったりと、どうしようもない状況を作り出してしまうので要注意です。広い海に1人ぽつんと、カヤックにしがみついて浮いていることを考えるとゾッとしてしまったので、これは絶対に習得せねばと思いました。

遠くで指導を受けています。


カヤックに乗る③

 帰るために出艇した後、カヤックのペダルの位置を調整し忘れていたことに気づきました。私は漕ぐのがかなり遅く、ペダルに頼っていましたが、いざ乗ってみると足がほとんど届きません。それに加え、お昼になると波が大きくなってきて、思った方向に進むことができず遅れてしまったり、はぐれそうになったりしてしまいました。先輩方が声をかけてくださったので、落ち着いて遅れながらも無事帰ることができましたが、確認は本当に大事だなぁと思い知らされました。

ー振り返るー


1分間スピーチ

 1日の終わりに、よかったことや反省点、新たな気づきについてみんなで共有します。これを聞くのがけっこうおもしろくて、「あぁ、そういう見方があったのか。そんな出来事があったのか。」といったかんじに、自分では気づかなかったことを知るいい時間です。「ごはんがおいしい!」というニコニコしてしまうような気づきから、「周りをよく見ているか?」という自分にも訊ねてしまうような疑問まで本当に様々であり、終始なるほどなぁ、が止まりませんでした。

こんなかんじで集まってました。



コミュニケーションは大事

 「コミュニケーションは大事ですよ」と、ほとんどの場面で言われますよね。しかし、なぜ大事なのか、どうやったらうまく取ることができるのか、悩みどころが多いのも事実。現に私も得意ではなくて、よく焦ってしまいます。そんな中でも、今回指導者の方、先輩方の話を聞いて、少し理解が深まった気がしたので、それを紹介してみます。
 重要とされる理由については、相手と関わることで自分の現状がわかり(客観視)、相手にも同じことが起こるので、お互いを高め合うための1番簡単な方法なんじゃないか、ということです。活動中に思ったことがあるんですが、大きい集団であっても1人の存在はけっこう大きくて、集団→個人、個人→集団で、常にお互いが影響を与え合っているなぁという気づきがありました。私は1人の影響力をあまり考えていなかったので、次は積極的におしゃべりなど参加したいです。
 方法については、まだよく分かっていないので今後の課題です。


おわりに

 よく学んだ2日間でした。技術や知識といった実践的なものだけじゃなくて、考え方や行動など、気持ちの面でも少し成長できた気がします。海を通していろんな人と関わることができたので、本当によかったです。
 今回お世話になった指導者の方、先輩方、同じ立場でがんばった受講生の方。いろんな体験をさせてくださりありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

こんなかんじで1回目の記録はおわりです。
お付き合いいただきありがとうございました。

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