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海を学ぶ2日間


こんにちは、ありんこと申します。
今回、「自然環境リテラシー学」第2回に参加してきました。そこでわかったこと、感じたこと、綴っていきたいので、よければお付き合いください。

講義名: 自然環境リテラシー学
海チーム第2回
日にち: 2022年 7/16(土), 7/17(日)
 場所: 鳥羽市 三重大学附属水産実験所
施設をお貸しいただき、ありがとうございました。

はじめる前に

 はじめる前に、前回のおさらいをしておきましょう。まずこの講義について。「自然環境リテラシー学」では、自然にふれてたくさんの体験をして、そこでの学びや発見を、noteを通して伝えています。
 前回は私にとって初めての参加だったので、緊張が大きかった気がします。今回、鳥羽に行ってきましたが、どのような変化や発見があったのでしょうか。はじまりはじまり。

ー1日目ー


すでにたのし〜

 今回の舞台となる鳥羽までは、電車とバスで向かいました。実をいうと、天気の悪さや課題の多さから前日まではかなり憂うつに思っていました。しかし、夜準備をはじめると、前回の楽しさが蘇ってきてワクワクに変わりました。そして朝、駅で友人たちと合流すると、憂うつがさっぱりどこかへ行ってしまい、ニコニコが止まらなくなりました。今思えば、睡眠不足も相まってかなりハイな状態だったので、うるさかったかもしれません。

↑これが通常運転の人。


三重県との取り組み

 自然環境リテラシー学では、「みえアウトドアヤングサポーター育成事業」という、県が行なっている事業と連携しています。通称「ヤンサポ」と呼ばれていますが、その事業の目的として、三重の豊かな自然とその魅力を知ってもらうことで、つながりをつくり、過疎化にある農山漁村地域の活性化を図ることが挙げられます。
 私は三重県出身であり、それもかなりの田舎からやってきたのですが、この活動をもっと知ってもらううことができれば、地元の魅力を伝えられ、町おこしにもつながるのではないかとワクワクしました。これからヤンサポについて、よく知っていこうと思います。


スーパー柴田さん

 今回、柴田さんという方がカヤックガイドを努めてくださりました。柴田さんは、世界中でカヤックに乗り続ける人生を歩んでいらっしゃる、壮大なストーリーを持った方です。大げさなんじゃないか、と思いながら読んでいるそこのあなた。これ、本当なんですよ。実習の2日間が終わってからなんとなく分かったのですが、柴田さんと坂本先生(この講義の主催者の先生です。ワイルドなかんじで、海とか山を背景にすると、びっくりするほどしっくりきます。)には、今の私には分からない、たくさんの航路や道筋が見えていて、そこから安全、魅力、冒険心、といったさまざまな指標をもとに判断されていたんだと思いました。私ももっと広く海を見ることができるように、成長したいものです。

こんなかんじで、地形や潮の流れなど、様々な視点から海について教えていただきました。



カヤックに乗る①

 久しぶりの出艇です。船酔いが心配であったため、今回はタンデムという二人乗りのカヤックに乗せてもらいました。乗ってみたら感動してしまったのですが、これ、本当にすごいんですよ。安定していて、私の力なんていらないんじゃないか、と衝撃を受けました。そう思いはじめるといつものサボり癖が現れ、けっこうな時間をのんびりして過ごしました。ほんと良くないですね。しかし、のんびりしたことで周りの人とおしゃべりしたり、写真を撮ったりと、タンデムならではの楽しみ方をできた気がします。

これがうわさのタンデムです。私は座っているだけかもしれませんね。


陸での活動

 カヤックを降りたら、昼食です。今回はトマトパスタということで、レシピを見て、材料を分けつつ、調理していきます。私のパスタはお湯が多すぎて、シャバシャバしたヘンテコなできあがりでしたが、食べてみるとおいしくて、余裕で全部平らげました。

ラーメンみたいですが、おいしかったです。友人もこんなかんじで、おもしろかったです。


 少し休憩を挟んだら、座学コーナーです。スーパー柴田さんによる海図を使った実演、旅のお話は、聞いていて本当にワクワクしました。そして、あぁ、私は海のことを全然知らないんだなぁと思い知らされました。「水はともだち」というキャッチコピーを、競泳の世界でよく目にしたことがあるのですが、柴田さんはまさしく「海はともだち」とか、「海は恋人」とか、それくらい仲がいいと思います。…私はどうでしょうか。「海は…知り合い」?いや、もっと遠いか。この講義を通して、ちょっとずつ距離を縮めていきたいですね。

