Rinちゃん×うしお バレンタインシチュボ

♣…凪波うしお(店長&お客様)
♡…Rinちゃん
※の部分はイメージです
言い回しは多少変えても🙆‍♀
「」内はセリフ それ以外はト書であります

∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼・∼

♡「んもぅ! 店長のケチぃッ!」
♣「あぁあぁ ケチで結構。」

♣おやおや またやってるよ と
 店内の全員が見守る中 この二人
 洋食屋【ゴーシュ】の店長とホールチーフは
 他愛も無い痴話喧嘩を繰り広げていた

♣「ほら パスタ出来たからもってけ」
♡「〜〜ッ! んべ!」

♣「またどうしたのよRinちゃん」(お客様)
♡「店長ったら お前はいつも贅沢してるから
  今日のまかないキャベツの千切りに
  するって言うんです!酷い!」
♣「キャベツの千切りw  でもまさか
  ホントに出るわけじゃなし
  そんな喧嘩しなくても」
♡「それはそうなんですけど いつも
  店長が先に 馬鹿にするから私もムキに
  なっちゃうんですよね…」

♣まったくこの二人は…と呆れはするが
 別に本当に喧嘩をしてる訳ではないのは
 周知の事実 いわゆるこの店の
 “お約束”なのである だからこそ
 お客全員がこの店に足繁(しげ)く通い
 長年見守っているのである

♣そんなある日…

♡「…はぁ」
♣「いかがされましたかな??」
♡「あ、オーナー…」

♣「浮かない顔をしてバックヤードで
  ため息をついているとは なにか
  のっぴきならない事がある様子
  差し支えなければこの老体に話して
  みてはいかがですかな?」

♡「オーナー…実は…」

※回想シーン
♡「ねぇ店長? 店長って今いくつだっけ?」
♣「んん〜? なんだよ藪から棒に」

♡「えぇ〜 だって彼女いなかったよね?」
♣「だったらなんだって言うのよ」

♡「ヘヘ〜 あんまりうかうかしてると
  ずっと独り身だよっ☆」
♣「やかましいなぁ」 

♡「気になる人居ないの?
  なんなら私が立候補しちゃおうかな〜
  仕方ないからね」
♣「…い」

♡「えっ?」
♣「うっさい 料理はこべ」
♡(ガーン!!)※心底驚く


♡「…って事がありまして…😭」
♣「おやおや…」

♡「どうしたら仲直り出来るか…
  嫌われてたらどうしようって考えたら
  怖いんです 話しかけるのも…」
♣「ふむ アオハルと言うのも良きものですねぇ」
♡「もしかしてからかってますオーナー?」
♣「あいや 失敬失敬 しかしながら
  あまりの初々しさに 思わず
  寿命が伸びたように感じます」
♡「なんですかオーナーまで〜」

♣「なにはともあれ 仲直りしたいのであれば
  普段のRinさんらしく 下手に飾らず
  素直に謝るのがベストです」
♡「ですよねぇ…」
♣「ですが その“素直に”が難しいのも事実
  この私にまっかせなさーい♪」
※ごち◯さっぽく


♡「あのぅ 店長…?」
♣「あん?どうした 改まって」

♡「んとね…この間は あんまり
  酷い事言ってごめんね?」
♣「酷い事だと?」
♡「うん 店長 行き遅れで独り身なの
  気にしてたみたいだし…私も
  ちょっと悪く言い過ぎたかなって」

♡「だからね 店長にごめんなさいしたくて
  チョコレート作って来たの!」
♣「チョコ?」
♡「うん✨ もう少しで
  バレンタインじゃないですか💡
  仲直りもそうだけど
  いつもありがとうの意も込めれば
  渡しやすいってオーナーが…あっ
  違うの! 感謝してるのは本当で
  手作りも食べて欲しかったし…
  でも か、勘違いしないで下さいね!
  別に仲直りしたいのが一番で
  普段好意を寄せてる訳では あっ
  嫌いって事ではなくてですね、」

※照れ隠しからなる 早口乙女Rinちゃんなう


♣「ぷっ なっはっはっは!」
♡「ほぇ」
♣「Rin…お前さん なんか勘違いしとりゃせんか」
♡「勘違い?」※キョトン

♣「別に何もあんな事で怒らんさ」
♡「で でも機嫌悪そうだったし…」
♣「あん あぁ…あれは…」
♡「やっぱり怒っちゃいましたよね…
  Rin 反省してます…」
♣「いや違う! あれはな」

♣「お前が俺の その…“立候補する”
  って言うから…変に意識しちまってな…」
♡「えっ?」
♣「俺もその やぶさかじゃ無いしな…
  “そういう意味でも”チョコ 貰っとくわ」

♡「へ……   ええぇぇーーッ!?」


♣いやはや やれやれ
 助け舟を出すまでもなかったようで
 万事一件落着と相成った訳で

♣「それはそうとRin さっき
  行き遅れの独り身が
  何だって?」
♡「ああん! ごめんなさぁーい😂」

fin.


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