ワーホリ上がり永住権保持者の乞食具合と言ったら

うちの夫はNZ人でマオリの血が入っている。こういう純然たる由緒正しいNZ人夫はなぜかオーストラリアが大嫌いである。
夫曰くレイシスト国家だと鼻息が荒くなる。
その意見については反対する所がないのもまた事実である。

私はシドニー大付属語学学校に数か月通っていたのでそれに伴ってシドニーに数か月住んでいたことがある。そういうこともあり、シドニーには多少なりとも愛着があり土地勘もあるし、まあ一回位は(5年程度)働いてもいいかなと思うが、オーストラリアのベネフィット欲しさに移動しようとは思わない。

しかしワーホリ上がりの永住権保持者たちのツイッターを偵察に行くときちんとざわついており、それぞれがビジネスチャンスだの、行くに決まってるなど言っていた。はっきり言ってこいつらは日頃NZに住んでいることを散々自慢し煽っているくせに、いざ豪のシチズンシップがNZのシチズンシップ持ちの外国人でも取れるとわかった瞬間に豪移住を検討し始める、アフリカとか中東系移民が散々口にする「ベターライフ」を求めるフリーライダー連中と同様のクオリティとマインドだということが今回の法改正するかもニュースで明るみになった。

この、「NZシチズンシップ(NZ永住権だけでは豪で働けない)持ちが豪にワークビザ求めて高跳びする」仕組みは難民が良く利用している。うちの目の前に住んでいたのはソマリア難民だった。オーストラリアに家族がいるとか言ってたな。よくこの手の移民難民は世界中に家族が分散しているのがだが、親戚がいる程度でその国の永住権は取れないので、おそらくソマリア難民はNZシチズンシップを取り、豪での無期限滞在&ワークビザで豪に渡ったのだと思われる。ちなみに豪からこっちにくる人達もいるが、彼らがNZシチズンシップと同じ待遇を受ける。すぐに医療にアクセスでき、たぶんベネフィットも貰えるのでは。

自分が思うに、今回の報道は非常に雑で詳細がわからないが、NZシチズンシップで豪に住んで10年以上経つ人にはベネフィットにアクセスできるみたいな条件が必要であって、乞食のワーホリ上がりベネフィット狙いのNZPR持ちに豪永住権なんか付与する必要なんかない。むしろダウングレードすべきは豪側の優遇であり、これも同様に10年住んだら社会制度にアクセルするというのが妥当ではないかと思う。なぜなら社会保障制度は税金で賄われているからである。

ここも難しい問題で、NZに観光にくる豪人は結構多い。クルーズシップで豪老人がぞろぞろNZ国内を闊歩する。彼らは町中で過ごしレストランやらに行って飲み食いし代金と共に消費税を払うのでこれらの恩恵もNZは国として受けているのである。

小国のジレンマをNZに住んでいると感じるが、ワーホリは全くなにもかんじておらず、豪シチズンシップ権利が得れるかもとざわつき始める。それならば最初っから豪で定住すればよかったのに。住むなよニュージーランドなんか。出ていけ出ていけ。と、夫がマオリのNZ人である、ニュージーランドには夢も憧れも一切ない、別に好きでもなんでもない上にキレイな景色やオシャクソカフェなんかマジでどうでもいい私は思う。

私ははっきり言ってこの国に義理を感じているし、やっぱ自分の夫がNZクソ田舎出身のマオリだから思うんだけど、彼の祖先はフランスやイギリスから航路でこの土地にたどり着いた欧州の貧乏人たちである。彼らはまずニュージーランドでマオリの土地を奪い、原生林を伐採し、町を作り始めた。1900年当初の開墾の写真を見ると、ウェリントンなんかどこまでも続く禿山になっている。昔の家はリムというネイティブツリーで作られた立派で無駄に広い屋敷が多い。全てマオリと自然から奪ったもので出来た立派な家である。

私は最初どこまでも続く牧草地帯を見た時大規模自然破壊だと思ったし今でもその感想は変わらない。しかしそれも産業配分を見るとわかるが、この国は林業と農業が基幹産業でそれらを輸出することと為替差で収入を得ている小国なのだ。よく頑張ってるなと思う。この国は東京湾に沿ってみることのできる重化学工業プラントも、各地に存在する工業地帯も、ホンダの工場も、何一つないのだ。私たちはキウイフルーツとミルクパウダーを中国に売りつけて杉の人工林を切り出して木材を得て、クルーズシップでやってきた年寄になんか食ってもらって、留学生には3倍の費用をふっかけて、なんとかしのいでいるのである。