地図の上で、海の冒険。難しいですが、ワクワクします。



ー2日目ー


いい朝

朝、少し早く起きることができたので、友人に付き合ってもらい散歩に行ってきました。実は昨日の夜も同じ場所を歩いたのですが、全然印象が違い驚きました。夜は木や死んだ魚、ゴミなどが多く浮いていましたが、朝見てみるとそれらがなくなっていました。波に乗ってどこかへ運ばれていったのでしょうか。海を覗き込みながら歩いていると、思わぬ出会いがありました。なんと、エイです!壁際を悠々と行ったり来たりしていて、一緒に散歩してくれた友人とどこか似ているなぁと思いました。

見にくいですが、真ん中にいます。本当に、友人に似ていました。本人はそうは思わなかったようです。

カヤックに乗る②

今日も朝早くからの出艇です。体調が不安であったため、この日もタンデムに乗せてもらいました。2日目に初めて知ったのですが、パドリングは二人で協力しておこないますが、タンデムでは後ろにいる人しかラダー(舵)の操作ができないつくりとなっています。私はずっと、バチャバチャやって減速させていたんだなぁと思いました。しかし舵を任せられることで、2日目は自分の漕ぎ方を丁寧に見直すことができました。昨日はサボりがちでしたが、この日は練習をしつつカヤックが進むのに少し貢献できた気がします。

手が写ってますが、いい天気ですね。


スナメリに会う

柴田さんが、突然「スナメリ探索ツアーをやろう」と提案されました。スナメリとは背びれがない小型のイルカですが、え?スナメリって、そんな簡単に言って見つかるのか?とか思いながら、後ろの方の列でおしゃべりしながら漕いでいました。しかし、なんだか前が騒がしい。不思議ながら近づいてみると…。いました!スナメリです!呼吸をするため水面にツルツルの背中をのぞかせるたび、私たちは大喜びで声を上げていました。水族館でしか見たことがなかったので、ほぼフィクションのような存在でしたが、ずっと同じ海にいたんだなぁとうれしくなりました。

無人浜にて

 無人浜に上陸しました。海が本当にきれいで、着いたらすぐに海に飛び込みました。恒例の水かけ合戦がはじまり、大はしゃぎしてしまいました。みんなの顔が本当にきらきらしていて、これは写真に残したい!と素人ながらカメラ担当を担わせていただいたのですが、ここで地味にびっくりさせられたことが。私はスマートフォンを防水ケースに入れて、首から下げていたのですが、カメラが勝手に作動していたらしくて、50分程度の動画が完成していました。後日通して見てみたのでが、気づきというか無理やり思い知らされたことがあって。…私、声、ちっちゃ!カメラの持ち主の声が、周りの人の声より小さくて、それも独り言のようなトーンで会話していて、我ながら動揺しました。改善点が見つかったと思えば、まあよかったのかもしれません。もう一つ動画でよかったところは、写っていたみんなの表情が、より自然で魅力的だったところです。先ほども書きましたが、本当にきらきらした笑顔で、元気が出ました。

なかなか、いい写真じゃないですか?


学び

 前回、コミュニケーションとはなんぞや?といった話をさせていただきました。今回も進展があったので、ぜひ読んでいただきたいです。私にとって、前回と今回の違いとして最も大きかったことは、肩の力をぬいて、みなさんと接することができた点かなぁと思います。私は本当に緊張しいで、さらに極度の人見知りという残念のオンパレードな性分です。初回ではそれらが発動して、しゃべりたくても、参加したくてもできなかった場面が多かった気がします。一方で、鳥羽では最初の方から、「おしゃべりしたい」という自分の思いを素直に聞いてあげて、実践することができた気がします。

おわりに

 よく学び、よく遊んだ2日間でした。前回同様、実習前より、帰り道の方がちょっと成長できた気がします。そして、こうやって自分の成長に向き合うことができるのは、まわりの環境のおかげだなぁと、2回目ながらも思います。同じ立場の受講生、先輩方、先生方、みんなで作り上げているかんじが、終わった後にふっと見えて、あぁ、たのしすぎたなぁ、いい時間だったなぁ、と深い余韻に浸るのです。…ちょっとロマンチストみたいなことを口走ってしまいました。とにかく、私がお伝えしたいのは、「ありがとう」ということです。

 こんなかんじで、第2回を終わらせていただきます。お付き合いいただきありがとうございました。

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