行きつけのカフェの話

カフェ行くのが好きです、というと品がいい、とかさすが女の子、とかそういう反応をされることがある。

しかし友人諸氏におかれてはご存知の通り、実態はただのカフェ&ゲーム狂いである。だからこれは「丁寧な暮らし」の話ではなく「酒とタバコの代わりにカフェとゲームをキメている」話だ。

行きつけのカフェは定期区間から一駅分だけ足を伸ばしたところにあって、夜営業があるので仕事帰りに寄れる。私の大好きなゲーム「コーヒートーク」のBGMが流れていて、カウンター席ならマスターとの会話も楽しめる、まさにリアルコーヒートークの店だ。私は静かに楽しみたいタイプなのでいつも2階席に逃げ込むが、マスターと常連客の会話を聴きながらぼんやり過ごす時間、これはもはやコーヒートークをプレイしていると言っても過言ではない。

それに、ちゃんとコーヒーやスイーツが美味しいのも良い。コーヒー、カクテル、日替わりスイーツ、パスタ、パフェと意外にメニューが豊富なのも助かる。特にお気に入りなのがシングルオリジンコーヒーとヌガーグラッセのセットだ。それぞれの味もさることながらお互いの相性が抜群すぎて心の中の虹村億泰も「『ハーモニー』っつーんですかあ~~~〜(以下略)」と叫び出す。

このとおり手軽にカフェ&ゲーム欲が満たせるのでそりゃあ通う。1人で行ったり同期を誘ったり家族で行ったり。行きすぎてついに顔を覚えられ、注文時にマスターと多少雑談するまでになってしまった。元来店で顔を覚えられたり話しかけられたりが苦手な方だが、それを差し引いても心地良さが勝るのでやはり通う。かくして「行きつけのカフェ」概念が完成した。

これをオブラートでぐるぐる巻きにして話すと「居心地が良くてついつい仕事帰りに寄っちゃうカフェがあるんだよね」になる。なんて上品な。側から見れば優雅な生活、実際は脳内麻薬ドバドバ、サウナのおっちゃんの如く「あ゛〜整うわ〜」の心境。周りの目線が怖くないという意味でコスパの良すぎる趣味だ。

ちなみに行きつけと言いつつ実際は1ヶ月に1回行くかどうかぐらい。でも来月もまた行くでしょう、きっと。

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