オーストラリアは鉄鉱石が取れる大陸である。
ホールデンという車を作れるだけの工場もある。
そういうもんはニュージーランドにはない。

豪に行きたいワーホリ上がりNZ永住権ドヤ顔連中はさっさと豪にでも行っても二度と帰ってくるなと思う。彼らのNZに対する感謝や忠誠心はその程度。ベターライフしか興味がないフリーライダーである。
まあ豪でシチズンシップ取るのはNZシチズンシップが必要なので永住権では無理で、日本国籍を放棄しなければならない。
彼らにそこまでの根性はない。なぜなら日本人同士で結婚した場合、子育て問題、家の購入問題、子供の学習問題などが必ず浮上する。嫁は大体稼ぎがゼロで英語能力が低くインフルなんとかみたいなことで収入を得ようとするがそんなことで生きていけるだけのカネは稼げない。彼らがこの先この土地で何人最後まで生き残るかなあと思うが、日本人夫婦で子供がいた場合の帰国率100%である。そういうわけなのでシチズンシップを取る度胸もないくせによく豪シチズンシップがどうのこうのでワーワー騒ぐわね、、とも思ったのであった。

自分は日本には今後絶対に帰らないし今後ずっと政府職でやってくつもりなのでそうなるとますます日本人であることも日本国籍であることにも自分と関わりがないように思えてくる。ただ日本語が日本人並みに運用出来て、日本に詳しい人というだけのように最近は思われる。かと言ってNZかと言われると、別にーって感じだし、そもそも国や文化に自分自身のアイデンティティーが同化するようなアホではないので、シンプルにNZに住んでいるのだからNZ国籍と自分を称するのが妥当なのかな、程度である。
それは一人で旅行するときにいつも思う。
説明するのが面倒なのだ。
日本人だけどNZ人住んでるとか言うのも面倒なので、さっさとNZ人と言ってしまった方が自分の中ではラクかもしれないなと。

国籍とはメリットを考えて取得するもんであり、国に同化したから貰えるとかそういうんでもないが、最低限その国の歴史なり、言葉なりを勉強する義務は国籍を取得する者にはあると自分は思う。

純ジャパ(爆笑)の自分がガイジン(爆笑)になるのかと思うと愉快でたまらない気持ちになる。まあこういう心境の変化も、英語がまあ政府職に就けそうかもという程度には向上したからだろうと思う。やっぱ言葉ができない歴史や文化を知らないのにその国の人ヅラするのはどうかと思うもんね。現地のスラング使った程度でドヤ顔するのはそもそも頭が悪すぎる。私はNZ人が使いがちな語尾に「エイ」というやつは絶対に一生使わないと決めているし、オウサムという人が老人であればあるほどその人の知性の低さを疑ってかかる。日本語でも同様だが語彙力とワードチョイスはその人の知的レベルと直結する。

かといって純ジャパ(爆笑)の自分がNZ人に同化して名誉NZ人ヅラするのもほんとどうかと思うし(私はラグビーもクリケットも大嫌いである)、私は狭間に浮遊する民としての自分を選択するつもりである。

なぜなら英語を話そうが、日本語を話そうが、私自身は日本にいようがNZに居ようが、同様に生きずらいし、全く性格に変化はないし、純ジャパ(爆笑)でも名誉NZ人でもない。自分という存在は特定の国籍にも国も文化にも依存しないでもアイデンティティの喪失を感じない人なのだということが分かった。それくらい自分のコアがゆるぎなく強い。

そして、ビザや国籍の問題は社会保障と居住、納税、学習などの生きていく上での権利の保障の問題であり税金の問題であるので、アイデンティティとはまた別の問題なのでそこを切り離して考える方が合理的であるものの、納税もしてない人間がその権利にフリーライドするのは私の夫の祖先たちが100年以上かけて納税しつづけてきているこの国を全く尊重していないことになるため、私は心底ムカつく。なので豪の社会保障制度やインフラに納税もしてないくせに乗っかろうとするフリーライダーたちも、また同様に私は乞食だと思いシンプルにムカつく。

戦国時代なら簡単に敵側に寝返るザコ兵と言ったところだろうか。

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